Kaguya Planet 3月&4月の筆者発表!
オンラインでSF短編小説を配信するKaguya Planetより、3月と4月の先行公開作品筆者を発表します!
3月に先行公開を行うSF小説は2作品。1作目は オーガニックゆうき さんによる作品、2作目はトシヤ・カメイ (Toshiya Kamei) さんによる英語の掌編を勝山海百合さんが日本語訳した「ピーチ・ガール (原題: Peach Girl)」です。
オーガニックゆうきさんは1992年生まれ、沖縄出身の小説家。2018年に『入れ子の水は月に轢かれ』で第8回アガサ・クリスティー賞大賞を受賞し、同作で早川書房からデビューしました。アガサ・クリスティー賞は長編推理小説を対象にした公募の新人賞です。
2020年には井上彼方編『社会・からだ・私についてフェミニズムと考える本』にSF中編小説「龍とカナリア」を寄稿。バゴプラではその前半部分を無料公開しています。
トシヤ・カメイさんは、バゴプラでも繰り返しお伝えしている通り、数々の日本のSF小説を英訳し、海外媒体での紹介を実現してきた翻訳家/作家です。今回 Kaguya Planetで配信する「ピーチ・ガール」はUtopia Science Fiction誌の2021年2月号に掲載された作品で、作家の勝山海百合さんが邦訳を手掛けました。
原作が掲載されたマガジンはPDFバージョンをこちらで購入することができます。これまで、トシヤ・カメイさんは数々の勝山海百合さんの作品を英語訳・スペイン語訳して海外媒体へ紹介してきましたが、今回は勝山海百合さんの手でトシヤ・カメイさんの作品が日本に紹介されることになりました。
そして今回は、4月のKaguya Planetの筆者も発表します!
4月の先行公開作品を手がけるのは、麦原遼さん。麦原遼さんは1991年生まれ、ゲンロン 大森望 SF創作講座の2期生で、2018年に『逆数宇宙』で第2回ゲンロンSF新人賞優秀賞を受賞してゲンロンSF文庫からデビューしました。
『Sci-Fire 2018』収録の「GかBか(ガール・オア・ボーイ)」はトシヤ・カメイさんの手で英訳され、スコットランドのShoreline of Infinity誌に掲載されています。
2020年には『S-Fマガジン』2020年8月号の「それでもわたしは永遠に働きたい」、『小説すばる』2021年1月号の「2259」、『文藝』2020年冬季号の「〈90年代生まれが起こす文学の地殻変動〉アンケート」、『S-Fマガジン』2020年10月号の「ソラリスを思う」など、多くの媒体に小説やエッセイを寄稿し、活躍の場を広げています。
今回は、ミステリ出身の作家にアメリカからの翻訳作品、SF作家として活躍している筆者と、多様な面々が揃いました。Kaguya Planetでは、引き続き良質なSF作品発表の場を作り続けていきます。
3月〜4月上旬のスケジュールを発表!
最後に、バゴプラとKaguya Planetの2021年3月から4月上旬までのスケジュールを、以下の通り発表します。
3/20 (土) 陳楸帆インタビュー【SFG×VG+】一般公開
3/27 (土) オーガニックゆうき SF短編小説 先行公開 (かぐプラ)
3/27 (土) トシヤ・カメイ「ピーチ・ガール」(勝山海百合 訳) 先行公開 (かぐプラ)
4/3 (土) 冬乃くじ「国破れて在りしもの」一般公開
3月13日(土) はKaguya Planetで先行公開していた勝山海百合さんのインタビュー第2弾「勝山海百合が語る、てのひら怪談・かぐやSFコンテスト・期待の作家」を無料公開します。勝山海百合さんのデビューまでの道のり、現在期待している作家などを訊いた貴重なインタビューです。
3月20日(土) には、SF同人誌SFGとの合同企画として、SF作家の陳楸帆さんのインタビューを公開します。2020年に『荒潮』(中原尚哉 訳, 早川書房) が話題になった陳楸帆さんのSF作家としてのルーツや『荒潮』に込められたメッセージなどを訊きました。
なお、SFGとのコラボレーション企画では、坂崎かおるさんのSF小説「パラミツ戦記」を無料公開しています。5月完成予定の『SFG Vol.03』には「パラミツ戦記」の姉妹編「常夜の国」が収録される予定で、SFGとバゴプラがコラボ企画として実施した各インタビューのSFGパートが掲載されます。こちらもお楽しみに!
そして、4月3日(土) には2月のKaguya Planet先行公開作品である冬乃くじ「国破れて在りしもの」を一般公開します! 新しい市長の就任をきっかけに変化していく街を描いた同作は、SNSでも話題を集めました。イラストも冬乃くじさんご自身が手掛けられています。
なお、麦原遼さんの4月中旬から下旬を予定しています。具体的な日程が決まりましたら、改めてお知らせします。
Kaguya Planetとは
Kaguya Planetは『社会・からだ・私についてフェミニズムと考える本』の編著者である井上彼方さんがコーディネーターを務めるプロジェクトです。① 日本のSF界におけるジェンダー不均衡の是正、② 新人賞以外の入り口を作ること、③ 海外のようにオンラインでSF短編小説を読むカルチャーを作っていくこと、この三つを目標に運営を行なっています。プロジェクトの詳細はこちらの特設ページをご覧ください。
Kaguya Planetを応援したいという方は、月500円のサブスクで本プロジェクトをサポートして頂けます。ご登録いただいた方には、毎月約一ヶ月早くKaguya Planetのコンテンツを先行公開しています。
サポートして頂いたお金は全てKaguya Planetの原稿料や編集料に当てられます。十分な資金が集まり次第、Kaguya Planetの作品掲載数やインタビュー記事の数を増やしていく予定です。
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