ネビュラ賞にゲームライティング部門が新設 主催団体が正式に規約を改訂 | VG+ (バゴプラ)

ネビュラ賞にゲームライティング部門が新設 主催団体が正式に規約を改訂

SF最高賞にゲーム部門

ネビュラ賞の規約更新で正式に新設

SF最高賞の一つとして知られるネビュラ賞の受賞対象に、ゲームの脚本が加わった。ネビュラ賞を主催するアメリカSFファンタジー作家協会 (Science Fiction & Fantasy Writers of America、以下: SFWA) は、同賞の規約を改訂したことを発表。以前から表明していたゲームライティング部門の新設が盛り込まれ、2018年に発表された作品から、ゲームが正式に同賞の対象となる。

4つの小説部門+ゲーム部門

50年以上の歴史を持つネビュラ賞の対象に、遂にゲームが加わる。同賞にゲームライティング部門が新設されることは2017年に発表されていたが、この度、晴れて規約においても正式に新設が認められることになった。現在、ネビュラ賞に常設されている部門は、長編小説部門、中長編小説部門、中編小説部門、短編小説部門の4つ。ここにゲームライティング部門が加わる。以前は、映画やドラマを対象としたスクリプト部門も設けられていたが、2010年よりレイ・ブラッドベリ賞として独立している。ゲームライティング部門は、ネビュラ賞の新たな目玉となるだろうか。

間口を広げるSFWA

ネビュラ賞を主催するSFWAは、作家や編集者など、SF・ファンタジー関係者が会員となって組織されている。2016年には、ゲームライターの入会が認められた。また、今回の規約変更では、準会員にも同賞の投票権が付与されることになった。間口を広げようとするSFWAの積極的な姿勢がうかがえる。SFWAは公式サイトにて、今回ゲームライティング部門を新設することにより、「テクノロジーとメディアに変革が訪れていること、卓越したストーリーは本や映画に限ったものではないということを認める」とコメントしている。

ゲーム界からは注目作品が続々登場

ゲーム界からは、2018年だけでも『デトロイト ビカム ヒューマン』や『Marvel’s Spider-Man』など、高い評価を受けるSF作品が多数登場している。

今後も、『サイバーパンク2077』や『デス・ストランディング』など、期待のSF大作が目白押しだ。

2018年の作品を対象としたネビュラ賞のノミネート作品は2019年2月、受賞作品は2019年5月に発表される予定。正式にSF最高賞の“主役”として仲間入りを果たしたゲームというメディアから、どの作品が選ばれることになるのか、要注目だ。

Source
SFWA Website

VG+編集部

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