冬乃くじ「国破れて在りしもの」をKaguya Planetで公開
SFメディアのバゴプラが運営するSF短編小説のオンライン配信プロジェクト Kaguya Planet にて、2021年2月の作品として、冬乃くじ「国破れて在りしもの」の先行公開を開始しました。今回は、Kaguya Planetでは初めて、筆者ご自身にカバーイラストを手掛けていただきました。題字は浅野春美さんが担当しています。
冬乃くじさんは2019年と2020年に2年連続でブンゲイファイトクラブ本戦出場を果たし、2020年の第三回阿波しらさぎ文学賞で「水と話した」が一次選考を通過しました。阿波しらさぎ文学賞の最終審査の選評では、芥川賞を受賞した『穴』(2014) で知られる審小山田浩子さんから賛辞を受け、「今後の活躍を期待している」との言葉を受けています。
2021年2月に犬と街灯から出版された『みんなの美術館/エッセイアンソロジー』にはエッセイを寄稿。noteで漫画「カバンたんとフトンたん」も発表するなど多彩な魅力を持つ書き手で、2020年代の開かれた文芸の世界でひときわ輝きを放っています。
Kaguya Planetは、海外のようにオンラインでSF短編小説を公開していくことや、日本SF界のジェンダーバランスの是正といった目標を掲げてスタートしたプロジェクトです。月500円で「応援」の登録をしていただくと、先行公開作品を読むことができるようになります。
まだ登録されていない方は「登録する」から登録後、既に登録済みの方は「ログインする」からログイン後、以下のリンク先から冬乃くじ「国破れて在りしもの」をお楽しみください。
冬乃くじ「国破れて在りしもの」
新しい市長が掲げた政策は、次々と街の形を変えていった。施設が取り壊され、また建設されていく。それを見守る人々、そして抗う人々。変わりゆく街を待つ運命とは……
プロフィール
2019年の第一回ブンゲイファイトクラブと2020年の第二回ブンゲイファイトクラブで2年連続本戦出場を果たし、“ジャッジをジャッジ“の文章も話題を呼んだ。2020年には第三回阿波しらさぎ文学賞で「水と話した」が一次選考を通過。選評では審査員の小山田浩子から賛辞を受けた。2021年2月に犬と街灯から出版された『みんなの美術館/エッセイアンソロジー』にはエッセイを寄稿している。noteで漫画「カバンたんとフトンたん」も発表するなど多彩な魅力を持つ書き手で、2020年代の開かれた文芸の世界でひときわ輝きを放っている。
Kaguya Planetに「応援」を!
現在、Kaguya Planetでは、2月の先行配信コンテンツとして勝山海百合さんへのインタビュー「勝山海百合が語る、てのひら怪談・かぐやSFコンテスト・期待の作家」を公開しています。作家デビューを果たした経緯や、期待している新進の作家達について語っていただきました。
Kasguya Planetの1月先行公開作品として配信した佐伯真洋「月へ帰るまでは」の改訂版を無料公開しています。こちらもぜひお楽しみください。
2月のバゴプラは、第1回かぐやSFコンテストで審査員特別賞を受賞した坂崎かおるさんのSF短編小説「パラミツ戦記」も無料で公開しました。この作品の姉妹編「常夜の国」は、春完成予定の『SFG Vol.03』に掲載されます。こちらもご期待ください。
3月のKaguya Planetでは、複数の小説を先行公開する予定です。
筆者の発表をお楽しみに!
Kaguya Planetは、日本SFに新たな作品発表の場を創り出し、海外SFとの隔たりをなくしていくためのプロジェクトです。詳細は以下のリンク先でご確認ください。
※Kaguya Planet 登録に際しての注意事項
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