第54回ネビュラ賞 ノミネート作品発表——新設のゲームライティング部門に注目 (作品リスト掲載)

via: SFWA

第54回ネビュラ賞のノミネート作品が発表

最も権威あるSFファンタジー賞

SFWA (アメリカSFファンタジー作家協会) が主催するSFファンタジーの最高賞、ネビュラ賞の第54回ノミネート作品の最終候補が発表された。候補作品の対象は、2018年に発表された作品だ。ネビュラ賞は1966年に設立された権威ある文学賞。ファンの投票で受賞作品が決まるヒューゴ賞とは異なり、SFWAの会員である作家や編集者など、SFファンタジー界の関係者の投票によって候補作と受賞作が選ばれる。4つの小説部門に加えて、第54回からは“ゲームライティング部門”が新設され、ノミネート作品に注目が集まっていた。

連覇に期待

長編小説部門には、3年前の第53回ネビュラ賞で同部門を受賞したナオミ・ノヴィクの最新作『Spinning Silver』や、昨年「本物のインディアン体験™へようこそ」でネビュラ賞とヒューゴー賞の短編小説部門を制したレベッカ・ローンホースの『Trail of Lightning』がノミネートされた。中長編小説部門では、昨年「All Systems Red」でヒューゴーとネビュラの二冠を達成したマーサ・ウェルズが、「Artificial Condition」でノミネート。連覇に期待がかかる。

注目のゲームライティング部門のノミネートは…?

注目のゲームライティング部門には、意外な作品がノミネート。Netflixで配信されているドラマ/映画『ブラック・ミラー: バンダースナッチ』がノミネートされたのだ。同作は、視聴者が展開を選べるインタラクティブコンテンツとして注目を集めたが、“ゲーム”としてネビュラ賞にノミネートされることに。The Game Awards 2018でゲーム・オブ・ザ・イヤーに輝いた『ゴッド・オブ・ウォー』がネビュラ賞でもノミネートを果たした他、“展開が選べる小説”=インタラクティブノベルとしてChoice of Gamesから発売された『Rent-A-Vice』、『The Road to Canterbury』、『The Martian Job』の三作品がノミネート。初代ゲームライティング部門受賞作品の座を競う。

なお、映像作品を対象にしたブラッドベリ賞のノミネート作品も発表され、『ブラックパンサー』『スパイダーマン: スパイダーバース』といったアメコミ作品がノミネートを果たしている。

第54回ネビュラ賞受賞作品の発表は、米時間の2019年5月18日(土)に行われる。SFファンタジー賞最高賞の名誉はどの作品にたるのか。結果発表に注目だ。

第54回ネビュラ賞ノミネート作品は、以下の通り。

第54回ネビュラ賞ノミネート作品 最終候補

長編小説部門

『The Calculating Stars』by Mary Robinette Kowal
『The Poppy War』by R.F. Kuang
『Blackfish City, Sam』by J. Miller
『Spinning Silver』by Naomi Novik
『Witchmark』by C.L. Polk
『Trail of Lightning』by Rebecca Roanhorse

中長編小説部門

「Fire Ant」by Jonathan P. Brazee
「The Black God’s Drums」by P. Djèlí Clark
「The Tea Master and the Detective」by Aliette de Bodard
「Alice Payne Arrives」by Kate Heartfield
「Gods, Monsters, and the Lucky Peach」by Kelly Robson
「Artificial Condition」by Martha Wells

中編小説部門

「The Only Harmless Great Thing」by Brooke Bolander
「The Last Banquet of Temporal Confections」by Tina Connolly
「An Agent of Utopia」by Andy Duncan
「The Substance of My Lives, the Accidents of Our Births」by José Pablo Iriarte
「The Rule of Three」by Lawrence M. Schoen
「Messenger」by Yudhanjaya Wijeratne and R.R. Virdi

短編小説部門

「Interview for the End of the World」by Rhett C. Bruno
「The Secret Lives of the Nine Negro Teeth of George Washington」by Phenderson Djèlí Clark
「Going Dark」by Richard Fox
「And Yet」by A.T. Greenblatt
「A Witch’s Guide to Escape: A Practical Compendium of Portal Fantasies」by Alix E. Harrow
「The Court Magician」by Sarah Pinsker

ゲームライティング部門

『ブラック・ミラー: バンダースナッチ』by Charlie Brooker
『The Road to Canterbury』by Kate Heartfield
『ゴッド・オブ・ウォー』by Matt Sophos, Richard Zangrande Gaubert, Cory Barlog, Orion Walker, and Adam Dolin
『Rent-A-Vice』by Natalia Theodoridou
『The Martian Job』by M. Darusha Wehm

ブラッドベリ賞 (映像作品)

『グッド・プレイス』「ジェレミー・ベリミー」 by Megan Amram
『ブラックパンサー』 by Ryan Coogler and Joe Robert Cole
『クワイエット・プレイス』by John Krasinski and Bryan Woods & Scott Beck
『スパイダーマン: スパイダーバース』by Phil Lord and Rodney Rothman
『ダーティー・コンピューター』by Janelle Monáe and Chuck Lightning
『ソーリー・トゥ・ボザー・ユー』by Boots Riley

アンドレ・ノートン賞 (ヤングアダルト作品)

『Children of Blood and Bone』by Tomi Adeyemi
『Aru Shah and the End of Time』by Roshani Chokshi
『A Light in the Dark』by A.K. DuBoff
『Tess of the Road』by Rachel Hartman
『Dread Nation』by Justina Ireland
『Peasprout Chen: Future Legend of Skate and Sword』by Henry Lien

Source
SFWA

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