あのペイバックの顔がカムバック!
エリック・クリプキがショーランナーを務めるAmazon Primeの大人気シリーズ『ザ・ボーイズ』(2019-)。そのスピンオフ作品であり、エリック・クリプキが製作総指揮、ミシェル・ファゼガスがショーランナーを務める『ジェン・ブイ』(2023-)にてソルジャーボーイが復活するというサプライズ動画が『ジェン・ブイ』公式SNSに投稿された。そこでは森林の中で「Surprise mother-f*ckers」と言い、不適な笑みを浮かべるジェンセン・アクレス演じるソルジャーボーイと「This Friday, hide your grandmas!!!」という文章が公開されている。
以下の内容は、ドラマ『ザ・ボーイズ』とドラマ『ジェン・ブイ』の内容に関するネタバレを含みます。
「hide your grandma」とは直訳すれば「お祖母さんを隠せ」という意味だが、英語では「大事なものを隠せ」というスラングとしても用いられる。また、お祖母さん(grandma)と表記しているが、男性器などの下ネタでも「hide your grandma」というスラングは用いられているのが特徴だ。そのため、ソルジャーボーイの再登場はかなり衝撃的なものになることが予想できる。
『ザ・ボーイズ』シーズン3でソルジャーボーイは1980年代のニカラグアでセブン以前のヒーローチーム「ペイバック」の仲間に普段の横暴かつ差別的な態度が原因で裏切られ、ソ連に捕らえられていた。そこで人体実験を受け、それにより歩く放射能物質と化し、胸部からスーパーパワーを無効化できる熱線を放出する能力を持つようになっている。一時はカール・アーバン演じるブッチャーとジャック・クエイド演じるヒューイの二人と手を組み、ペイバックの裏切り者を探していたが、最終的にはソ連の開発したノビチョクという毒ガスにより再び冷凍保存されている。
さらにソルジャーボーイはラズ・アロンソ演じるMMの父親の仇であるため、その復活となると『ジェン・ブイ』だけではなく、『ザ・ボーイズ』本編にも大きな影響を与えるものになるだろう。また、『ジェン・ブイ』第1話「ゴドルキン大学」の中では『ザ・ボーイズ』シーズン3第8話「焦土へのいざない」で起きたヴォート社ビルでの大規模な爆発がロシアによるものだと報じられているなど、ソルジャーボーイの存在は隠蔽されているようにも思われる。
しかし、エリン・モリアーティ演じるスターライト/アニー・ジャニュアリーの加入以前にセブンを脱退し、セージ・グローブ・センターの職員としてスーパーパワーを持つ患者を焼き殺していたランプライターが犯罪学部の象徴となっており、遊園地での公演とポルノ配信で食いつないでいた元ペイバックのローリー・ホールデン演じるクリムゾン・カウンテスが演劇学部の象徴になっているなど、もしかすればソルジャーボーイも負の部分を隠蔽して何かしらの象徴となっているのかもしれない。
ソルジャーボーイの持つスーパーパワーを無効化する熱線はヒーロー候補生を操るためのウィルス製造を試みている「森」の科学者やヴォート社にとっては、貴重な研究資源なのかもしれない。何であっても、ソルジャーボーイの再登場は相当ドラマチックなものとなりそうだ。ソルジャーボーイと『ジェン・ブイ』の今後に期待していきたい。
ソルジャーボーイの登場する『ジェン・ブイ』第6話は2023年10月20日(金)より配信開始。
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『ザ・ボーイズ』原作コミックの日本語版は、G-NOVELSから発売中。
『ジェン・ブイ』のベースになったチャプター〈We Gotta Go Now〉(23話〜30話)は日本語版の第2巻に収録されている。
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