2代目ブラック・ノワールには致命的な弱点が？
邪悪なスーパーマンと評されるホームランダー率いるヴォート社と腐敗したヒーローたち。彼らを倒すためならば何でもする悪童チームのボーイズの戦いを描いた『ザ・ボーイズ』の最新話であるシーズン4第7話「インサイダー」が2024年7月11日（木）に配信を開始した。
そこで注目を集めるのがホームランダー率いるヒーローチームのセブンに所属する忍者もどきのヒーローである2代目ブラック・ノワールだ。この2代目ブラック・ノワールにとある弱点があるのではないかということがシーズン4を通して描かれてきたが、それが最新話である第7話「インサイダー」で大きく取り上げられた。
本記事では、『ザ・ボーイズ』シーズン4第7話「インサイダー」で描かれた2代目ブラック・ノワールの弱点について解説と考察をのべていこう。なお、以下の内容は『ザ・ボーイズ』シーズン4第7話「インサイダー」のネタバレを含むため、Amazonプライムビデオで本編視聴後に読んでいただきたい。
以下の内容は、ドラマ『ザ・ボーイズ』シーズン4第7話「インサイダー」の内容に関するネタバレを含みます。
2代目ブラック・ノワールの弱点について考察＆解説
２代目ブラック・ノワールは過眠症？
『ザ・ボーイズ』シーズン3最終話「焦土へのいざない」で初代ブラック・ノワールことアーヴィングがホームランダーに殺害され、『ザ・ボーイズ』シーズン4ではアーヴィングに似た身体能力を持つ飛行能力者が２代目ブラック・ノワールに選ばれた。しかし、スタン・エドガーなどヴォート社に忠実な兵士だった初代ブラック・ノワールと異なり、２代目ブラック・ノワールは自身の役割に懐疑的だ。
初代ブラック・ノワールを演じるにあたり飛行能力はおろか話すこともできない２代目ブラック・ノワールだが、彼にとある疑惑が浮上している。それは２代目ブラック・ノワールが重度の過眠症、もしくはナルコレプシーなのではないかというものだ。
過眠症は夜眠っているにもかかわらず、日中に強い眠気が生じ起きているのが困難になる症例だ。その中でもナルコレプシーは1000人から2000人に1人にみられる病気で、日中の耐え難い眠気と居眠りが繰り返し生じるものであり、ひどい場合はその場にへたり込んでしまう。それでは２代目ブラック・ノワールが過眠症だと考察できる要素について、『ザ・ボーイズ』シーズン4を振り返っていこう。
２代目ブラック・ノワールはナルコレプシー？
２代目ブラック・ノワールに過眠症らしき症状とその名前が最初に出たのは『ザ・ボーイズ』シーズン4第3話「我らは赤旗を掲げ続ける」である。それまで、アシュリーに初代ブラック・ノワールを演じるためのヒントを貰おうとするなど積極的に会話に参加し、活発的に活動もしていた２代目ブラック・ノワール。しかし、いざ会議がはじまり、アシュリーがCEOから解任されるときには眠ってしまっていたのである。
そこではいびきをかいて寝ていることをホームランダーに指摘されており、ディープに椅子を蹴られて飛び起きている。このとき２代目ブラック・ノワールの口から初めて「ごめん、ナルコレプシーで」と語られている。つまり、『ザ・ボーイズ』シーズン4第3話「我らは赤旗を掲げ続ける」の時点で２代目ブラック・ノワールはナルコレプシーであることを認めていたのである。
『ザ・ボーイズ』シーズン4ではロボトミー手術など、実際の医学関係のものを誇張して描く節が存在している。そのため、2代目ブラック・ノワールのナルコレプシーであるという発言も自分の居眠りを誤魔化すためか、誇張した表現かと思われていた。
ナルコレプシーが２代目ブラック・ノワール対策の鍵に？
その症状が一番大きく描かれたのが最新話である『ザ・ボーイズ』シーズン4第7話「インサイダー」だった。ホームランダーの命令でボーイズの本部に襲撃をかけた際にビリー・ブッチャーとの戦いの中で突然2代目ブラック・ノワールは眠ってしまった。これにより、2代目ブラック・ノワールのナルコレプシーは居眠りの言い訳などではなく、正真正銘の病気だと視聴者は理解することができたのである。
『ザ・ボーイズ』シーズン4が医学面において誇張した表現をする傾向があるとは言っても、激しい銃撃戦の中で倒れ込んでしまうような重度のナルコレプシーを抱える2代目ブラック・ノワールはシルク・ドゥ・ヴォートなどの激しいショーの演技は可能だったのだろうか。２代目ブラック・ノワールは『ザ・ボーイズ』シーズン4第3話「我らは赤旗を掲げ続ける」でアシュリーにシルク・ドゥ・ヴォートでの出演経験を語っている。その激しいショーの最中に眠り込んでしまえば大惨事を引き起こしかねない。
しかし、2代目ブラック・ノワールのナルコレプシーはボーイズにとって有利に働く可能性がある。初代ブラック・ノワールことアーヴィングにとっての最大の弱点はナッツだった。アーヴィングは重度のナッツアレルギーであり、スターライトを襲撃した際にはクイーン・メイヴにナッツ入りのチョコバーを口に突っ込まれて敗北した。その情報をもとにボーイズは対ブラック・ノワール用にナッツの成分を利用した兵器を開発しようとしていた。
2代目ブラック・ノワールを倒す鍵としてナルコレプシーの症状が重要になるのかもしれないと考察できる。『ザ・ボーイズ』シーズン4の最終回となる第8話では、2代目ブラック・ノワールがナルコレプシーを抱えていることを知ったボーイズが反撃に出るかもしれない。たとえ、シーズン4で倒せなくとも最終章になるシーズン5などで2代目ブラック・ノワールはナルコレプシーが原因で追い詰められる可能性もある。2代目ブラック・ノワールのナルコレプシーに要注目だ。
ドラマ『ザ・ボーイズ』シーズン4はAmazonプライムビデオで配信中。
原作コミックの日本語版は、G-NOVELSから第6巻まで発売中。
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