第三の目登場!『ドクター・ストレンジ MoM』から『ワンダヴィジョン』にもつながる新映像公開 | VG+ (バゴプラ)

第三の目登場!『ドクター・ストレンジ MoM』から『ワンダヴィジョン』にもつながる新映像公開

© 2022 Marvel

『ドクター・ストレンジ MoM』より新映像

2022年5月4日(水・祝)より日米同時公開される映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』より、米時間4月6日に「Dream」と題された新映像が公開された。1分の短い映像だが、先日公開された新映像「Fate」に続き、重要な新映像が公開されている。

「Dream」というタイトル通り、冒頭ではドクター・ストレンジが「毎晩、同じ夢を見ている(I’ve been dreaming every night the same dream.)」と語り出す。ドクター・ストレンジは人骨が転がる焼け野原で、最後に消えゆくサンクタム・サンクトラムを見つめている。サンクタム・サンクトラムはドクター・ストレンジが住んでいる聖堂で、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2020) でマルチバースの扉が開かれたのはこの建物の地下だった。また、いつもとは違うコスチュームで両手に枷を付けられているストレンジの姿も。

続いて流れてくるのはワンダの声だ。ドクター・ストレンジのセリフに重ねるように、「毎朝、同じ悪夢を見ている(I’ve been dreaming every morning the same nightmare.)」と語っている。ドクター・ストレンジが「夜の夢」で済んでいるのに対し、ワンダは「毎朝目覚めるたびに悪夢のような現実が待っている」と、苦しい状況を吐露しているのだ。

そしてその理由は映像で示されている。映し出されるのは、ドラマ『ワンダヴィジョン』(2021) で登場したビリーとトミーの姿だ。ビリーとトミーは、ワンダが作り出したエネルギーフィールドの“ヘックス”の中で生まれたワンダとヴィジョンの双子の子どもであり、ワンダが市民を解放するためにヘックスを解除した時に消滅してしまっていた。

ワンダは、両親を失い、兄のピエトロを失い、愛するヴィジョンを失い、そして子どものビリーとトミーを失ったのだ。まさに悪夢のような現実を生きている。だが、今回の『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』の映像では、『ワンダヴィジョン』の舞台だったウエストビューの家で生きているビリーとトミーの姿が映し出されている。

ワンダは『ワンダヴィジョン』のラストで禁断の書であるダークホールドを使ってビリーとトミーを別の空間から連れ出そうとしていたと見られる。このビリーとトミーは別のユニバースの存在なのだろうか。ワンダもまたマルチバースの扉を開いたのだとすれば、ビリーとトミーを連れ出すことはできたのだろうか。

そして、ワンダは「毎朝、同じ悪夢を見ている(I’ve been dreaming every morning the same nightmare.)」というセリフの「nightmare」の部分で一筋の涙を零す姿を見せている。この時のワンダはスカーレット・ウィッチの姿になっており、作中の重要なシーンであることを窺わせる。

前回の「Fate」の映像に続き、ウォンの「マルチバースの運命は私たちにかかっている」というセリフも聞こえる。前作に登場したドクター・ストレンジの元恋人であるクリスティーンが捕われている様子のアメリカ・チャベスと同じ部屋にいる様子も。このクリスティーンはこれまでと髪の色も違い、明らかに外科医という様相ではない。別ユニバースのクリスティーンなのだろうか。

このクリスティーンの姿は、今回日本でも公開されたポスターでもその姿を見せている。

また、ゾンビ化したような姿のワンダが扉をこじ開けるシーンも。コスチュームこそ異なるが、このシーンはMCUアニメ『ホワット・イフ…?』(2021-) の第5話で描かれたゾンビアポカリプスの世界ではないかという予想もある。確かに同エピソードでは、ゾンビ化したワンダは地下に閉じ込められていた。今回の映像の終盤にはドクター・ストレンジと思われるゾンビの姿も映し出されている。

そして注目は、モルドの「気を付けろ、スティーヴン。この道には大きな犠牲が伴う」というセリフの後に登場する、ドクター・ストレンジがもう一人のドクター・ストレンジと対峙するシーン。もう一人のドクター・ストレンジの額には“第三の目”が。

MCUでは、タイム・ストーンを内包したアガモットの目が三つ目の“目”として力を発揮していたが、原作コミックではドクター・ストレンジ自身の額に第三の目が生まれる展開がある。『ドクター・ストレンジ:マルチバース・オブ・マッドネス』にも登場が予定されているイルミナティが絡むストーリーでは、邪悪な力に乗っ取られたドクター・ストレンジの額に第三の目が生まれている。

このもう一人のドクター・ストレンジもまた、アニメ『ホワット・イフ…?』第4話に登場した闇堕ちドクター・ストレンジではないかとも言われている。いずれにせよドクター・ストレンジは危険な相手と対峙することになりそうだ。

ドクター・ストレンジは、映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』で生まれた混乱を収拾することができるのだろうか。そして、以前の特別映像では「ルールを破ることで、あなたはヒーローに。私は悪役に」と話していたワンダの悪夢には終止符が打たれるのだろうか。

映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は2022年5月4日(水・祝) より日本全国の劇場で世界最速公開。

『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』公式サイト

ワンダが「アベンジャーズは他にもいる」と語る前回公開された「Fate」の映像と解説&考察はこちらから。

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アメリカ・チャベスを演じたソーチー・ゴメスがワンダ役のエリザベス・オルセンから受けた助言はこちらから。

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齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。編著書に『プラットフォーム新時代 ブロックチェーンか、協同組合か』(社会評論社)。
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