ソニーがSF小説『The City In The Middle Of The Night』ドラマ化の権利を取得 チャーリー・ジェーン・アンダースの最新作

Tor Books

チャーリー・ジェーン・アンダースのSF小説がドラマ化

ソニー・ピクチャーズ・テレビジョンは、SF作家チャーリー・ジェーン・アンダースのSF小説『The City In The Middle Of The Night』のドラマ化のオプション権を取得した。米時間の9月6日午前に米Deadlineが速報を伝え、午後には出版元のTor Booksがプレスリリースを発表した。チャーリー・ジェーン・アンダース本人もTwitterで認めている。

『エクスパンス -巨獣めざめる-』製作総指揮が担当

『The City In The Middle Of The Night』のドラマ化を手がけるのは、SyfyチャンネルのSFドラマ『エクスパンス -巨獣めざめる-』(2015-) の製作総指揮であるシャロン・ホール。『エクスパンス -巨獣めざめる-』もまた、ジェームズ・S・コーリイの『巨獣めざめる』(2011) をドラマ化した作品だ。『エクスパンス -巨獣めざめる-』は現在シーズン3まで放送され、シーズン5まで製作が決定する人気作品となっている。

異星が舞台の物語

チャーリー・ジェーン・アンダースの『The City In The Middle Of The Night』は、2019年2月にTor Booksから発売されたばかり。同作はジャニュアリーと呼ばれる荒涼とした惑星が舞台だ。この惑星に文明を築いた入植者たちは専制的な政治体制を敷き、市民の労働、食事、睡眠の一切をコントロールしている。大学生の主人公ソフィーは反逆罪でかどで街を追放されるが、この惑星の先住民に命を救われる。先住民たちは入植者たちが憎み、動物あつかいしてきた存在だ。

先住民は、入植者たちの間に架け橋をかけるべく、ソフィーと先住民の間にテレパシーのつながりを形成する。入植者たちの街に戻ったソフィーだったが、そこでは専制政治を打倒しようとする革命闘争が始まっていた。ソフィーは、この惑星を傷つけるだけの戦争は望まない。人類と惑星の未来は、ソフィーと先住民の手に委ねられる。

チャーリー・ジェーン・アンダースとは?

チャーリー・ジェーン・アンダースは、『All the Birds in the Sky』(2016) の著者としても知られる。同作は、N・K・ジェミシンの『The Obelisk Gate』(2016) を破り、2017年のネビュラ賞長編小説部門を受賞した作品。同年のヒューゴー賞長編小説部門にもノミネートされた他、ローカス賞長編ファンタジー部門も受賞している。2019のヒューゴー賞では、アンナリー・ネウィッツと運営するポッドキャスト『Our Opinions Are Correct』でファンキャスト部門を受賞した。

日本では東京創元社から発売された『スタートボタンを押してください (ゲームSF傑作選)』(2018) に短編「猫の王権」が収録されている。

また、チャーリー・ジェーン・アンダースはトランスジェンダー女性で、セクシャルマイノリティの権利獲得に関する活動を展開してきた。2019年2月には、“強い女性キャラ”ではなく、“複雑な女性キャラクター”を描くよう呼びかけ、話題となっている。

発売からわずか半年で映像化が進み始めたSF小説『The City In The Middle Of The Night』。今後の展開に注目しよう。

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