シーズン2第2話ネタバレ解説『ロキ』ラストの意味は?『アベンジャーズ』との繋がりも 考察&感想 | VG+ (バゴプラ)

シーズン2第2話ネタバレ解説『ロキ』ラストの意味は?『アベンジャーズ』との繋がりも 考察&感想

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『ロキ』シーズン2第2話はどうなった?

2021年に配信を開始したMCUドラマ『ロキ』は、フランチャイズのドラマで初めてシーズン2に更新された作品だ。2023年10月6日(金) からシーズンの配信が始まり、トム・ヒドルストン演じるロキの新たな冒険が描かれる。

『ロキ』シーズン2では、ミステリとSF、そしてコメディ要素が盛り沢山であることは第1話で実証済み。第2話では一体どんな展開が待っていたのだろうか。今回はドラマ『ロキ』シーズン2第2話の各シーンをネタバレ有りで解説&考察していこう。以下の内容は重大なネタバレを含むため、必ずDisney+で本編を鑑賞してから読んでいただきたい。

ネタバレ注意
以下の内容は、ドラマ『ロキ』シーズン2第2話の内容に関するネタバレを含みます。

『ロキ』シーズン2第2話「ブレイキング・ブラッド」ネタバレ解説

ザニアックとは?

『ロキ』シーズン1のラストでシルヴィが在り続ける者を殺したことで時間軸の分岐が収まらず、時間織り機は臨界点に。一方でTVAを指揮するドックス将軍はシルヴィ捕獲に全戦力を投じている。回想では、シーズン1の虚無でロキがシルヴィに「私は裏切らない」と語りかけたシーンも使われており、ロキとシルヴィの間の信頼にスポットライトを当てている。

そして『ロキ』シーズン2第2話では、久しぶりにマーベル・スタジオのオープニングタイトルの曲が聴ける。意外にも2023年公開の映画『アントマン&ワスプ:クアントマニア』以来だ。ショートアニメシリーズ『アイ・アム・グルート』(2022-) のシーズン2ではグルートがオープニングを早送りしてしまうのでフルバージョンで聴くことができなかった。

ロキとメビウスは神聖時間軸における1977年のロンドンに登場。余談だが、かつてトニー・スタークは「6歳でエンジンを開発した」とされており、トニーは1970年5月29日生まれのなので、これくらいの時代にトニーはエンジンを作っていたと考えられる。

二人はX5のタイムパッドの記録を追ってシルヴィを探していた。だがロキは「シルヴィは戦争や災害を選ぶ」として、平和すぎるここにはシルヴィはいないと断定する。だが、シーズン2第1話のラストでは、シルヴィは平和なマクドナルドに現れていた。プロデューサーのケヴィン・ライトはこのシルヴィの行動について、シルヴィが“普通”の体験を欲していることを示唆している。

ロキとメビウスは「ブラッド・ウルフ主演 ザニアック!」という看板が出ている劇場へ入っていく。原作コミックではザニアックはヴィラン。「ザニアック!(ZANIAC!)」というタイトルの映画に主演する俳優のブラッド・ウルフが、ドルマムゥの送り込んだ寄生生物に寄生されてスーパーパワーを手に入れ、脚本中にある殺戮を本当に実行しようとしてソーに阻止されるというストーリーラインがある。

なお、シーズン2第2話のタイトル「ブレイキング・ブラッド (Breaking Brad)」とは、人気ドラマのタイトルでもある「Breaking Bad=道を踏み外す」という言葉にブラッド・ウルフの名前を組み合わせたものである。

ロキの本気

ここに現れたのは、X5を演じているラファエル・カザルが演じるブラッド・ウルフ。そう、X5は神聖時間軸では俳優のブラッド・ウルフとして生きているのだ。つまり、X5はその変異体だったということであろうか。TVAの職員が全て元は変異体でここに連れてこられているということはシーズン1で明らかになっている。

記者はブラッド・ウルフに「B・バルドー」との関係について聞いているが、これはフランス出身の俳優・モデル・歌手として活躍したブリジット・バルドーのことだ。現在は熱心な動物保護活動で知られているが、#MeTooムーブメントが起きた際には性被害を告発した女性たちを批判する二次加害に手を染めている。

ここでの「人生」を楽しんでいるというX5に、ロキはおこ。TVAはシルヴィの人生を奪い、在り続ける者を倒した今もシルヴィを追っているのだから当然の怒りと言える。ロキはハンターB-15の援護も受け、X5を追い詰めていく。街の人々を出現させる幻覚の魔術と増殖の術のコンビネーションは流石。久しぶりに見るロキの本気だ。影を操って物理的に拘束する新技も披露し、メビウスから「やりすぎでは?」とツッコミを受けている。

組織に染まるロキ

X5は逮捕。タイムパッドを改造して楽しんでいたのだ。「犯罪者扱いか」とシニカルで反抗的な態度を見せるX5に対し、ロキはメビウスとB-15と共に呆れた様子を見せる。愉快なのは、X5の立場や振る舞いがシーズン1のロキとそっくりで、今ではロキはスーツにネクタイ姿でTVA側に立っているということだ。

不良生徒が母校で真面目な教師になったような感じ、あるいは“ミイラがミイラ取りになった”感じだが、ロキはこの状況に違和感を感じていないようだ。もしかするとTVAの職員は皆神聖時間軸からはみ出すような変異体だったが、このようにして取り締まる側へと移行していったのかもしれない。組織の恐ろしいところだ。

ロキとメビウスはX5が改造したタイムパッドを持ってO.B.ことウロボロスの元へ。ウロボロスは新たな分岐を扱う装置を作ろうとしているため、ロキとメビウスはルールブックと睨めっこしながらこれを直そうとする。「タイムパッドを直さないとTVAは崩壊する」とまで言い切るロキはやはり今やTVA側の人間で、TVAを守ろうとしている。「崩壊する」の根拠もよく分からない。

一方、B-15の指示でレンスレイヤーがタイムパッドを使った痕跡を探していたケイシーは、レンスレイヤーの消された最後のメッセージがミス・ミニッツのものだったことを突き止める。ミス・ミニッツは虚無で在り続ける者の城に登場しており、カーン側であることは明らかだ。ちなみにTVAはミス・ミニッツがいなくなって手作業で調べ物をしているというが、その状況はAIが消滅した時の人類の姿を思わせる。

ロキは前話で過去のTVAに行った時にレンスレイヤーと在り続ける者の会話の録音を聞いたことを思い出す。ミス・ミニッツとレンスレイヤーと在り続ける者……グルだった者たちが徐々に繋がり始めるが、ここでは一旦、ケイシーがタイムパッドに追跡ブロック機能はつけられないと指摘したことからブラッド・ウルフを尋問することに。この流れからもロキが主体性を失い、組織の流れに沿って行動している雰囲気が感じられる。

ブラッドへの尋問とシーズン1との繋がり

メビウスは「嫌なやつだからブチギレたら終わり」とロキにTipsを与えているが、これまでのロキもこう言われてきたはずだ。一同はブラッドからドックスとシルヴィの居場所、タイムパッドに何をしたかを問い詰めようとするが、ブラッド・ウルフはただ「人生を取り戻した」と主張するばかり。

ブラッドにも一理あって、「職員には元の人生があった」と主張してきたのはロキやB-15の方である。だが、ブラッドは責任を果たさずに元の人生に戻ろうとしている点がB-15やメビウスとの違いだ。

ブラッドは反撃に出て、ロキに「悪事の数々を償っているだけ」「人助けは全て逆効果だった」「どんな服を着て嘘をついても変わらない」と、以前のロキが言われてきたことを言い募る。だが、ロキは運命論はシーズン1で乗り越えている。それに、人を傷つけるのは弱い者が人を支配するためのトリックだとシーズン1第1話の時点でロキは認めているのだ。

ブラッドに母のことを持ち出され、「お前はヴィランだ。生まれつきの」と言われても、『ロキ』シーズン1第4話でロキはメビウスから「望めば何にでもなれる、善人でも」と言われている。怒ったふりをするがこれは演技で、本心では動じていない。「多分そうだね。彼は本当の私を知ってる」とメビウスのことを指すのは、ロキがメビウスに言われたことを忘れていないからだ。

だが、ロキの脅しも効かず、メビウスの「話せば忘れられる前に映画界に戻す」という説得も効かず。逆にブラッドはメビウスに「お前も俺も攫われた」「人生を奪われたのにここにこだわるのか」と問い詰め、「ノーホェア・マン」と言われたところでメビウスは感情を制御できなくなってしまうのだった。「ノーホェア・マン」は「Nowhere man=居場所がない人」という意味で、ビートルズの曲「Nowhere Man」の邦題は「ひとりぼっちのあいつ」だ。

『アベンジャーズ』の振り返り

今まで見たことのない怒りを見せたメビウスをなだめたいロキは、二人でキーライムパイを食べることに。パイも部屋も緑がかっているのは、この空間ではロキがホストの立場にあることを示しているのだろう。二人がテーブルを囲んで話すのはシーズン1第2話以来で、その時はメビウスが「存在とは混沌」「自分が信じる限り真実だ」とロキに説いていた。

あの時と比べればロキが大きく、メビウスが小さく見える。メビウスは理性を失ったことを認めると、ロキは「誰にでもある」と慰める。なんだか泣ける。そして、ロキは映画『アベンジャーズ』(2012) で父オーディンと兄ソーにキレてニューヨークを襲撃したことを“失敗談”として語り始める。

ロキはトニー・スタークをビルの外に投げたことを「計画じゃなかった」と反省。『アベンジャーズ』の終盤で、生身のトニー・スタークと対峙したロキは「お前はトップに立てない」と挑発されて感情的になると、トニーがアイアンマンのスーツを遠隔操作していることに気づかずにトニーを窓から投げ捨ててしまう。結果、スーツがトニーを拾ってトニーはロキの元に舞い戻る。生身の時点でその場でトドメを刺せばよかったのに、感情的になったことで勝機を逃したのだ。

メビウスの作戦

「誰でも感情に走る」とメビウスを慰めつつも、ロキは今一度、以前の自分を知りたくないのかとメビウスに聞いてみる。だが、メビウスはTVAでの人生に満足しており、ここに連れてこられたことに感謝すらしていると話す。「このパイに出会えた」という発言は、日常の小さな幸せを生きていく小市民の態度をよく表している。

メビウスは元の人生が辛い人生なら平気だが、良い人生なら忘れられなくなるとも話している。ということは、たとえ過去を知ったとしても、TVAの職員として生きていくつもりなのだろう。ロキもそうして欲しいのか、これに対しては何もツッコんでいない。

メビウスは、X5は優秀なので既にシルヴィを見つけていると見当をつける。任務は果たしているのに、楽しい人生を送りたくて俳優として生きていただけだという。営業の人が早く仕事が終わりそうだからサボっていた、というのと同じことだろう。

二人はX5を泳がせる作戦を考案。メビウスは「君は裏切りとイタズラの神だろ?」と“裏切り”をベースにした作戦を示唆する。X5を収容している部屋でロキはメビウスを閉め出すと、古い装置を使ってX5を拷問。「私はヴィランだ」と言い放ち、外からメビウスが「君はヴィランじゃない!」と説得を試みることでロキの本気度を伝える演出になっている。

残酷な行為を平然とやってきたロキだから説得力があるロキならではの作戦。粘っていたX5はいよいよ潰されそうになるとシルヴィの居場所を突き止めたことを白状したのだった。

これらはもちろんロキとメビウスの演技。役者をやっていたX5を騙す演技で白状させることに成功すると、メビウスは「行くぞ、ザニアック」と、X5/ブラッドを出演作の名前で呼ぶ。同時にここにきてやっと原作コミックのブラッド・ウルフのヴィラン名で呼ばれたことになる。

ウロボロスは時間軸の分岐に一人で対処しようとしていたが「時間オーラ不正」と表示され、防爆扉が開かないことに気づいていた。ウロボロスは分岐に対処する装置を作っていだが、防爆扉を開けなければ時間織り機に近づくことができないのだ。B-15とケイシーと合流したウロボロスは、防爆扉を開くには作った人の時間オーラの生体スキャンが必要になると明かす。

その人物は在り続ける者。もしくはミス・ミニッツに鍵を無効化してもらうしかないという。つまり、この時点でカーンの変異体を捕まえてくるかミス・ミニッツを捕まえてくるしかないということだろう。

リユニオン

ロキとメビウスは、前回のミッドクレジットシーンで登場したオクラホマ州ブロクストンに到着。メビウスはザニアックに「ギズモに閉じ込めるぞ」と言っているが、「ギズモ」とは発明品/装置を指す言葉で、ここでは先ほどの拷問機を指している。同僚を大量に(英語では400人)殺した奴に近づきたくないと話すザニアック。確かにシーズン1ではTVAに復讐するため、そして追っ手から逃れるため、シルヴィは様々な時代でTVA職員を殺していた。

マクドナルドに入ったロキは、そこで働くシルヴィの姿を目にする。前回お客さんたちを見て笑顔を見せていたシルヴィは、すでに働く側に立っていた。先輩からの「ストローを補充して」というお願いにも「もうやった」と答えており、仕事ができる人物であることが示されている。

1982年当時のマクドナルドの衣装を着たシルヴィはあり得た人生を生きていた。X5と同じだ。もしかするとX5は、この幸せそうなシルヴィの姿を見て自分も、と思ったのかもしれない。なお、メビウスはマクドナルドのアップルパイを頼もうとしているが、アップルパイは1968年から続く人気商品である。

ロキとシルヴィは、別れたカップルが一方の職場で出会ったような気まずい雰囲気。シルヴィの休憩時間に二人は話をするが、この時シルヴィはロキのカラーである緑のコートを着ている。ロキは「会いたくなかったよな」と言いつつ、未来のシルヴィを見たことを告げる。前話で未来に飛んだ時、時間織り機が限界を迎えたTVAでエレベーターから出てこようとするシルヴィを見て、ロキはその瞬間に後ろから剪定されたのだ。

だが、シルヴィは今の生活が逃げる必要がなくて幸せだと言い、未来が決まってるかのようなロキの物言いを否定する。シルヴィはそういう世界を終わらせたはずで、過去ではなく未来に縛られる生き方に戻りたくないのだ。ロキはシルヴィに記憶を読み取るよう言っているが、ロキには記憶の読み取り能力があるので、シルヴィにもその能力がある。

それを拒まれたロキは、「TVA以上の問題、全てがかかっている」「TVAが唯一の砦だ」とまで言ってしまう。大きな物語よりも個人の想いを大事にしたのがシーズン1の結果だったが、シーズン2ではロキは体制の側にいるように思える。この世界を破滅から救うのはTVAだけ、その考えにシルヴィは乗れず、交渉は決裂するのだった。

シルヴィが持っていたのは?

一方、メビウスは10分前まで対立していたザニアックとシェイクを飲んでいた。ザニアックはまだ怒っているが、メビウスは映画『ザニアック!』を「怖そうな映画だね」と言って、「怖くない高尚な映画だ」と話をさせるテクニックを披露している。英語では「It’s cinema(あれはシネマだ)」と言っているのだが、MCUを巡っては「MCUはシネマじゃない(MCU is not cinema)」とする映画関係者の発言が度々話題になっている。

やたらと急いで神聖時間軸に帰ろうとするザニアックを見て、メビウスは異変を察知する。ドックス将軍は分岐の総攻撃を計画しており、それを知っているザニアックは分岐した時間軸であるここから早く出ようとしていたのだ。

前話でドックスがTVAの全戦力を連れ出していたのは、捜査に出たのではなく、全ての分岐の剪定を行おうとしていたからだった。ドックスはタイムドアをタイムパッドに接続し、中央のパネルでリセットチャージを次々発動してタイムラインを破壊している。

これを止めようとロキとシルヴィは手を繋いで魔法を発動。緑の光が放たれると敵は一掃される。ドックスらは逮捕されるが、時すでに遅し。ほとんどの時間軸が剪定されてしまった後だった。分岐が一気に減ったことでレンスレイヤーのタイムパッドの信号を発見できたという手柄はあったが、シルヴィは「TVAが問題そのもの」と言い放ち、TVAを去ってしまうのだった。

ラストシーンは、閉店したマクドナルドの前でトラックのボンネットの上に佇むシルヴィ。一緒に働いているジャックはママが迎えにくると言うが、シルヴィは家もないのだろう、孤独にマクドナルドの駐車場に残ったまま。だが、その手には在り続ける者が使っていたタイムパッドがあった。

多くのことを示唆するこのラスト。在り続ける者が使っていた特殊なタイムパッドは、シーズン1最終話で未来が分からなくなった在り続ける者が腕から外して差し出すと、シルヴィは密かにそれを拾ってタイムドアを開き、ロキをTVAに送り返した。その送り返した先というのは過去のTVAだったことが前話では明らかになっており、在り続ける者のタイムパッドを使えば過去にも行けるということが示唆されている。

つまり、シルヴィが持っているタイムパッドは得体の知れない最強のタイムパッドかも知れないということだ。詳しくは下記で考察していこう。『ロキ』シーズン2第2話のエンディング曲はジャニス・ジョプリン「Kozmic Blues」(1969)。「時は進み続ける」「友達はいなくなっても、私は進み続ける」「新しい孤独な日を」「何も変わらない」と歌われている。

『ロキ』シーズン2第2話ネタバレ感想&考察

シルヴィはどうする?

シルヴィが最後に在り続ける者のタイムパッドを持っていたことにはどんな意味があるのだろうか。飛躍して考えてみると、ほとんどの分岐が剪定されたはずなのにシルヴィの移住先が無事だったのは、シルヴィが強力なタイムパッドを操って何らかの操作を行ったからと考えることもできる。

そうであれば、シルヴィは実質的に在り続ける者の力を引き継いだということになる。ただしTVAを切り離した状態で。このタイムパッド自体に強力な力があるかどうかは不明だ。一方で在り続ける者は未来を知ることができていたが、それが彼の発明品によってもたらされたものだという可能性は十分にあるだろう。

現実的に可能性が高いのは、このタイムパッドは今後の伏線であるという方向だ。シルヴィの移住先が無事だったのは、X5の担当捜索領域だったため、X5が捕まっている状態ではリセットが行われなかっただろう。また、タイムパッド自体は他のタイムパッドとそれほど機能は変わらないのかもしれない。

けれど、それがシルヴィの手元にあれば、シルヴィはTVA職員と同じようにどこのタイムラインにも自由に行く手段を持っていることになる。誰かが迎えに行かなくても、シルヴィは自分の意思で戦いに戻ることができるのだ。

シルヴィは今回、在り続ける者を殺したことで更に混乱が広がったことを聞かされた。その状況下で、力を持っていながらもシルヴィは何もしないという道を選ぶだろうか。今回のシルヴィには、ヒーローとしての選択が委ねられたように思える。

シーズン2第2話の配信を経て、シルヴィの心情について演じたソフィア・ディ・マルティーノが語った内容はこちらの記事にまとめている。

ザニアックとレンスレイヤーはどうなる?

X5ことザニアックことブラッド・ウルフはタイトルに名前が冠されたが、原作漫画のようにスーパーパワーを得ることはなく、小悪党のままで終わってしまった。けれど、その姿勢は昔のロキを見ているようでもあったし、まだTVAにいるようなので今後の活躍の見込みがあるとも言える。ロキ先輩がかつての自分のような相手をどう育てていくのかも見てみたいところだ。

原作コミックのザニアックはドルマムゥによってヴィランにされてしまうわけだが、映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(2022) では、ドルマムゥの姪っ子であるクレアが登場した。MCUでは『ドクター・ストレンジ』(2016) の裏ヴィランとしてわずかな登場だけで終わってしまったドルマムゥだが、時を経てドルマムゥに関連するストーリーラインが復活する可能性もあるだろう。

今回もラヴォーナ・レンスレイヤーは登場しなかったが、前回は在り続ける者との繋がりが、今回はミス・ミニッツとの繋がりが明かされた。とはいえはこれは想定内の話。TVAに忠誠を誓っていたが今では追われる身になった。一体どこへ向かったのだろうか。

ラヴォーナと同じ容姿をした人物は、シーズン1では2018年のF・D・ルーズヴェルト高校で校長を務めていた。だが、ラヴォーナはシルヴィやX5のように普通の人生を生きることを選ばなさそうだ。在り続ける者の変異体と接触し、ミス・ミニッツと共にカムバックを果たそうとしているのかもしれない。

今のロキはメビウスとB-15と共に、新生TVAを支えるメンバーになっている。振り返ればX5もシルヴィも普通の生活に戻ることを阻止されかけており、ロキ達の行動は旧TVAとは紙一重のところにあるようにも思える。今は時間織り機の限界という緊急事態に対処しているわけだが、在り続ける者もまた、自分の変異体の襲来と多次元戦争を防ぐという使命のために剪定を行っていた。

何がロキと在り続ける者を分けることになるのか、そしてシルヴィが選ぶ未来は……。引き続き『ロキ』シーズン2から目が離せない。

ドラマ『ロキ』シーズン2は2023年10月6日(金)よりDisney+で独占配信。sy

『ロキ』視聴ページ (Disney+)

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『ロキ』シーズン2第3話のネタバレ解説はこちらから。

シーズン2第1話のネタバレ解説はこちらから。

トム・ヒドルストンが語ったシーズン2のロキの”新しい家族”についてはこちらから。

プロデューサーが語ったマクドナルド登場の理由はこちらの記事で。

トム・ヒドルストンが『ロキ』シーズン2の「責任」というテーマについて語った内容はこちらから。

新キャラのウロボロスの背景について俳優とプロデューサーが語った内容はこちらから。

 

『ロキ』シーズン1最終話の解説はこちらの記事で。

プロデューサーが語った時間軸とマルチバースの関係についてはこちらから。

ケヴィン・ファイギが語ったロキとシルヴィがMCUに与えた影響はこちらから。

『ロキ』のベースになった名作SFはこちらの記事で。

トム・ヒドルストンが語ったシーズン1でのロキの変化はこちらから。

 

ドラマ『シークレット・インベージョン』最終話の解説はこちらから。

11月10日(金)公開の映画『マーベルズ』で主人公三人が置かれている状況についてはこちらから。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。編著書に『プラットフォーム新時代 ブロックチェーンか、協同組合か』(社会評論社)。
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