MCUドラマ『ムーンナイト』3月30日配信!
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』が大ヒットを記録しているMCUより、最新ドラマ『ムーンナイト』が2022年3月30日(水)よりDisney+で配信されることが発表された。
また、米マーベル公式からはオフィシャルポスターも公開されている。
『ムーンナイト』の配信日は全米が熱狂するNFL(アメリカン・フットボール・リーグ)のスーパーワイルドカードの放送中に明かされた。ハーフタイムでは新トレーラーが公開されている。
◤ 区別がつかない。
現実なのか、夢なのか— ◢ #マーベルスタジオ ドラマ最新作
オスカー・アイザック主演
『#ムーンナイト』予告が解禁‼️🌙#ディズニープラス で
3/30(水)より独占配信決定⚡新たなダーク・ヒーローによる、
アクション・ミステリーが始まる—。 pic.twitter.com/vvOFoEwUMW— ディズニープラス公式 (@DisneyPlusJP) January 18, 2022
「現実と夢の境目が分からない」と話す主人公スティーブン・グラントの背後で流れているのはアメリカのラッパー、キッド・カディのヒット曲「Day ‘n’ Nite」(2009)。トリップしたような幻想的な内容の曲であり、スティーブンの置かれている状況を示唆している。
スティーブンが寝ている間に暴れないように足を縛り付けている様子も。鏡に映る主人公スティーブン・グラントの姿がムーンナイトになる場面や、携帯電話にマークという人物宛の電話がかかってくるなど、奇妙な現象が続く。
そして、いくつもの人格を持つという設定のスティーブンが「君の中に混沌(カオス)がある」と言われる場面も。この声の主は、『ガタカ』(1997)、『トレーニング デイ』(2001) などで知られる俳優のイーサン・ホーク演じるキャラクターだ。
イーサン・ホークは『ムーンナイト』にメインヴィランとして出演することが報じられている。予告映像では宗教の指導者のように人々を従えているように見えるシーンも見られる。本作の配信開始時点で51歳を迎えているイーサン・ホーク。一体どのような演技を見せてくれるのだろうか。
同時に「カオス」という言葉はドラマ『ワンダヴィジョン』(2021) で登場したカオスマジックや、ドクター・ストレンジの続編の副題である『マルチバース・オブ・マッドネス』を想起させる。タイムラインが混沌に陥ったドラマ『ロキ』も含め、MCUフェーズ4では“カオス”や“マッドネス”といった要素がキーワードになっていくようだ。
そして、ムーンナイトへと”変身”する姿も初公開されている。これまで、ブラックパンサーやアイアンマンのようにナノテクノロジーを活用してコスチュームを身につけるキャラクターはいたが、MCUのムーンナイトは非常に特殊な形で姿を変えている。スティーブンの背中から包帯が身体にまとわりつくようにして変身するのだ。
そして、ムーンナイトが一心不乱に殴り続けるのは狼男のような見た目の相手。背後には骨董品のようなものも見えるが、エジプトと関連があるのだろうか。容赦ない暴力を振るうムーンナイトだが、スティーブン・グラントは果たして複数の人格とスーパーパワーをコントロールすることができるのか。
そして、最後にはデザインが一新された『ムーンナイト』のロゴが登場。以前までは黒地に青の文字が浮かんでいたが、白地に白の文字で「MOON KNIGHT」の文字が浮かび上がっている。MCUでも数少ない白を基調にした新キャラクターの誕生を印象付けている。
公式設定も公開
米マーベル公式はドラマ『ムーンナイト』の設定も公開している。
本シリーズは、ギフトショップで働く温厚なスティーブン・グラントが、突然の失神や別の人生の記憶に悩まされるようになる姿を描く。スティーブンは、自分が解離性同一性障害であり、傭兵のマーク・スペクターと身体を共有していることに気が付く。スティーブンとマークは敵に囲まれ、エジプトの神々の間で起こる命がけのミステリーに巻き込まれながら、自分たちの複雑なアイデンティティの舵を取らなければならない。
なお、ドラマ『ムーンナイト』が3月30日(水)から配信されることが発表され、2021年のドラマ『ロキ』からスタートしたDisney+の水曜日配信体制が、2022年のドラマでも継続されることが判明している。
MCUのスケジュール的には、映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』が5月4日(祝・水)に日本で公開される前のタイミングになる。仮にドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』(2021) から続く6話構成が適用されるなら、『ムーンナイト』の最終話配信の週に『マルチバース・オブ・マッドネス』が公開されることになる。日本ではゴールデンウィークを迎える週だが、MCUファンには忙しい1週間になりそうだ。
初の新キャラドラマになる『ムーンナイト』
ドラマ『ムーンナイト』では、映画『DUNE/デューン 砂の惑星』(2021) でレト・アトレイデス役を好演し、「スター・ウォーズ」続三部作ではポー・ダメロン役で知られるオスカー・アイザックが主演を務める。スター俳優のMCU参戦となり、高い注目を集めている。
オスカー・アイザックが『ムーンナイト』の主演を務めることが正式に発表されたのは2021年5月のこと。複数の人格を持つムーンナイトがエジプトを舞台に活躍する作品になるというストーリーも明かされた。
そして、2021年11月12日のDisney+ Dayでは、Disney+内で会員向けに公開された「マーベル・スタジオ 2021 ディズニープラス・デイ スペシャル」の映像で『ムーンナイト』の初映像が公開された。「現実と夢の世界の違いが分からなくなった」と話すスティーブンの姿や、建物から建物に驚異的なジャンプで飛び移るムーンナイトの姿が映し出された。
原作コミックでは、主人公は古代エジプトの神と契約を交わしてスーパーパワーを得る。スーパーパワーを持つ一方で、複数の人格を持つゆえに力のコントロールが難しいという難点もある。MCUではドラマ『ホークアイ』で初登場を果たしたエコーことマヤ・ロペスとは、コミック版では共闘することも。
マヤ・ロペスを主人公に据えたドラマ『エコー』は、Netflixドラマの『Marvel デアデビル』(2015-2018) と『Marvel パニッシャー』(2017-2019) の脚本家を起用することが報じられたばかり。
マヤ・ロペスを演じたアラクア・コックスは、演技経験がほとんどない状態でいきなりの役者デビューを果たした。オスカー・アイザックというスター俳優を起用することを決めた『ムーンナイト』は、MCUドラマシリーズでは初めて新キャラが主人公に据えられる作品になる。
一体どんな物語を届けてくれるのだろうか。
ドラマ『ムーンナイト』は2022年3月30日(水)よりDisney+で独占配信開始。
2022年2月には新画像が公開され、ケヴィン・ファイギとオスカー・アイザックが作品の特徴についてコメントしている。詳しくはこちらから。
『ムーンナイト』シーズン2の可能性についてはこちらから。
『ムーンナイト』の原作コミックは堺三保による日本語訳全2巻が発売中。
SFメディア バゴプラが運営するSFオンライン誌 Kaguya Planet では、ジェンダーSF特集を開催中。高山羽根子さんの小説をはじめ、「魔女」「おばあちゃん」「ケア」をテーマにしたSFを配信中です。詳しくはこちらから。
【!ネタバレ注意!】『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のエンディングからミッドクレジット、ポストクレジットの解説はこちらの記事で。
『ホークアイ』最終回第6話のネタバレ解説はこちらから。
『ホークアイ』最終回で残された13の謎はこちらにまとめている。