Kaguya Planet 3月の先行公開、オーガニックゆうき「チグハグバナナ」、トシヤ・カメイ「ピーチ・ガール」(勝山海百合 訳) の配信開始 | VG+ (バゴプラ)

Kaguya Planet 3月の先行公開、オーガニックゆうき「チグハグバナナ」、トシヤ・カメイ「ピーチ・ガール」(勝山海百合 訳) の配信開始

カバーデザイン 浅野春美

Kaguya Planet 3月の先行公開スタート

SFメディアのバゴプラが運営するKaguya Planetより、3月の先行公開作品の配信を開始しました。3月の先行公開はSF短編小説2編。オーガニックゆうき「チグハグバナナ」トシヤ・カメイ「ピーチ・ガール」(勝山海百合 訳) を公開しています。両編のカバーイラストは、浅野春美さんが手掛けました。

Kaguya Planetは、オンラインでSF短編小説を定期掲載していくプロジェクトです。500円で“応援”の登録をして頂くと、各作品やインタビューを1ヶ月早く読むことができます。

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オーガニックゆうきのSF掌編が公開

「チグハグバナナ」は、『入れ子の水は月に轢かれ』(2018) で第8回アガサ・クリスティー賞大賞を受賞したオーガニックゆうきさんの書き下ろしSF短編小説です。オーガニックゆうきさんは、2020年12月には『社会・からだ・私についてフェミニズムと考える本』にSF中編小説「龍とカナリア」を寄稿しました。長編推理小説の新人賞を受賞し、SFにも活躍の場を広げる注目の作家によるSF掌編をお楽しみください。

オーガニックゆうき「チグハグバナナ」

ある日突然、私の部屋に現れた「バナナ」は、世界を、そして私の生活を壊していく。「バナナ」は、一体何を求めているのか。チグハグな「バナナ」との奇妙な物語。

オーガニックゆうき
プロフィール
1992年生まれの小説家、ウルトラシリーズ好きの、うちなーんちゅ。2018年に『入れ子の水は月に轢かれ』で第8回アガサ・クリスティー賞を受賞し、同作で早川書房からデビューを果たす。2019年10月から2020年6月までは、沖縄タイムスでコラム『うちなぁ見聞録』を連載。2020年12月には『社会・からだ・私についてフェミニズムと考える本』(社会評論社)にSF中編「龍とカナリア」を寄稿した。ミステリとSFを自在に横断していく多才さを見せる注目の作家。

オーガニックゆうきのデビュー作『入れ子の水は月に轢かれ』は、早川書房より発売中。

¥1,980 (2024/10/08 20:08:20時点 Amazon調べ-詳細)

バゴプラではオーガニックゆうきさんのSF中編小説「龍とカナリア」前半部分を公開しています。

 

Kaguya Planet初の翻訳作品が登場

「ピーチ・ガール」は、作家/翻訳家として活躍するトシヤ・カメイ (Toshiya Kamei) さんによるSF掌編を作家の勝山海百合さんが翻訳した作品です。原作の「Peach Girl」はUtopia Science Fiction誌の2021年2月号に掲載。スペイン語版や英語朗読版の公開も決定しているポップでクールな冒険譚です。

なお、日本語訳を手掛けた勝山海百合さんは、2020年に“てのひら怪談”をはじめとする複数の作品がカメイさんの手によって翻訳され、海外の媒体で紹介されました。今回は、カメイさんのオリジナル作品を勝山さんが日本語に翻訳。Kaguya Planet初の海外翻訳作品として公開します。

トシヤ・カメイ「ピーチ・ガール」(勝山海百合 訳)

あなたの両親は、あなたを小さな桃型の宇宙船に乗せて地球へと送り出した。鬼の脅威を前に、“ピーチ・ガール”としてグリッドで戦うことを決意したあなたは、仲間集めに取り掛かる。

トシヤ・カメイ
作者プロフィール
トシヤ・カメイはバイリンガル作家(英語とスペイン語)、翻訳家。彼の短編小説はCollective Realms、Trembling With Fear、Utopia Science Fictionなどに掲載されている。
勝山海百合
訳者プロフィール
岩手県出身の小説家。短篇集『竜岩石とただならぬ娘』(2008, MF文庫ダ・ヴィンチ) で単著デビュー。『さざなみの国』(2011) で第23回日本ファンタジーノベル大賞受賞。2020年はトシヤ・カメイによって、“てのひら怪談”作品を中心に多数の作品が翻訳され、海外媒体に掲載にされた。

勝山海百合さんの第23回日本ファンタジーノベル大賞受賞作『さざなみの国』は、惑星と口笛ブックスから電書で復刊しています。

自作の翻訳が相次いだ2020年を勝山海百合さんに振り返っていただいたKaguya Planetのインタビューも無料公開しています。

 

4月は麦原遼の書き下ろし新作を公開

4月のKaguya Planetでは、麦原遼さんの書き下ろしSF小説を公開します!

麦原遼さんは、2018年に『逆数宇宙』で第2回ゲンロンSF新人賞優秀賞を受賞してゲンロンSF文庫からデビュー。2020年には『S-Fマガジン』2020年8月号の「それでもわたしは永遠に働きたい」、『小説すばる』2021年1月号の「2259」、『文藝』2020年冬季号の「〈90年代生まれが起こす文学の地殻変動〉アンケート」、『S-Fマガジン』2020年10月号の「ソラリスを思う」など、多くの媒体に小説やエッセイを寄稿し、活躍の場を広げています。

また、4月も翻訳作品の公開を予定しています。

そして、2月の先行公開作品、冬乃くじ「国破れて在りしもの」は、4月3日(土) にいよいよ一般公開! こちらもお楽しみに!

 

Kaguya Planetとは

Kaguya Planetは『社会・からだ・私についてフェミニズムと考える本』の編著者である井上彼方さんがコーディネーターを務めるプロジェクトです。① 日本のSF界におけるジェンダー不均衡の是正、② 新人賞以外の入り口を作ること、③ 海外のようにオンラインでSF短編小説を読むカルチャーを作っていくこと、この三つを目標に運営を行なっています。プロジェクトの詳細はこちらの特設ページをご覧ください。

Kaguya Planetを応援したいという方は、月500円のサブスクで本プロジェクトをサポートして頂けます。ご登録いただいた方には、毎月約一ヶ月早くKaguya Planetのコンテンツを先行公開しています。

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これまでのKaguya Planet公開作品

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