大滝瓶太「直行言語の孤独」が英訳で登場
作家の大滝瓶太の小説「直行言語の孤独」が英訳され、英語誌のSci Phi Journal誌に掲載された。同作は書肆侃侃房の『ほんのひとさじvol.13』(2019) に収録された作品で、「Solitude Of An Orthogonal Language」の英題で掲載されている。翻訳を手掛けたのはToshiya Kamei。
「Solitude Of An Orthogonal Language」(Sci Phi Journal)
「直行言語の孤独」の英訳「Solitude Of An Orthogonal Language」が掲載されたSci Phi Journalは、2014年に立ち上げられた季刊のSFオンラインマガジン。2016年には、SF最高賞の一つであるヒューゴー賞でベスト・セミプロジン部門にノミネートされている。「Solitude Of An Orthogonal Language」が収録されたのは2020年のWinter号。
大滝瓶太は、『小説すばる 2021年1月号』にアフマド・サアダーウィー『バグダードのフランケンシュタイン』(柳谷あゆみ 訳) の書評を寄せている。同号には、Toshiya Kameiによるエッセイ「日本発インディーSFを世界へ」も掲載されている。このエッセイでは、数々の日本SFを世界に発信することになった経緯と、海外のオンラインSFマガジンの状況などが解説されている。
「直行言語の孤独」が収録されている『ほんのひとさじvol.13』は、書肆侃侃房よりKindleで発売中。