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Kaguya Planet 7月の筆者発表!
オンラインでSF短編小説を配信するKaguya Planetより、7月の先行公開作品の筆者を発表します!
7月のKaguya Planetは特別企画「200文字怪談」を開催します!また、二本の翻訳作品と、Kaguya Planetの限定記事「海外デビューした作家さんに聞いてみた」も配信します。SF短編小説を先行公開で楽しみたい方、限定記事を読みたい方は月額500円の会員にご登録ください。
特別企画「200文字怪談」
7月のKaguya Planetは特別企画「200文字怪談」を開催し、毎週土曜日に約200文字で書かれた怪談を二編配信します。執筆していただく作家は5名。それぞれの方には、200文字の怪談一編に加えて、「他の人が書いた200文字怪談で使われている一単語を使用する」という縛りのもとでもう一編200文字の怪談を執筆していただきました。毎週土曜日にペアで配信される200文字怪談をお楽しみください。
執筆していただく作家は、北野勇作さん、剣先あやめさん、堀部未知さん、不破有紀さん、伊藤螺子さんの5名です。
北野勇作さんは1962年生まれのSF作家です。1992年に『昔、火星のあった場所』で第4回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、2001年には『かめくん』で第22回日本SF大賞を受賞しています。
近年はマイクロノベルの伝道師として発信をしており、ほぼ毎日Twitterに【ほぼ百字小説】をあげています。2020年にはそのうち200編を収録した『100文字SF』(早川書房)を出版しました。
剣先あやめさんは、ライターであり、幅広く怪談の執筆活動もしています。第三回『幽』怪談実話コンテスト、第二回と第三回みちのく怪談コンテストで受賞するなど、多くの実績の持ち主でもあります。「怪談実話コンテスト傑作選3跫音」(2012年, 文庫ダ・ヴィンチ)、「怪談実話NEXT」(2013年, 文庫ダ・ヴィンチ)、「世にも怖い実話怪談」(2019年, 白夜書房)など、共著も多数執筆しています。
堀部未知さんは、400文字以下のショートショートを投稿できる小説投稿サイトショートショートガーデンにて活動している作家です。2020年にはベリーショートショートマガジン「ベリショーズ」vol.5と「ベリショーズ Light」に短編を寄稿されています。
また、太田靖久の企画編集するインディペンデント文芸ZINE『ODD ZINE』のvol.6に寄稿するなど、活動の幅を広げています。
不破有紀さんは、小説投稿サイトカクヨムにて活動しています。2020年、第1回かぐやSFコンテストにて「Eat me」が最終候補作品に選出されました。2021年には、「So Eagerly Awaiting」(翻訳:Kamei Toshiya)がNew World Writingに掲載されたのを皮切りに英語圏の媒体にも作品を掲載しています。
またジャンルを横断した文芸コンテスト、第1回SHIBUYA的文芸コンテストにてSF小説『REC』が優秀賞を受賞しており、『SHIBUYA NIGHT vol.1』に収録が予定されています。
伊藤螺子さんは会社員兼小説家です。 2011年に『オクターバー・ガール 螺旋の塔に導くものは』(徳間文庫)でデビュー。2013年には『秘密結社来夢来人 まほうびんぼう』(徳間文庫)を出版しています。
自身のサークル・ホテルニューオバケから、2019年に短編集『UFOを待っている』、2021年にはツイッターで書いた140字小説を100本まとめた掌編集『エイプリルフールの国』を刊行しています。
北野勇作
プロフィール
1962年生まれ。小説家、SF作家、役者。1992年に『昔、火星のあった場所』で第4回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞。2001年、『かめくん』で第22回日本SF大賞を受賞。近年はマイクロノベルの伝道師として、ほぼ毎日Twitterに【ほぼ百字小説】をあげており、2020年にはそのうち200編を収録した『100文字SF』(早川書房)を出版。毎週水曜日21時より、谷脇クリタ、蜂本みさと共に「犬と街灯とラジオ」(通称:犬街ラジオ)をツイキャスで配信。トークと共に朗読を披露している。
剣先あやめ
プロフィール
ライター。2011年、第三回『幽』怪談実話コンテストにて優秀賞受賞。2012年、第二回みちのく怪談コンテストにて優秀賞を受賞。2013年、第三回みちのく怪談コンテストにて佳作を受賞。2014年には京都フラワーツーリズム編集の「ガラシャ物語」シリーズ中の一編として、「ガラシャ物語18 城跡の宴」を発行。共著には、「怪談実話コンテスト傑作選3跫音」(2012年, 文庫ダ・ヴィンチ)、「怪談実話NEXT」(2013年, 文庫ダ・ヴィンチ)、「世にも怖い実話怪談」(2019年, 白夜書房)があり、幅広く怪談の執筆活動を行なっている。
堀部未知
プロフィール
400文字以下のショートショートを投稿できる小説投稿サイト「ショートショートガーデン(SSG)」にて活動している。「犬の果て」が「BOOK SHORTS」で2018年度3月期優秀作品に選出される。2020年にはベリーショートショートマガジン「ベリショーズ」vol.5と「ベリショーズ Light」に短編を寄稿。『ただ白くてほそ長い鳥』が小鳥書房の主催する第1回小鳥書房文学賞を受賞。太田靖久の企画編集するインディペンデント文芸ZINE『ODD ZINE』のvol.6に「入所から出所後、入社から退社方向で」を寄稿するなど、活動の幅を広げている。
不破有紀
プロフィール
小説投稿サイトカクヨムにて活動している。2020年、長編小説『はじめてのゾンビ生活』が第1回令和小説大賞の最終候補に選出され、『Eat me』が第1回かぐやSFコンテストにて最終候補作品に選出された。2021年には、「So Eagerly Awaiting」(翻訳Kamei Toshiya)がNew World Writingに掲載されたのを皮切りに、Insignia Storiesの「Mythical Creatures of Asia」など英語圏の媒体にも作品を掲載している。またジャンルを横断した文芸コンテスト、第1回SHIBUYA的文芸コンテストにてSF小説『REC』が優秀賞を受賞。『SHIBUYA NIGHT vol.1』に収録が予定されている。掌編から長編まで多彩に活動している書き手だ。
伊藤螺子
プロフィール
会社員兼小説家。 2011年に『オクターバー・ガール 螺旋の塔に導くものは』(徳間文庫)でデビュー。2013年には『秘密結社来夢来人 まほうびんぼう』(徳間文庫)を出版。その後同人活動に移り、『ビンダー』(発行:ククラス)や『トラベシア』(発行:鈴木並木)など、複数のリトルプレス・同人誌に寄稿。自身のサークル・ホテルニューオバケから、2019年に短編集『UFOを待っている』、2021年にはツイッターで書いた140字小説を100本まとめた掌編集『エイプリルフールの国』を刊行した。
7月のKaguya Planetは二本の翻訳作品も先行公開
7月のKaguya Planetでは、2本の翻訳作品の先行公開も開始します。1本目はアヴラ・マルガリティ「ミツバチたちの死」(原題:The Death of Bees)で、翻訳は日本橋和徳さんが手がけました。2本目はジョイス・チング「まめやかな娘」(原題:Dutiful Daughter)で、翻訳は紅坂紫さんが手がけました。
「ミツバチたちの死」の原作である「The Death of Bees」は、2020年1月にDaily Science Fictionに掲載された作品で、こちらから読むことができます。作者のアヴラ・マルガリティさんは、Daily Science Fictionに複数本の短編を掲載している他、2021年1月・2月号の『Asimov’s SF Magazine』で詩を掲載するなど、さまざまな媒体で精力的に執筆活動を行なっている作家です。
翻訳を手がける日本橋和徳さんは、埼玉県在住のSFファン。特に、エドモンド・ハミルトン、スターウォーズ、アレステア・レナルズなど、スペースオペラのファンだそうです。
アヴラ・マルガリティ(Avra Margariti)
作者プロフィール
ギリシャ出身。ソーシャル・ワーカーを目指して勉学に励みながら執筆活動をしている。『The daily Science Fiction』にて複数の作品を発表。2021年1月・2月号の『Asimov’s SF Magazine』に詩を掲載している。若手SF作家の中でも注目株の一人である。
日本橋和徳
翻訳者プロフィール
埼玉県在住。内外のSFを愛読。特にエドモンド・ハミルトン、スターウォーズ、アレステア・レナルズに耽溺するスペースオペラ野郎。
「まめやかな娘」の原作である「Dutiful Daughter」は、Kanstellation Magazineに掲載された作品です。作者のジョイス・チングさんは中華系シンガポール人のSF、YA、アーバン・ファンタジー作家です。今回掲載する「まめやかな娘」は、華人であることが示唆されている父娘の物語です。
翻訳を手がける紅坂紫さんは、2001年生まれの小説家、詩人、翻訳家、エッセイスト。New World Writing、The Wondrous Realを始め、海外文芸誌に作品の英訳が多数掲載されています。(翻訳はいずれもToshiya Kamei)。
また、2021年にはアジアをテーマにした『万象: アジアSFアンソロジー』に短編を掲載するなど、精力的に活動をされています。
ジョイス・チング(Joyce Chng)
作者プロフィール
シンガポール生まれ。主にサイエンス・フィクションとヤング・アダルトを執筆している。Crossed Genres、The Apex Book of World SF II、We See A Different Frontier、Cranky Ladies of History、Accessing The Futureなどに作品を掲載。スチームパンクや変身/変容の物語が好き。
紅坂紫
翻訳者プロフィール
2001年生まれ。小説家、詩人、翻訳家、エッセイスト。New World Writing、The Wondrous Realを始め海外文芸誌に作品の英訳が多数掲載(翻訳はいずれもToshiya Kamei)。2021年、『万象: アジアSFアンソロジー』に短編を掲載。
Kaguya Planet限定記事「海外デビューした作家さんに聞いてみた」
これらの短編や掌編に加えて、7月のKaguya Planetでは、限定記事「海外デビューした作家さんに聞いてみた」を配信します。自身の作品が外国語に翻訳されて掲載されている作家10名に、翻訳された経験についてアンケートをとりました。
- 翻訳された作品を執筆した際、海外の読者を意識しましたか。どんなことを意識しましたか。
- 翻訳作品の掲載媒体から、原稿料を受け取ったことはありますか。
- 翻訳される過程、掲載後に気がついたことはありますか。
- 海外の読者からの反応はありましたか。
などなど、普段はなかなか聞けないような質問に答えていただいています。お楽しみに。
※一般公開はありません。会員限定公開の記事になります。
7月のスケジュールを発表!
最後に、Kaguya Planetとバゴプラの7月のスケジュールを、以下の通り発表します。
7/3 (土) 北野勇作、剣先あやめ「200文字怪談」先行公開
7/3 (土) 第二回かぐやSFコンテスト、募集開始
7/5 (月) Kaguya Planet限定記事「海外デビューした作家さんに聞いてみた」配信
7/10 (土) 剣先あやめ、堀部未知「200文字怪談」先行公開
7/17 (土) 堀部未知、不破有紀「200文字怪談」先行公開
7/19 (月) 第二回かぐやSFコンテスト、募集終了
7/22 (木・祝) アヴラ・マルガリティ「ミツバチたちの死」(翻訳:日本橋和徳) 先行公開
7/22 (木・祝) ジョイス・チング「まめやかな娘」(原題:紅坂紫) 先行公開
7/24 (土) 不破有紀、伊藤螺子「200文字怪談」先行公開
7/31 (土) 伊藤螺子、北野勇作「200文字怪談」先行公開
7/31 (土) 赤坂パトリシア「Linguicide,[n.]言語消滅」一般公開
Kaguya Planetに応援を!
Kaguya PlanetはSFウェブメディア「バゴプラ」が主催する、SF短編小説をオンラインで配信するプロジェクトです。2020年12月に① 日本のSF界におけるジェンダー不均衡の是正、② 新人賞以外の入り口を作ること、③ 海外のようにオンラインでSF短編小説を読むカルチャーを作っていくこと、という三つの目標を掲げて活動を開始し、珠玉のSF短編小説を掲載し続けてきました。
2021年3月からは日本語の作品に加えて翻訳作品も掲載しています。現在作品を配信しているD・A・シャオリン・スパイアーズさんとユキミ・オガワさんは、邦訳が出るのはKaguya Planetが初めてで、海外で活躍している作家さんの作品を日本語圏に紹介するという役割も果たしています。
より多くの方の作品を読んでいただくために、作品は、一ヶ月の先行公開期間ののちに、無料で一般公開しております。
引き続きこれらの活動を続けていくためにも、皆様からの応援をよろしくお願いいたします。Kaguya Planetを応援したいという方は、月500円のサブスクで本プロジェクトをサポートして頂けます。ご登録いただいた方には、毎月約一ヶ月早くKaguya Planetのコンテンツを先行公開しています。
また、1円から寄付も受け付けております。サポートして頂いたお金は全てKaguya Planetの原稿料や編集料に当てられます。十分な資金が集まり次第、Kaguya Planetの作品掲載数やインタビュー記事の数を増やしていく予定です。プロジェクトの詳細はこちらの特設ページをご覧ください。
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