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“京都SFフェスティバル2018”開催 豪華出演者登場で立ち見も出る大盛況

今年も“京都SFフェスティバル2018”開催

150人以上が参加

10月6日、“京都SFフェスティバル2018”が京都市左京区で開幕した。台風25号が通過する中、集まった参加者は約150名。立ち見も出るほどの盛況で、例年以上の盛り上がりを見せた。京都SFフェスティバルは、日本で最も歴史あるローカルコンベンションの一つ。今年も本会と合宿の二部構成で開催され、SF界のキープレーヤーが一堂に会した。

電子書籍の可能性

京フェス実行委員会の水野委員長の挨拶で幕を開けた今年の京フェス。開幕を飾った企画は、西崎憲、藤井太洋、大前粟生による「電子書籍で何ができるか――出版のあたらしい形をさぐる」。電子書籍が持つ可能性や、出版業界の現状、電子出版が乗り越えていかなければならない課題などについて議論が交わされた。出版のフォーマットを自由なものに変えた電子書籍の今後から、cakesやnoteといった新しい出版の形態にも話題は及んだ。『Gene Mapper -core-』(2012)の電子書籍によるセルフ・パブリッシングでデビューした藤井太洋は、「いまの時代、電子出版は簡単にできる。どんどんやりましょう」と呼びかけた。

藤井太洋

とび×とり対談

午後に開催された「日本語表現の最先端 とび×とり対談」では、『象られた力』(2004)で第25回日本SF大賞、『自生の夢』(2016)で第38回日本SF大賞を受賞した飛浩隆、『皆勤の徒』で第34回日本SF大賞を受賞した酉島伝法による豪華対談が実現。酉島伝法からは第2回創元SF短編賞を受賞した際の秘話が明かされた他、来年刊行を予定している次作に使用されるイラストの原画も公開された。日本語の表現を究める二人が語る興味深いトピックに、集まったSFファン達は熱心に耳を傾けた。

酉島伝法

〈天冥の標〉シリーズ執筆の軌跡

本会のラストを飾ったのは、「〈天冥の標〉シリーズ完結記念 作家・小川一水の描いた軌跡」。長編・短編合わせて星雲賞4回の受賞歴を誇る小川一水、『S-Fマガジン』現編集長の塩澤快浩、『セカイ系とは何か』(2010)、『GODZILLA 怪獣黙示録』(2017)で知られるライター・前島賢による企画だ。小川一水の〈天冥の標〉シリーズの最終巻刊行開始を12月に控え、全10巻に及んだ同作のシリーズ開始までの経緯と10年にわたる執筆の軌跡が語られた。数々の編集秘話も明らかになり、会場は大いに盛り上がった。

小川一水

 

夜の合宿の部も大盛況!

“京フェス2018”は、19時より合宿の部に入り、こちらでも多彩な企画が続々登場。東京創元社による「東京創元社と最新海外SF」、大森望による「ゲンロンSF創作講座・京都出張版」、勝山海百合による「津波被災地の怪談 2018」など、10を超える様々な企画が開催された。全国から京都に集まったSFファンと関係者は、一晩中SF談義に花を咲かせていた。

 

写真:gaga

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