「海外の読者は実在する」勝山海百合、2020年を振り返る。相次ぐ英訳、感じた変化【Kaguya Planet インタビュー】 | VG+ (バゴプラ)

「海外の読者は実在する」勝山海百合、2020年を振り返る。相次ぐ英訳、感じた変化【Kaguya Planet インタビュー】

2019年、アイルランド・ダブリンで開催されたワールドコンにて。

人類史に刻まれる大きな変化を経験した2020年。一方で、SF界では明るいニュースも相次いだ。その一つは、勝山海百合の掌編が次々と翻訳され、海外のメディアで公開されたことだろう。Toshiya Kameiによる翻訳を中心に、勝山海百合は10編以上もの作品が翻訳され掲載されている。また、バゴプラが主催した第一回かぐやSFコンテストでは、勝山海百合の「あれは真珠というものかしら」が大賞を受賞。副賞として同作の英語訳と中国語訳を手にした。

2020年に翻訳され、掲載された勝山海百合の作品

(順不同、括弧内は原作タイトル。特記がないものはToshiya Kameiによる翻訳)

 

英語

「A Strange Incident at Mount Luofu (羅浮之怪)」Antipodean SF 262

「White Peach Village (白桃村)」Antipodean SF 265

「One Last Splash (魚怪)」Insignia Stories

「Return of a Warhorse (軍馬の帰還)」Fudoki Magazine

「Dragon Rock (竜岩石)」「One Last Shriek (山の人魚)」「Pure Gold (純金)」Fortnightly Review

「The Early-Morning Garden (朝の庭)」「Monster Fish (魚怪)」「Ginseng Harvest (人参採り)」The Cafe Irreal

「Dewdrops and Pearls (あれは真珠というものかしら)」Eli K.P. William 訳,  VG+ バゴプラ

 

中国語

「那是珍珠吗 (あれは真珠というものかしら)」田田 訳, VG+ バゴプラ

 

スペイン語

「¿Es acaso una perla? (あれは真珠というものかしら)」Nagari Magazine

 

ルーマニア語

「Schimbul (とりひき)」「Caii se întorc de la război (軍馬の帰還)」Miloș Dumbraci 訳(貝光脩による英訳からの重訳), Galaxia 42

今回は、Kaguya Planet初のインタビュー企画として、勝山海百合さんに2020年の活躍を振り返って頂いた。相次いだ翻訳の裏側、そのルーツである世界SF大会=ワールドコンでの経験、そして近年感じた変化について語る充実のインタビューとなっている。

勝山海百合、2020年を振り返る。

目次
・相次いだ翻訳と“てのひら怪談”の復活

・Toshiya Kameiとの出会い
・ワールドコンで得たもの
・近年感じた変化
・SFFH制覇、そして2021年へ

勝山海百合プロフィール

岩手県出身の小説家。短篇集『竜岩石とただならぬ娘』(2008, MF文庫ダ・ヴィンチ) で単著デビュー。近著は『厨師、怪しい鍋と旅をする』(2018, 東京創元社)。2006年に「軍馬の帰還」で第4回ビーケーワン怪談大賞、2007年に「竜岩石」で第2回『幽』怪談文学賞短編部門優秀賞、2011年に『さざなみの国』で第23回日本ファンタジーノベル大賞、2020年に「あれは真珠というものかしら」で第1回かぐやSFコンテスト大賞。2020年は“てのひら怪談”作品を中心に10編以上の作品が翻訳され、海外媒体に掲載にされた。

相次いだ翻訳と“てのひら怪談”の復活

――2020年は勝山さんの数多くの作品が英訳され、海外に紹介されました。英訳に限らず、中国語訳とルーマニア語訳も。特に“てのひら怪談”作品の活躍が顕著でした。率直な感想をお聞かせいただけますか。

翻訳されたいとはずっと思っていました。でも、どうしたらいいかわからず、拙作には翻訳するほどの価値はないのだろう、もっと面白いものを書かねばと思っていました。翻訳されてみたら、語順が入れ替わっていたり、未知の慣用表現が出てきたり、登場人物が「Hey!」と言っていてびっくりしました。自然な英語だとこうなるのか……と新鮮です。性別を特定していなかった碩堰が「she/her」だったときは、多少動揺しましたが、本編に影響はないのでそのままにしてもらいました。

てのひら怪談は、ビーケーワン怪談大賞というコンテストに投稿された800字の怪談につけられた名前です。怪談と言っても、応募作には怖い話だけでなく、不思議な話、幻想文学なども含まれていました。拙作は主に怖くないほうです。

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800字というのは、描写や説明もある程度詳しく入れることもできるし、短めなので朗読にも向く、なかなか良い長さだと思います。英訳するとおよそ400ワードになりますが、この長さの投稿を受け付ける英語のオンラインマガジンがたくさんあります。傾向も様々なので、編集者に気に入られれば掲載です。

ルーマニア語は、ダブリンで開催された2019年のワールドコン(世界SF大会)で知り合ったルーマニアの編集者からメールが来て、「2021年に雑誌で日本特集をするので、あなたの英語作品を送ってください」と頼まれ、友人に頼んで英訳してもらっていた“てのひら怪談”を送った結果です。拙作を是非にと求められたわけではなく、大勢の日本の作家に呼びかけられています。

すぐ読める、ごく短い小説を英訳しておいて海外イベントで名刺代わりにするというのは、藤井太洋さんが実践し、推奨しています。紙の名刺にQRコードを印刷するばかりでなく、知り合ってから「いま送るよ」とメールで送ってもいいので。プロフェッショナルでない英訳は拙くても、「こういう話を書く人」だとは伝えられます。2020年のニュージーランドで開催予定だったワールドコンに持っていくはずでしたが、ルーマニアに送りました。短いのが良かったのだと思います。

Toshiya Kameiとの出会い

――2020年、英訳されたほとんどの作品はToshiya Kameiさんによる翻訳でした。Kameiさんとはどのように知り合ったのですか。

5月21日。道を歩いていたら、女性があおむけに倒れて、起き上がろうともがいていました。

問:砂漠で亀がひっくり返っています、どうしますか?

「今いきますよー」と駆け寄って、腕を掴んで起こしてあげました。腕は意外に細く、体はとても軽かったです。地面に落ちたバッグを拾うために屈むのも難しそうだったので、バッグも拾って手に持たせました。近くの樟(くすのき)が育って根が歩道のタイルを持ち上げており、そこにつまづいたらしく、恨み言を漏らしていたので、「あー、ここ、出っ張ってて危ないんですよね」と地面が悪いことにして、そこを離れました。

そのあと、西崎憲さんの短編「スターマン」がHawaii Pacific Reviewに訳載され、そのことをお祝いするメールを送りました。すると、西崎さんからの返信に「翻訳者のカメイさんが、勝山さんの連絡先知りたいそうですが、教えていいですか?」と書いてあり、かまいませんと返事をすると、カメイさんから英語のファイルが添付されたメールが届き、こういう英語を書くんだ……と読んでいたら、自作だったのでびっくりしました。

亀の恩返しだ……! と思いました。女性に手を貸したあと、川崎大師に行って疫病収束を祈願したので、弘法大師のご利益と考えるのが妥当かも知れないのですが、何と言ってもカメイさんだったので。

ワールドコンで得たもの

――Toshiya Kameiさんは『小説すばる』2021年1月号で、勝山さんに注目した理由の一つとして、以前から世界SF大会に参加されていることを挙げていました。最初に参加されたのは2014年のロンドン(第72回世界SF大会 LONCON 3)ですか?

横浜(第65回世界SF大会 Nippon2007)以外だとそうですね。英語が分からないので、パネリストの一人に英国出身の作家ジョー・ウォルトンがいて、別のパネリストが「I love Jo Walton」って言ったのだけが聞こえて、後はよく分からないまま拍手をして帰ってきました(笑)

あと、ジョー・ウォルトンがファンを引き連れ、杖をつきながら速足で歩いていくのを見かけました。すれ違う時に彼女と気付いて、「Jo Walton!」と言ったら、目が合って「Hi」と笑ってくれました。日本に帰ってから、ジョーが杖をついていたと話したら、『図書室の魔法』(創元SF文庫) の主人公と同じなんだと感心されました。同書は彼女の自伝的要素があると言われるSFで、交通事故に遭って、脚を悪くした高校生の女の子が主人公です。

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「うわぁ、コニー・ウィリスのサイン会、すげー行列!」とか、アメリカのTシャツは大きいけどイギリスのTシャツは同じサイズでも小さいとか、そういうしょうもない発見をしたりして、企画に出ることは考えてもいなくて、ただ、誰でもできる朗読の企画があったので、そこに参加しました。日本語で「軍馬の帰還」を読んで、英語版を何人かに「すみません、すみません」って配ったら、全然知らない人に「あなたのストーリーよかったよ!」って声をかけられました。

当時、静岡がワールドコンを誘致していて、日本のブースみたいなのがあったんですね。そこに自分の日本語の本を置かせてもらって売ってたんです。そしたら、全然知らない参加者のイギリス人の女性がやってきて、「私、日本語一文字も読めないけど、この本、表紙がすごい素敵だし、絶対素敵なことが書いてると思う」って言って買ってくれるんですよ! 表紙だけで! 凄いびっくりしました。嬉しくて、本にサインして「あなたは私の最初の海外の読者です」って言って。

そんなことがあって、海外に行くと英語ができなくても、向こうも日本語ができなくても、そこにいるだけで目が合ってニッコリ笑ったり、何らかのコミュニケーションがあるんですよ。

2017年のヘルシンキの大会(第75回世界SF大会 Worldcon 75)では、初めてパネル企画に出演しました。日本SF作家クラブが団体で参加しましたが、パネル企画に出た人は少なく、日本の作家や漫画家は海外でも人気があるんだからもったいないと思いました。とはいえ、日本SF作家クラブが開いたブースに、英訳された日本SFの見本を置いたり、チラシを配ったり、それを目当てに大勢の人が訪れて作家や翻訳家と交流していました。(その節は私もお世話になりました)

高山羽根子さんはアーティストが作品を展示するスペースで、来た人に簡単なゲームをしてもらったりしつつ、小説を配っていました。柴田勝家さんは、現地で買ったTシャツ(おもしろデザイン)で地元の参加者から好かれていました。さすが、民俗学者。漫画家の白井弓子さんが宣伝がてら参加していて、『WOMBS』の英訳サンプルを配って大人気でした。

私は『只野真葛の奥州ばなし 勝山海百合現代語訳』 (2017, 叢書東北の声・荒蝦夷) を持っていってみたのですが、日本の昔話に興味がある人にポッと売れたりして。海外には、日本の文化や文芸に興味がある人が結構いるのに日本の作家が海外に出ないので、飢えているのか、勝山海百合なんか全然知らないのに買っていってくれるんですよ。でも(海外のファンは)私じゃ物足りないんじゃないかな。すでに海外で翻訳されている人や、アニメ化されたりしている人がもっと海外に行って、ファンサービスをした方が、皆ハッピーになるし、日本SFの存在感をアピールすることができると思います。心当たりのある人は海外へ行った方がいい。

自分の本が売れたり、表紙を褒めてもらえたり、「軍馬の帰還」を読んでくれた人が「Beautiful, nice story」とか言ってくれるんですよ。海外のSFF読者が実在することを意識したことが、何年かかけて英訳、中国語訳されるきっかけだったのかも。とはいえ、カメイさんが日本の作家を英訳しようという気持ちにならなかったら、こんなに英語にならなかったと思います。掲載されても原稿料はなかったり、あっても少なかったりするので、本当に有難いし、恐縮します。

カメイさんにもいずれ大きなリターンがあることを願っています。日本の経済産業省ですかね。クールジャパン予算から、Kameiさんにもひとかたまり払ってほしい。「Thank you」って。

過去に書いた“てのひら怪談”のストックがあったことも功を奏しています。“てのひら怪談”を書いていた時、こんな未来は想像していませんでした。カメイさんはケン・リュウに刺激を受けたようなので、ケン・リュウさんにも感謝します。2017年のはるこんでもお目にかかりましたが、ケン・リュウさんは聡明で穏やかなお方でした。

近年感じた変化

――2020年7月の世界SF大会は初のオンライン開催となりました。世界への進出とオンライン化が進んでいることは不可分であるようにも思いますが、近年のSFコミュニティの変化についてどのように受け止められていますか。

オンライン開催は、海外イベントへの参加を容易にしたと思います。少なくともハードルは下げました。移動時間なし、参加費だけで済むのは大きな利点です。英語の聞き取りに難がないならオンライン開催でも楽しめます。難点は、英語の聞き取りに難があると、モニター越しの情報だけでは足りないことです。興味があるテーマ、好きな作家が出るプログラムあたりなら、英語が苦手でも楽しめるのではないかと。英語の訓練を積めば問題は解決に近づきます。

白人男性が中心のワールドコンに問題がないわけでなく、N・K・ジェミシンはスタッフや参加者から不愉快な目に遭った経験から参加しません(2020年8月2日のN・K・ジェミシンのTweetを参照)。ジェミシンが黒人だからですが、われわれ日本人もPOC(People of Color)なので、ヨーロッパやアメリカではジェミシンと同じ立場、BLM(Black Lives Matter)は他人ごとではないです。ジェミシンほどの作家が軽んじられるんですよ。BIPOC(Black, Indigenous, and People of Color)が中心のSFイベントも新たに生まれています。

――ジェンダーの面では、海外のSF界では自分が呼ばれたい性別の代名詞を表記しますね。

ここ2、3年くらいでワールドコンに参加する人が「She」とか「He」とか「(三人称)They」とか自分がどう呼ばれたいかを名札に付けていたりして、私が思ってるより自分の性っていうのは大事なもので、隠したり誤魔化したりする必要はないんだなってことを――ようやくなんですけど――この頃思って。私は、ずっと長いこと「男みたいでないといけない」と思ってたんです。なんとく小説を書くにしても、ベタベタしないで、「あっさりスッキリと」っていう気持ちになっていたんですよ。

昔は男と間違えられるくらいが良いっていう気持ちで書いていて。小説に性別なんか関係ないじゃん、っていう気持ちもあったんですが、でも女だと明かすと馬鹿にされる風潮が、インターネットの世界やSFのファンダムにも、昔はすごくあって。自分は女性だと開示することや、女ゆえの苦しさがあるということを人に喋ったり書いたりしないようにしようっていう気持ちがずっとあったんですけど、それ、間違ってますよね。

女性としての経験を書いている女性作家の作品を読んだ男性が「こんなの読みたくないよね。もっとパーッとした宇宙とか未来とか、そういうの読みたいよね」って大声で言って、なんとなく周囲も同調する雰囲気があったわけです。今なら、お菓子と紅茶の話とか、失恋の話とか、「書きゃいーじゃん! 書いて何がわりーんだよ!」って言えます。小説として拙いのは論外として、「女の書くものは日常的すぎてつまんない」とか、矮小化したいだけだろって、今なら言えます。この頃になってからですよ。バゴプラやカメイさんが出てきたりとかね。女性差別反対っていうことをTwitterでも普通に言えるようになって、それは良いことだなって。女性がそう言うと、当たり前のことなのに攻撃されてはいますけどね。でも、攻撃してくる人たちに「あなた達は正しくない」「私は〇〇さんを支持します」ってちゃんと声をあげる人や守ってくれる人が見えるようになったことは、まだ暗い状況ではあるけれど、ちょっと希望がありますよね。

――まだまだですよね。頑張ります。

SFFH制覇、そして2021年へ

――2020年は「あれは真珠というものかしら」で第一回かぐやSFコンテストの大賞を受賞しました。これでSFFH(SF・ファンタジー・ホラー)の3ジャンルで大賞を受賞したことになります。幅広く書くコツは。

SFFH、そういえばそうですね。でも全部自分で獲りに行ってるんですよ!(笑) 泉鏡花文学賞とか芥川賞とか後からもらうものじゃなくて、自分で欲しいから獲りに行った賞ばかりで……(笑)

(ジャンルの)幅はそんなに広くないです。「幻想と怪奇」があって、そこからSF方向やファンタジー方面に振れる……みたいな感じです。コツはないですが、読書の蓄積はあったほうが良いと思います。知識でリアリティの裏打ちが出来るし、読む力がないと、自分が書いた文章の良し悪しも判断できないので。文字を読む元気がない時は、映画やマンガ、朗読など、隣接するフィクションの摂取をおすすめします。

――2021年の抱負をお聞かせください。

短編を書いて発表する。担当者が異動する前に長編を書いて出版する。抱負と言うより希望、予定ですね。

――近著や宣伝がありましたらお願いします。

『kaze no tanbun 移動図書館の子供たち』(柏書房)と『万象ふたたび』(惑星と口笛、電子書籍のみ)に寄稿しています。

『さざなみの国』が惑星と口笛ブックスから電書で復刊します。

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勝山海百合プロフィール

岩手県出身の小説家。短篇集『竜岩石とただならぬ娘』(2008, MF文庫ダ・ヴィンチ) で単著デビュー。近著は『厨師、怪しい鍋と旅をする』(2018, 東京創元社)。2006年に「軍馬の帰還」で第4回ビーケーワン怪談大賞、2007年に「竜岩石」で第2回『幽』怪談文学賞短編部門優秀賞、2011年に『さざなみの国』で第23回日本ファンタジーノベル大賞、2020年に「あれは真珠というものかしら」で第1回かぐやSFコンテスト大賞。2020年は“てのひら怪談”作品を中心に10編以上の作品が翻訳され、海外媒体に掲載にされた。

2019年、アイルランド・ダブリンで開催されたワールドコンにて。

★Kaguya Planetインタビュー第2弾「勝山海百合が語る てのひら怪談、かぐやSFコンテスト、そして期待の作家」では、デビューからの道のりや、第一回かぐやSFコンテストで大賞を受賞した「あれは真珠というものかしら」の執筆秘話、勝山海百合さんが期待している作家などについて、語って頂きました。

なお、上記のインタビューには「あれは真珠というものかしら」のネタバレが含まれています。まだ読まれていない方は、以下のリンクから無料で読むことができるので、ぜひお読みください。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。 訳書に『デッドプール 30th Anniversary Book』『ホークアイ オフィシャルガイド』『スパイダーマン:スパイダーバース オフィシャルガイド』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース オフィシャルガイド』(KADOKAWA)。正井編『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』の編集担当、編書に『野球SF傑作選 ベストナイン2024』(Kaguya Books)。
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