第39回日本SF大賞発表!
大賞に『飛ぶ孔雀』『文字渦』
第39回日本SF大賞が発表された。大賞には、山尾悠子『飛ぶ孔雀』(文藝春秋)、円城塔『文字渦』(新潮社)が選ばれた。また、2019年1月4日に逝去した横田順彌に功績賞が贈られた。贈賞式は2019年4月19日(金)に開催される予定だ。
2019年で39回目
日本SF大賞は、1980年から続く伝統あるSF賞で、SF作家・小松左京が中心となって創設された。日本SF作家クラブが主催し、9月1日から翌年の8月31日までに発表された作品を対象として、日本SF作家クラブの会員から選抜された選考委員よって選ばれる。文学作品だけでなく、映画やアニメなどの映像作品や関連作品も対象となる点が特徴だ。
今回の最終候補作には、大賞を受賞した二作のほか、高山羽根子の『オブジェクタム』(朝日新聞出版)、草野原々『最後にして最初のアイドル』(早川書房)、倉数茂の『名もなき王国』(ポプラ社)、石川宗生の『半分世界』(東京創元社) も選ばれていた。
山尾悠子の『飛ぶ孔雀』は第46回泉鏡花文学賞受賞に続いて、円城塔の『文字渦』は第43回川端康成文学賞受賞に続いての日本SF大賞受賞となった。円城塔は伊藤計劃との共著『屍者の帝国』でも、第33回日本SF大賞の特別賞を受賞している。功績賞を受賞した横田順彌は、2019年1月4日に逝去、多くのSFファンに惜しまれた。第9回日本SF大賞では會津信吾との共著『快男児・押川春浪』で大賞を受賞している。
Source
日本SF作家クラブ