『ホワット・イフ…?』ガモーラのエピソードはシーズン2で配信へ 脚本家が経緯を明かす | VG+ (バゴプラ)

『ホワット・イフ…?』ガモーラのエピソードはシーズン2で配信へ 脚本家が経緯を明かす

© 2021 Marvel

『ホワット・イフ…?』ガモーラのエピソードはどこへ?

MCU初のアニメシリーズ『ホワット・イフ…?』は、2021年8月から10月にかけてシーズン1の全9話が配信された。超人血清を打ってキャプテン・カーターになったペギー・カーターや、間違って誘拐されてスターロードになったティ・チャラ、トニー・スタークを助けて弟子入りしたキルモンガーなど、様々な「もしも」の物語が描かれた。

一方で、話題になっているのは、予告編やポスターでもメインキャラクター扱いで登場していたガモーラのエピソードがシーズン1に含まれていなかったことだ。この疑問に対し、『ホワット・イフ…?』で脚本家を務めたA.C.ブラッドリーがその経緯と今後について口を開いた。

以下の内容は『ホワット・イフ…?』シーズン1最終話となる第9話のネタバレを含むため、未見の方は本編を視聴してから読んでいただきたい。

ネタバレ注意
以下の内容は、アニメ『ホワット・イフ…?』シーズン1第9話の内容に関するネタバレを含みます。

突然登場したガモーラ

『ホワット・イフ…?』シーズン1の最終話を見て驚いたファンは多かっただろう。ウォッチャーがガーディアンズ・オブ・マルチバースのメンバーを集める時に、突如見たこともないアーマーに身を包んだトニー・スタークと、ゴールドの鎧を身に付けたガモーラが登場したのだ。しかもサノスのインフィニティ・ガントレットを溶かしている真っ最中。ウォッチャーはガモーラが「サカールで生き延び、サノスを倒した」とまで言っている。

しかもガモーラが持っているのは『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019) に登場した2014年版サノスが持っていたブレードだ。この後にはインフィニティ・ストーンを破壊できるインフィニティ・クラッシャーなるガジェットまで登場している。トニー・スタークのアーマーもハルクバスターに似てはいるがカラフルで、サカールのものと思われる文字がペイントされている。

なお、サカールは『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017) の舞台になった惑星で、グランドマスターが統治していた場所だ。ハルクが流れ着いた場所でもあるが、アイアンマンのアーマーがハルクバスター仕様になっていることと関係があるのだろうか。

このように視聴者が全く知らないストーリーが示唆された『ホワット・イフ…?』第9話の配信を受けて、海外のMCUファンの間でもSNSで混乱の声が相次いだ。最終話のメインポスターがガモーラになっていたこともあり、ガモーラのエピソードが語られると予想されていたためである。シーズン1の中では語られなかったガモーラとトニーのエピソードは一体どこに行ったのだろうか。

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脚本家が経緯明かす

この疑問については、脚本家のA.C.ブラッドリーは米ScreenRantのインタビューで『ホワット・イフ…?』シーズン1製作の経緯と共に説明している。「シーズン1に入れたかったけど実現しなかったキャラクターやシナリオはありますか?」という質問に、A.C.ブラッドリーは以下のように答えている。

ケヴィン(ファイギ)にピッチしたエピソードはたくさんあったんです。30話くらいあって、その中から10話を選ぶ予定でした。しかし、ケヴィンは選びきれずに12〜13話が返ってきたんです。やりたいと思っていた素晴らしいエピソードがたくさんあったのですが、10話しか選べないという状況でした。それが最終的に9話になってしまったんです。

シーズン1で予定されていたエピソードの一つ、ガモーラとトニーのエピソードは、パンデミックの影響によって完成させることができませんでした。でも面白いのは、このエピソードをシーズン2に持ち越せることです。これは素晴らしいことですよ。

シーズン1最終話に登場したガモーラとトニーのエピソードがシーズン2で配信されることを明言している。A.C.ブラッドリーは、シーズン1第8話の配信前にも、トニー・スタークが死に過ぎているという問題に絡めて、トニーのより明るいエピソードが存在していたことを認めている

そのエピソードはやはりパンデミックの影響でシーズン2に配信が持ち越しになったと説明していたが、それが今回のガモーラ&トニーのエピソードと同じものだったようだ。

ティ・チャラ役で2020年8月に逝去したチャドウィック・ボーズマンが複数話で声優を務めているのを見ても分かる通り、『ホワット・イフ…?』シーズン1の製作は、かなり早い段階から始まっていた。ガモーラとトニーのエピソードだけが完成しなかった具体的な理由は不明だが、メインになる声優の収録など、パンデミック下では進行できない作業があったことは想像に難くない。

A.C.ブラッドリーはシーズン2で配信されることを「素晴らしいこと」と話しているが、このエピソードがお蔵入りにならなかったことを喜んでいるのだろう。

シーズン2に期待

ガモーラとトニーのエピソードが『ホワット・イフ…?』シーズン2で配信されることは確定したが、シーズン1第9話の内容から、既に以下の内容が明らかになっている。

● ガモーラがサノスを倒す
● トニーがハルクバスターのようなアーマーを手に入れる
● インフィニティ・クラッシャーでインフィニティ・ストーンを破壊する
● 惑星サカールが関係している
● ガモーラとトニーが生き延びる

もちろん、これらの事実を知っていても楽しめるような作品に仕上げてくれることだろう。

A.C.ブラッドリーは、シーズン1について「(ガモーラとトニーのエピソード以外にも)見せたかったシーンがいくつかありましたが、将来的にお披露目できるチャンスが来るかもしれません」と語っている。30分という尺の上でも調整が難しい場面がいくつかあったのだという。

MCU初のアニメシリーズ、そしてマルチバースものという新たな挑戦に臨んだ『ホワット・イフ…?』シーズン1。よりパワーアップしたシーズン2の『ホワット・イフ…?』にも期待しよう。

アニメ『ホワット・イフ…?』シーズン1は全9話がDisney+で独占配信中。

『ホワット・イフ…?』(Disney+)

製作陣はシーズン1でのウルトロン起用とサノスの扱いについても語っている。詳しくはこちらから。

ガモーラ&トニーの謎を含む、シーズン1最終回で残された12個の謎はこちらの記事にまとめている。

脚本家のA.C.ブラッドリーが最終話のポストクレジットシーンについて残したコメントはこちらから。

Source
ScreenRant

『ホワット・イフ』シーズン1最終話までの全話あらすじ&分岐イベントのまとめはこちらから。

最終話第9話のネタバレ解説はこちらから。

 

Disney+での見放題配信がスタートした映画『ブラック・ウィドウ』のポストクレジットシーンの解説はこちらから。

ストーリーとは別の部分で注目を集めた『ブラック・ウィドウ』ポストクレジットシーンのある描写はこちらから。

アニメ『ホワット・イフ…?』につながった『ブラック・ウィドウ』のメッセージについてはこちらから。

 

11月5日(金)から劇場公開されるMCU映画『エターナルズ』予告編の解説はこちらの記事で。

11月24日(水)よりDisney+で配信を開始するドラマ『ホークアイ』予告編の解説&考察はこちらから。

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