最終話ネタバレ考察『シー・ハルク』ハルクの〇〇って? 今後はどうなる? | VG+ (バゴプラ)

最終話ネタバレ考察『シー・ハルク』ハルクの〇〇って? 今後はどうなる?

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『シー・ハルク』完結

ドラマ『シー・ハルク:ザ・アトーニー』は2022年10月13日(木) に最終話となる第9話が配信され、全9話が出揃った。弁護士の主人公ジェニファー・ウォルターズが事故で従兄弟のブルース・バナーの血を体内に取り入れてしまったことから、ハルクの力を手に入れ、仕事との両立に奮闘するという今回のシリーズ。しかしラストには予想を上回る衝撃の展開が待っていた。

第9話の展開にSNSも賑わっている一方で、ジェニファー自身の物語とは別のところでサラッと重大な展開も紹介されている。今回は、第9話ラストで紹介されたハルクのアレについて考察していこう。以下の内容は『シー・ハルク』最終回の重大なネタバレを含むので、必ず本編を視聴してから読んでいただきたい。

ネタバレ注意
以下の内容は、ドラマ『シー・ハルク:ザ・アトーニー』最終回第9話の内容に関するネタバレを含みます。

ハルクの息子

『シー・ハルク』最終話第9話のサプライズといえば、MCUを統括するAI ケヴィン (K.E.V.I.N.) の登場。そして、ジェニファーが創造主たるケヴィンに答弁を行い、プロットを書き換えてしまうという前代未聞の展開で視聴者の度肝を抜いた。その一方で、サラッと紹介された新キャラクターが“ハルクの息子”であるスカーだ。

デアデビルことマット・マードックを招いての家族での食事会に現れたブルース・バナーは、「僕はサカールに行ってた。でもその話をする前に会わせたい人がいる」と切り出す。そして、「息子のスカーだ」と、自身の息子を紹介する。直前にジェニファーがハルク登場のくだりを“なかったこと”にした時には、ケヴィンは「でも紹介しないと」と、ブルースが誰かを連れて帰ってくることを示唆していた。

『シー・ハルク』第1話では、映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017) でブルースが漂着していた惑星サカールからの使いが登場。同作でサカールを統治するグランドマスターの宇宙船コモドールにそっくりな機体がブルースとジェニファーの前に現れるのだ。

これがきっかけとなった事故によりジェニファーはハルクの力を手に入れるのだが、当のハルクは第2話でその迎えにきた宇宙船で宇宙へと飛び立ってしまい、以来連絡が取れていなかった。最終話でようやく、ブルースは惑星サカールに息子のスカーを引き取りに行っていたということが明らかになったのだ。

スカーって誰? 原作では?

今回紹介されたハルクの息子スカーは、原作コミックにも登場するキャラクターだ。「Skaar: Son of Hulk(スカー:ハルクの息子)」という単独シリーズで知られる。

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コミックでは、ハルクは潜在的な脅威だと判断されて宇宙へ追放されてしまう。その決定を下すのは、映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(2022) にも登場したヒーロー界のリーダー達による結社・イルミナティだ。

ハルクは惑星サカールに辿り着き、そこでカイエラ・ザ・オールドストロングという女性との間に息子のスカーが生まれるが、MCUと同じくハルクはその事実を後で知ることになる。ちなみにハルクの宇宙での活動は「プラネット・ハルク」と呼ばれるシリーズになっており、このストーリーラインはMCUでは『マイティ・ソー バトルロイヤル』で消化されることになった。

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この後、ハルクはサカールでできた仲間と共に地球に戻って復讐を開始し、市民を巻き込む戦争に突入する。このお話は「ワールド・ウォー・ハルク」というシリーズになっているが、MCUではハルクは『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015) で自らの意志で地球を離れたことから、「ワールド・ウォー・ハルク」へ繋がる流れは失われてしまった。しかも、コミック版ではスカーは父を殺すために地球にやってくるのだが、『シー・ハルク』最終話で初登場したスカーにそんな様子はなかった。

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MCUのスカーはどんな設定?

原作コミックのスカーは、常に“父殺し”がテーマになるのだが、奇しくも『シー・ハルク』最終話ではジェニファーがMCUの物語について「ファザコンの話ばかり」と指摘している。確かに父との対立と和解の話はMCUにおいては食傷気味で、原作コミックのようなドロドロとした流れは踏襲されないかもしれない。

『シー・ハルク』でスカーを演じたのはウィル・デスナー。2002年12月13日生まれの19歳で、自身のInstagramにスカーとブルースの写真を投稿し、スカーのことを「7フィート(約213cm)の緑の男」と紹介している。

スカー (Skaar) という名前はサカール (Sakaar) に由来していると思われるが、『シー・ハルク』に登場したスカーも服装や髪型はサカール人の文化を踏襲しているようだ。両腕には模様が入っているが、『マイティ・ソー バトルロイヤル』ではソーやハルクも身体にペイントを施していることから、タトゥーではなくペイントだと思われる。

年齢はティーネイジャーのように見えるが、ハルクがサカールにいたのは2015年を舞台にした『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の直後から、2018年(『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018) の直前)を舞台にした『マイティ・ソー バトルロイヤル』までの2年間。その間にスカーの母がスカーを妊娠したということになる。

Disney+のMCUを時系列順に表示したコーナーでは、『シー・ハルク』は、2025年春を舞台にしていると思われるドラマ『ムーンナイト』(2022) の後、2025年6月を舞台にしているドラマ『ミズ・マーベル』(2022) の前に位置付けられている。つまり、『シー・ハルク』は2025年春〜初夏が舞台だと考えられ、スカーの年齢は8〜10歳くらいということになる。それにしては大きいが、原作コミックではスカーは繭から生まれ、急激に10代の姿に成長を遂げたという設定になっており、MCUでもその設定を踏襲している可能性は高い。

『シー・ハルク』のスカーは自分をコントロールできている様子だが無表情で、この状況に対してどのように思っているのか、母と父に対する思いも読めない。一方の父ブルースは親族にスカーを紹介するなど、自分に息子がいたという状況を歓迎しているようだ。ブルースが惑星サカールにいる間、その意識は当時まだ人格が分離していたハルクの状態だった。現在のブルースは意識が統一された“スマート・ハルク”の状態にあるが、過去の行いの責任は取るつもりのようである。

どうなる? ハルク達の今後

スカーの登場によって明らかになったことは、ハルクの力は遺伝するということである。ブルース・バナーは超人兵士(スーパーソルジャー)計画の再開を企むサディアス・“サンダーボルト”・ロス将軍の実験で被験者になるが失敗し、意識をコントロールできないハルクになってしまった。スカーの場合は、シー・ハルクになったジェニファーと同じく意識をコントロールできているようだ。

ハルクの力が制御可能な形で遺伝しうるとすれば、もちろんブルースの血が体内に入ったシー・ハルクの力も遺伝し得る。超人血清を投与された上にブルースの血液サンプルを取り込んだアボミネーションことエミル・ブロンスキーの子どもも、同じく力を持って生まれる可能性がある。そうなると、今後MCUで“ハルクファミリー”は拡大を続けていきそうだ。

2023年には、『インクレディブル・ハルク』(2008) 公開から15年が経過し、ユニバーサルが保持してきた「ハルク」映画の劇場配給権はマーベル・スタジオに戻る。スカーの父に対する思い、母の扱い次第では、「ハルク・ウォー」のストーリーラインをベースにした展開がMCUでも見られるかもしれない。

また、『シー・ハルク』第9話のラストでは、ブルースは「僕はサカールに行ってた。でもその話をする前に会わせたい人がいる」と言っていた。『シー・ハルク』の物語が進行していく中で終わってしまったブルースのサカールでの冒険は、映画『ブラック・ウィドウ』(2021) 形式で振り返られる可能性もあるだろう。『ブラック・ウィドウ』では『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016) の終盤の間に起きたナターシャの知られざる物語が描かれている

スカーの母は原作コミックと同じくカイエラなのだろうか。だとすれば、ハルクとカイエラの間には深いストーリーがあるはずだ。ハルクがスカーを引き取ったことから、スカーの母は既に死んでいる可能性もある。スカーの母をめぐるストーリーにも注目したい。

次回登場するのは?

スカーは今後、アベンジャーズの若手チームであるヤングアベンジャーズウエストコースト・アベンジャーズに合流する可能性もある。実際にスカー登場の可能性があるのは、2023年5月米公開予定の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3(原題)』、2023年夏配信予定の『エコー(原題)』、2024年春配信予定の『デアデビル:ボーン・アゲイン(原題)』、2024年5月米公開予定『キャプテン・アメリカ:ニュー・ワールド・オーダー(原題)』、2024年7月米公開の『サンダーボルツ(原題)』あたりだろうか。

宇宙にルーツを持つスカーは、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』でガーディアンズ・オブ・ギャラクシーとの絡みが見られる可能性もある。『エコー』と『デアデビル:ボーン・アゲイン』ではチャーリー・コックス演じるマット・マードックが登場する。マットは既にスカーに出会った数少ない人物になっており、改めて絡みが見られるかもしれない。

最有力候補は『キャプテン・アメリカ:ニュー・ワールド・オーダー』だ。マーベル公式は本作に『インクレディブル・ハルク』のミスター・ブルーことサミュエル・スターンズが再登場することを明かしている。『インクレディブル・ハルク』では、ブルーはブルースの血液サンプルが体内に入ったことで頭が肥大して倒れた。サミュエル・スターンズは原作コミックではリーダーという名の大きな額を持つキャラクターだ。アボミネーションと同じく数少ない「ハルク」出身キャラクターなだけに、スカーの絡みもあり得るだろう。

MCUのヴィランチームを描く映画『サンダーボルツ』は、原作コミックでロス将軍が結成したチームの名前を冠している。MCUではハルク誕生のきっかけを作ったロス将軍が、スカーという新たなハルクの存在を易々と見逃すだろうか。シー・ハルクと合わせてハルクが「再現可能」となったことは、ロス将軍にとっては新しい状況だ。

スーパー・ソルジャー計画が頓挫し、次にトニー・スタークと共に取り掛かったアベンジャーズもいなくなった今、ロス将軍が再びハルクに興味を持ってもおかしくない。そうなれば、『シー・ハルク』のポストクレジットシーンで脱走したアボミネーションもスカーの物語に絡んでくるかもしれない。

“ケヴィン”がゴリ押ししたニューカマーの登場に考察は尽きないが、まずはまだ描かれていないスカーの心情とそのルーツが明らかになることに期待したい。

ドラマ『シー・ハルク:ザ・アトーニー』は全9話がDisney+で独占配信。

『シー・ハルク:ザ・アトーニー』

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ケヴィンの登場について脚本家が語ったケヴィン・ファイギの影響についてはこちらの記事で。

『シー・ハルク』最終回第9話のネタバレ解説はこちらから。

第8話で明らかになったソコヴィア協定廃止が及ぼす影響についての考察はこちらから。

 

ドラマ『ウェアウルフ・バイ・ナイト』のネタバレ解説はこちらから。

11月11日公開の映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』予告編の解説&考察はこちらから。

『ソー:ラブ&サンダー』までのフェーズ4時系列のまとめはこちらから。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。編著書に『プラットフォーム新時代 ブロックチェーンか、協同組合か』(社会評論社)。
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