200万本達成の『デトロイト ビカム ヒューマン』「予算は取り戻せた?」の質問に公式は… 大作ゲーム制作の本質に迫る回答

ライター

『デトロイト ビカム ヒューマン』200万本突破で注目の発言

世界累計200万本突破!

PS4用ソフト『デトロイト ビカム ヒューマン (Detroit: Become Human)』が世界累計販売数200万本を達成した。同作が発売されたのは2018年5月25日で、制作を手がけたクアンティック・ドリーム社によると、同社の作品としては、発売から最速での200万本突破になるという。アンドロイドの権利を扱った重厚なテーマと膨大なストーリー分岐が話題を呼び、堂々の200万本突破となった。


「予算は取り戻せた?」の質問に公式は…

このニュースを報告するクアンティック・ドリームのツイートに対し、あるファンが気になる質問を投げかけている。「でも…予算は取り戻せたの?」。ファンならではの心配とも言える。『デトロイト ビカム ヒューマン』の製作予算は3,000万ユーロ、日本円で約38億円と言われている。日本ではソシャゲの躍進以降、製作に膨大な時間と予算を要する大作ゲームが作られにくい風潮がある。『デトロイト ビカム ヒューマン』は、200万本の売り上げで十分に予算を回収できたのか——この質問に、クアンティック・ドリームは以下のように回答した。

(『デトロイト ビカム ヒューマン』は) 200万〜300万人以上の人々の心に刻み込まれました。皆さんが涙し、笑い、多くの登場人物達に共感してくれました。“生きている”ということを実感してもらえたのです。それが一番大切なことです。

by クアンティック・ドリーム

垣間見えたゲーム制作の姿勢

売上について明確な回答はなかったものの、「それ以上に大切なことがある」と答えている。確かに、大作ゲームは予算の都合で制作が見送られることもある。だが、長大なストーリーに込められたメッセージが人々の心に残り、生活に作用し、また新たなクリエイターを生み出すことで、少しずつ世界に影響を与えていく。AI技術が発達した将来、『デトロイト ビカム ヒューマン』をプレーした200万〜300万人以上の人々が、世論に影響を及ぼすことになるかもしれない。もちろん、予算を回収できるかどうかは死活問題であり、それを無視していてはビジネスは成り立たない。だが、あくまでも“クリエイター”の立場からファンへメッセージを贈ったクアンティック・ドリームの回答に、ゲーム制作に対する彼らの姿勢を見ることができるのだ。

2038年のデトロイトが舞台のアドベンチャーゲーム

『デトロイト ビカム ヒューマン』は、AI技術とロボット工学が高度に発展した2038年のデトロイトを舞台としたアドベンチャーゲーム。膨大な選択肢と分岐が用意されたゲームシステムが特徴だ。感情を持つように行動する“変異体”と呼ばれるアンドロイドが現れる中、プレイヤーはコナー捜査官を始めとする三人のアンドロイドを操作し、自分だけの物語を紡いでいく。アンドロイドの権利を通して「生きるとは」を問うストーリーは、世界中で議論を喚起している。

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via: DETROIT: BECOME HUMAN公式サイト © 2018 Sony Interactive Entertainment LLC
– Source –
Quantic Dream Twitter

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