『デス・ストランディング』出演の俳優&声優は? キャストの過去作品まとめ | VG+ (バゴプラ)

『デス・ストランディング』出演の俳優&声優は? キャストの過去作品まとめ

『デス・ストランディング』出演の俳優と声優は?

小島秀夫監督の最新作『DEATH STRANDING (デス・ストランディング)』が2019年11月8日(金)について発売された。SNS上では早速、世界中で同作を楽しむ声が上がっている。ゲームシステムやストーリーもさることながら、『デス・ストランディング』の凄さはその俳優陣と声優陣にもある。

東京ゲームショウ2018では豪華声優陣が集結

2018年9月20日から開催されていた東京ゲームショウ2018では、最終日の9月23日にコジマプロダクションが手がける『DEATH STRANDING (デス・ストランディング)』の特別ステージが設けられ、小島監督と豪華声優陣が登壇。同作から大塚明夫、井上喜久子、津田健次郎、三上哲、水樹奈々が登場し、製作状況やキャラクターの設定について情報が公開された。

更に、三上哲が演じる新キャラクター、“黄金仮面の男” (ヒッグス) が登場する新映像も公開。黄金仮面の男が呼び出したモンスターが咆哮をあげると、会場は大いに盛り上がりを見せた。

小島秀夫監督からは、俳優協会のストがあり、出演者のノーマン・リーダスとマッツ・ミケルセンの撮影を進められない時期があったという秘話も公開された。俳優を起用し、モーションキャプチャーを用いてゲーム世界に登場させる『デス・ストランディング』ならではのエピソードだ。また、主人公サムの声を演じるノーマン・リーダスの日本語版声優は、捜し出すのに二年を要したとしており、キャスティングに対するコジマプロダクションのこだわりも窺えた。

今回、VG+では『デス・ストランディング』の俳優/声優両方のキャストをまとめた。過去の出演作品も含めておさらいしよう。

サム・“ポーター”・ブリッジズ
演 ノーマン・リーダス / 声 津田健次郎

主人公のサムを演じるのはハリウッド俳優のノーマン・リーダス。『スティーラーズ』(2013)などのコメディ作品や、「処刑人」シリーズ等で知られる。近年は『ウォーキング・デッド』(2010-)のダリル・ディクソン役が人気を集めている。
サムの声を担当するのは津田健次郎。舞台や映画、テレビドラマで俳優としても活躍を見せている。声優としても、アニメから映画まで幅広く様々な役柄を演じている。アニメでは『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』(2000-2004)の海馬瀬人役、『ACCA13区監察課』(2013-2016)のニーノ役などで知られる。

今回のステージでは、小島監督は津田健次郎の起用について、「スター・ウォーズ」シリーズで津田健次郎がカイロ・レンを演じていたことも例に挙げ、そのハードボイルドさがポイントになったと説明した。『荒野の七人』(1960)、『大脱走』(1963)でスティーブ・マックイーンの声をあてた宮部昭夫と声質が似ていることも起用の一因となったということも明かされている。

クリフ
演 マッツ・ミケルセン / 声 山路和弘

クリフ役を演じたのはマッツ・ミケルセン。『007 カジノ・ロワイヤル』(2006)のル・シッフル役、『ドクター・ストレンジ』(2016)のカエシリウス役など、ヴィラン役の印象が強い俳優だ。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)では、主人公ジン・アーソの父、ゲイレン・アーソを演じている。

TGS2018の時点では日本語版の声優は未発表だったが、その後、山路和弘が担当することが発表された。山路和弘は長年ジェイソン・ステイサムの声をあてていることでも知られる。小島監督が「もの凄い重要な役」と語ったマッツ・ミケルセンの役柄を見事に演じてみせた。

デッドマン
演 ギレルモ・デル・トロ / 声 石住昭彦

監察医のデッドマンを演じたのは、『ヘルボーイ』(2004)、『パシフィック・リム』(2013)の監督で知られ、『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)でアカデミー賞監督賞、作品賞を受賞したギレルモ・デル・トロ監督。ギレルモ・デル・トロ監督は多忙のため、英語版でも声優が声をあてている。
日本語の声優は石住昭彦が担当。石住昭彦は、数々の映画、ドラマで活躍してきたベテラン声優。『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』(2011)等に出演しているオリヴァー・プラット、「ハンガー・ゲーム」シリーズに出演しているフィリップ・シーモア・ホフマン等の声を担当している。

小島監督は、石住明彦がジョン・グッドマンの声を担当した際の演技等を観て決めたと話した。石住昭彦は怖い雰囲気のキャラクターを演じることも多いが、『デス・ストランディング』では、デル・トロ監督の雰囲気に寄せて演技を行なっていると解説した。

アメリ
演 リンゼイ・ワグナー / 声 井上喜久子

『地上最強の美女バイオニック・ジェミー』(1976-1978)で主役のジェミー・ソマーズを演じたリンゼイ・ワグナーの登場は、2018年6月に開催されたE3で発表されている。リンゼイ・ワグナーは、若い頃の姿のアメリを演じており、東京ゲームショウ2018のステージでも、『バイオニック・ジェミー』のジャケットがスクリーンに映し出された。
声を担当するのは、小島秀夫監督作品ではおなじみの井上喜久子。「メタルギア」シリーズでは、ザ・ボス、チコ、サニーと、多くの主要キャラを演じてきた。映画では、キャメロン・ディアスや、ナオミ・ワッツ、『スパイダーマン: ホームカミング』(2017)にも出演したジェニファー・コネリーらの声を担当している。

「バイオニック・ジェミー」では、リンゼイ・ワグナーの声を田島令子があてているが、小島監督は井上喜久子を「平成の田島令子」と称賛。若き日のリンゼイ・ワグナーを井上喜久子が演じるという、ゲームならではの特別なコラボレーションが実現している。

フラジャイル
演 レア・セドゥ / 声 水樹奈々

『美女と野獣』(2014)、『007 スペクター』(2015)でヒロイン役を務めたレア・セドゥが、フラジャイル役で登場。フランス出身のレア・セドゥは、『アデル、ブルーは熱い色』(2013)で、カンヌ国際映画祭のパルム・ドールを受賞している。
そして、レア・セドゥ演じるフラジャイルの声を担当するのは、水樹奈々。言わずと知れた人気声優だが、小島秀夫監督の「メタルギア」シリーズでは、パス・オルテガの声を担当している。『メタルギアソリッド ピースウォーカー』(2010)では、挿入歌として「恋の抑止力」を歌っており、シングルCDも発売されている。

レア・セドゥと水樹奈々が演じるフラジャイルについて、小島監督は「透明感がありつつ芯を持った女性」と説明。ストーリーにおいても重要な役割を果たしている。

ダイハードマン
演 トミー・アール・ジェンキンス / 声 大塚明夫

主人公サムをリードするダイハードマンを演じたトミー・アール・ジェンキンスは、1965年生まれの俳優/声優。90年代から様々な舞台、映画、ドラマで活躍してきた。エミー賞にノミネートされた経験もあり、特にナレーションの仕事は高く評価されている。近年では、『ワールド オブ ウォークラフト: Battle for Azeroth』(2018)など、ゲーム作品にも登場している。

そして、ダイハードマンの日本語版の声を担当するのは大塚明夫だ。小島監督とは『メタルギアソリッド』(1998)から数えて20年以上の付き合いになる盟友。「メタルギア」シリーズでは主人公スネークを演じ続けてきたが、『デス・ストランディング』では主人公サムに無線から助言を与える役目として存在感を示している。東京ゲームショウ2018では、小島監督は大塚明夫に、収録現場においても“隊長”としての役割を期待していると話していた。

なお、『デス・ストランディング』の発売後、小島秀夫監督からあるギフトを受け取ったトミー・アール・ジェンキンスは、Twitterで喜びのツイートを投稿している。

ヒッグス(黄金仮面の男)
演 トロイ・ベイカー / 声 三上哲

“黄金仮面の男”ことヒッグスを演じたのは、俳優で声優のトロイ・ベイカー。トロイ・ベイカーは、レゴシリーズでバットマンの声を演じている他、「ルパン三世」シリーズや「ドラゴンボール」シリーズ、「ナルト」シリーズでも声優として活躍しており、日本のアニメ作品ではおなじみの人物だ。キャリアを通してゲーム作品での仕事が多く、小島秀夫の作品では、『メタルギアソリッドV』(2014)にオセロット役で出演している。
そして、『メタルギアソリッドV』の日本語版でオセロットを演じた三上哲が、『デス・ストランディング』でもトロイ・ベイカーの声を担当した。三上哲は、日米合作アニメの『THE REFLECTION』では主役を演じている他、『ドクター・ストレンジ』(2017)などでベネディクト・カンバーバッチの声を担当している。

なお、二人が共に『メタルギアソリッドV』でオセロットを演じていたという事実は、後々分かったことだという。小島監督によると、三上哲がベネディクト・カンバーバッチ等を演じる姿を観て配役を決定したのだとか。

ハートマン
ニコラス・ウィンディング・レフン

21分毎に心停止しては蘇るハートマンを演じたのは、映画「プッシャー」シリーズで知られる映画監督のニコラス・ウィンディング・レフン。小島秀夫監督との友情出演で『デス•ストランディング』に登場している。デンマーク出身のレフン監督は、24歳の時に監督・脚本を務めた『プッシャー』(1996)を成功に導いている。同じ歳の頃に『メタルギア』(1987)を生み出した小島秀夫監督との共通点は少なくない。
レフン監督が演じたハートマンの声を担当したのは大塚芳忠。小島秀夫監督作品では『メタルギアV』で“主治医”の声を担当している。映画の吹き替えではウィレム・デフォーやキーファー・サザーランドの声をあてている他、テレビ朝日版の『ダークナイト』(2008)ではヒース・レジャーが演じたジョーカーの声を担当した。

ママー
マーガレット・クアリー

メカニックのママーを演じたのはマーガレット・クアリー。クエンティン・タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)にはプッシーキャット役で出演している。Netflixで配信された映画『Death Note/デスノート』(2017)では、原作漫画の弥海砂にあたるミア・サットンを演じた。
ママーの声優を担当したのは坂本真綾。「攻殻機動隊攻殻機動隊 ARISE」シリーズでは、主人公の草薙素子を演じている。映画作品ではジェシカ・アルバ、ナタリー・ポートマンらの声を担当している。

東京ゲームショウ2019では、坂本真綾は普段ゲームをプレイしないため、オファーを受けた際には小島秀夫監督のことを知らなかったというエピソードが明らかになっている。また、坂本真綾は映画『Death Note/デスノート』でもマーガレット・クアリーの声を担当しているが、小島秀夫監督はこれを後から知ったのだという。

このように、『デス・ストランディング』にはハリウッド俳優から映画監督、声優といった職業の枠を超えて、豪華な出演者が集まった。小島秀夫監督がこの面々に『デス・ストランディング』を託した理由は、以下の記事に詳しい。

『デス・ストランディング』を楽しみつつ、判明した出演者の過去の作品もチェックしておこう。

ゲーム『DEATH STRANDING』は、2019年11月8日(金)より全世界で発売中。

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