小島監督最新作『デス・ストランディング』第四のトレーラー公開
世界最大のゲーム見本市・E3で『デス・ストランディング』(発売日未定)の最新トレーラーが公開されて一週間、海外のファンの間では期待の声が高まっている。『デス・ストランディング』は、「メタルギアソリッド」シリーズで知られる小島秀夫監督の最新作。自身の新会社「コジマプロダクション」を立ち上げてから初のタイトルとなる。
大物出演者が次々登場
今回公開されたトレーラーでは、プレイ画面も公開されたが、大作映画のような重厚な世界観がうかがえる。これまでに公開されたトレーラーでは、主演のノーマン・リーダスをはじめとする、モーションキャプチャーを利用した大物出演者の登場が話題になっていた。既に、『007 カジノ・ロワイヤル』(2006)でル・シッフル役、『ドクター・ストレンジ』(2016)でカエシリウス役を演じるなど、すっかりSF作品でのヴィランキャラが板についたマッツ・ミケルセン、『パシフィック・リム』(2013)で「カイジュウ愛」を示し、『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)でアカデミー賞監督賞を受賞したギレルモ・デル・トロ監督らの出演が決定。今回のトレーラーでは、2014年のフランス映画『美女と野獣』でヒロインのベル役を、『007 スペクター』(2015)でボンドガールを務めたフランス人女優のレア・セドゥ、SFドラマシリーズ『地上最強の美女バイオニック・ジェミー』(1976-1978)で知られるベテラン女優のリンゼイ・ワグナーが登場した。共にゲーム作品への出演は初となる。
Lindsay Wagner & Hideo Kojima tonight!
本日の小島監督とリンゼイ・ワーグナー様! pic.twitter.com/kFMkVk7p4u— Ayako (Touchy!) (@Kaizerkunkun) June 12, 2018
帰ってきた「バイオニック・ジェミー」
今回のトレーラーでは、ワグナーは「バイオニック・ジェミー」を思わせる若き日の姿で登場。ワグナーがバイオニック・ジェミーを演じ、熱狂的な人気を集めたのは20代後半の頃。レア・セドゥがボンドガールを務めた年齢と重なる。時代を超えて、二人の女優が「同年代」として共演を果たすことができるのも、ゲームならでは演出だと言える。『デス・ストランディング』にも、ゲームだからこそ「体験」できる映像表現を追求してきた小島監督らしい仕掛けがふんだんに用意されていることは間違いなさそうだ。
海外ファンの間で進む考察
海外のファンの間では、映像中にリンゼイ・ワグナーが着用しているネックレスについて議論が起きている。小島監督が昨年、古代アンデス文明展に行ったことを報告するツイートを引用して関連性を指摘するファンや、ネックレスの形状のパターンから「Give Me An Answer」というメッセージ読み取った猛者も出現。「Give Me An Answer」はLow Roarというグループの楽曲で、この曲のミュージックビデオを見た小島監督が、彼らに『デス・ストランディング』用の楽曲制作を依頼したのだという。
Мелодия из шифра на шее Линдси Вагнер – припев песни “Give me an Answer” группы Low Roar pic.twitter.com/4o619Wv7d4
— Nik Ambors (@NikolsaNNN) June 13, 2018
また、ワグナーが若き日の姿で登場していることと、時間の流れに影響を与えることが明らかになった「タイムフォール(Timefall)」という要素に関連があるのでは、との声もあがっている。「A HIDEO KOJIMA GAME」を待ちわびているファンの嬉々とした姿が浮かんでくるようだ。
アメリカ人のノーマン・リーダスとリンゼイ・ワグナー、メキシコ出身のギレルモ・デル・トロ監督、デンマーク出身のマッツ・ミケルセン、フランス人のレア・セドゥが出演し、日本を代表するゲームクリエイター・小島秀夫監督が指揮をとる『デス・ストランディング』。他にもまだ公開されていないキャストがいることが明言されている。コジマプロダクションを中心として、どのようなパーティが出来上がるのか、しばらく目が離せそうにない。