『ザ・ボーイズ』シーズン4ポスター公開 ホームランダーとブッチャー、対照的な2人の姿 | VG+ (バゴプラ)

『ザ・ボーイズ』シーズン4ポスター公開 ホームランダーとブッチャー、対照的な2人の姿

Amazon Prime

2024年配信決定

Amazonプライム制作で、エリック・クリプキがショーランナーを務める大人気ドラマ『ザ・ボーイズ』(2019-)。スピンオフ作品であり、エリック・クリプキが製作総指揮、ミシェル・ファゼガスがショーランナーを務めた『ジェン・ブイ』(2023-)も大好評の中で幕を閉じたが、2023年11月9日(木)に『ザ・ボーイズ』のシーズン4のポスターが公開された。

そこでは大観衆と紙吹雪の中で迎え入れらているアントニー・スター演じるホームランダーと、風船や紙吹雪のごみの中に立つカール・アーバン演じるウィリアム・“ビリー”・ブッチャーという対照的な2人の姿が描かれている。そして、『ザ・ボーイズ』シーズン4のポスターと共に現時点でわかっていることをまとめた内容のポストが公式SNSより発表されていた。

ネタバレ注意
以下の内容は、ドラマ『ジェン・ブイ』の内容に関するネタバレを含みます。

『ジェン・ブイ』衝撃のラストより1か月後の世界

『ジェン・ブイ』のシーズン1のフィナーレである第8話「ゴドルキンの守護者たち」において、間の抜けたスーパーマンのテーマのようなBGMと共に登場したアントニー・スター演じるホームランダー。そこでホームランダーは地下の秘密研究所「森」から逃げ出した被験者たちを処理するために現れた。

しかし、腕が吹き飛ばされていたいたとはいえ、この虐殺を引き起こしたマディー・フィリップス演じるケイト・ダンラップではなく、有色人種のジャズ・シンクレア演じるマリー・モローに対して「なあ、君はどんな怪物だ?(What…kind of animal are you?)」と発言し、マリーに反論の余地すら与えずに目から光線を放ち、マリーら真のゴドルキンの守護者たちを幽閉した。

そしてマリーら有色人種が中心の4人を虐殺の実行犯にし、ケイトとエイサ・ジャーマン演じるサム・リオーダンという2人の白人がゴドルキンの守護者という偏向報道をヴォート社お抱えの報道機関に報じさせて、ホームランダーは満足げに笑みを浮かべるのだった。これはBLMでも問題になったアフリカ系の人々への白人警官の発砲事件や、アジア系への差別といったアメリカの縮図を描いていると思われる。

それに対し、崩壊した地下の秘密研究所「森」を訪れたブッチャーは「とんだクソ野郎どもだな(What a bunch of cunt.)」と発言している。そこで、偏向報道で問題を鎮圧したかに見えるホームランダーとは違い、ブッチャーが能力者のみを殺すウィルスなどを調査する場面で『ジェン・ブイ』シーズン1は終わった。そして、『ザ・ボーイズ』公式SNSの発表では『ザ・ボーイズ』シーズン4は『ジェン・ブイ』シーズン1のラストから約1か月後の世界が舞台になるとのことだ。

現在わかっていること

『ザ・ボーイズ』公式SNSの発表によれば、現在公式から発表されている『ザ・ボーイズ』シーズン4に関する情報は以下の5つである。

1.時系列では『ザ・ボーイズ』シーズン4は『ジェン・ブイ』シーズン1の最終話から約1か月後の世界が舞台であること。

2.ブッチャーは能力者のみ殺すウィルスについて知っていて、そのウィルスを利用しようとしていること。

3.ホームランダーは現在、エリン・モリアーティ演じるスターライト / アニー・ジャニュアリーの支持者の頭を目から放ったビームで吹き飛ばしたことで裁判にかけられており、ヴォート社が#HomeFreeというハッシュタグでホームランダーが無罪になるように支援していること。

4.『ザ・ボーイズ』シーズン4での出来事は『ジェン・ブイ』シーズン2に繋がるということ。

5.『ザ・ボーイズ』と『ジェン・ブイ』は両方見ていると楽しめるということ。

以上のことから、『ザ・ボーイズ』シーズン4では能力者のみを殺すウィルスが重要になってくると考えられる。『ザ・ボーイズ』シーズン3では即時性コンパウンドVにより、余命僅かとなったブッチャーがこのウィルスをどのように使うのかが物語の焦点になってくると思われる。

ブッチャーは能力者のみを殺すウィルスを容赦なく使うかもしれないが、それを使ってしまえば味方であるスターライトや福原かれん演じるキミコらの命も危険に晒してしまう。『ザ・ボーイズ』の今後の情報解禁に注目していきたい。

『ジェン・ブイ』はAmazonプライムで世界独占配信中。

『ザ・ボーイズ』原作コミックの日本語版は、G-NOVELSから発売中。

誠文堂新光社
¥3,300 (2024/04/29 15:47:30時点 Amazon調べ-詳細)

『ジェン・ブイ』のベースになったチャプター〈We Gotta Go Now〉(23話〜30話)は日本語版の第2巻に収録されている。

¥800 (2024/04/29 11:09:17時点 Amazon調べ-詳細)

第7話「病」のネタバレ解説&考察はこちらから。

第1話「ゴルドキン大学」のネタバレ解説&考察の記事はこちらから。

第2話「初日」のネタバレ解説&考察の記事はこちらから。

第3話「#ブリンク追悼」のネタバレ解説&考察の記事はこちらから。

第4話「真実の全貌」のネタバレ解説&考察の記事はこちらから。

第5話「モンスタークラブへようこそ」のネタバレ解説&考察の記事はこちらから。

第6話「ジュマンジ」のネタバレ解説&考察はこちらから。

 

『ジェン・ブイ』シーズン2についてはこちらから。

「ザ・ボーイズ」フランチャイズの更なるスピンオフ展開についてはこちらの記事で。

『ジェン・ブイ』のキャストに『ザ・ボーイズ』のキャストが送ったアドバイスについての記事はこちらから。

 

『ザ・ボーイズ』シーズン3最終話のネタバレ解説はこちらから。

シーズン3までの経緯とYouTube配信のスピンオフ番組の内容、アニメ版の注目エピソードはこちらの記事で。

『ザ・ボーイズ』シーズン4についての情報はこちらから。

鯨ヶ岬 勇士

1998生まれのZ世代。好きだった映画鑑賞やドラマ鑑賞が高じ、その国の政治問題や差別問題に興味を持つようになり、それらのニュースを追うようになる。趣味は細々と小説を書くこと。
お問い合わせ

関連記事

  1. 第3話ネタバレ解説&感想 ドラマ『THE LAST OF US』名作誕生、曲に込められた意味とは あらすじ・考察【ラスアス実写版】

  2. イカゲーム×BAITのコラボTシャツやフーディが発売! 『イカゲーム』を着よう。

  3. 米国の孤立、ソコヴィア協定も関係?『シークレット・インベージョン』第2話ネタバレ考察

  4. グローグーは時代の寵児『マンダロリアン』シーズン3のテーマとグローグーの重要性を監督が語る