Kaguya Planet、蜂本みさ長編の冒頭&大森望インタビュー先行公開! SFGとのコラボも? | VG+ (バゴプラ)

Kaguya Planet、蜂本みさ長編の冒頭&大森望インタビュー先行公開! SFGとのコラボも?

蜂本みさ長編の冒頭、Kaguya Planetの会員向けに限定公開!

SF企業 VGプラス(バゴプラ)が主宰するオンラインSF誌 Kaguya Planetにて、2月の作品として蜂本みさ『遊びの国のモシカたち(仮)』の冒頭を会員向けに限定公開しています。また、大森望さんのインタビューの先行公開を開始しました。

『遊びの国のモシカたち(仮)』は、Kaguya Booksから2023年春に刊行予定のSF長編小説です。カバーデザインはイラストをIkumiさんが、背景と題字を浅野春美さんが手がけました。

※「遊びの国のモシカたち(仮)」は、会員限定のコンテンツです。無料での一般公開はございませんので、500円で会員登録をしてお読みください。

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※Kaguya Planetについての詳細は、記事の最後にある「Kaguya Planetに応援を!」をお読みください。

Kaguya Booksから蜂本みさ『遊びの国のモシカたち(仮)』刊行予定

蜂本みささんは、惑星と口笛の主催するジャンル不問の文芸作品によるオープントーナメント、ブンゲイファイトクラブで頭角を現したブンゲイファイトクラブの申し子。2019年に第一回ブンゲイファイトクラブで準優勝、2020年に第二回ブンゲイファイトクラブで優勝を果たしました。

2020年にオンラインSF誌Kaguya Planetに熊SF「冬眠世代」を寄稿し、生き生きとした熊の描写や、幾世代もの熊たちの物語が層になっている小説の構造が話題を呼びました。「冬眠世代」はその後、伴名練編『新しい世界を生きるための14のSF』(早川書房)に再録されています。

また、『kaze no tanbun 夕暮れの草の冠』(柏書房) に短編小説「ペリカン」を、『ウィッチンケア第12号』に短編小説「イネ科の地上絵」を寄稿しています。

2023年春にKaguya Booksから刊行予定の『遊びの国のモシカたち(仮)』は、ごっこ遊びが大好きなミミちゃんと一緒に暮らしているカモノハシのぬいぐるみ、モシカの物語です。毎週、Kaguya BooksのInstagramにて進捗を紹介しています。

蜂本みさ「遊びの国のモシカたち(仮)」

 

カモノハシのぬいぐるみのモシカは、ごっこ遊びが大好きなミミちゃんと大の仲良し。いつも一緒に暮らしている。そんなモシカの〈誕生〉を描いたプロローグと、ミミちゃんの卒園式の日のお話を描いた一章の一部を限定公開。

蜂本みさ
2019年に第一回ブンゲイファイトクラブで準優勝、2020年に第二回ブンゲイファイトクラブで優勝を果たし頭角を現したブンゲイファイトクラブの申し子。2020年に掌編集『いきもんら』を発表。また、オンラインSF誌Kaguya Planetに熊SF「冬眠世代」を寄稿し、話題を呼んだ。「冬眠世代」はその後伴名練編『新しい世界を生きるための14のSF』(早川書房)に再録された。『kaze no tanbun 夕暮れの草の冠』(柏書房) や『ウィッチンケア第12号』にも短編小説を寄稿している。また、毎週水曜日21時より、谷脇クリタ、北野勇作と共に「犬と街灯とラジオ」(通称:犬街ラジオ)をツイキャスで配信。トークと共に朗読を披露している。

大森望さんにインタビュー

Kaguya Planetでは、SF同人誌を発行するSFGと共に、書評家でSF翻訳家でSFアンソロジストの大森望さんへの共同インタビューを実施しました。インタビュアーはVGプラスの井上彼方が務めました。

インタビューでは、2000年代後半からのSF短編小説の盛り上がりや今後の課題、SFアンソロジーを作る楽しさや苦労、そして大森望ゲンロンSF創作講座の強みや今後やりたい講座のことなど、大森さんとSF短編小説にまつわることをたくさんお聞きしています。

Kaguya PlanetとSFGは、もう二人、SF作家さんへの共同インタビューを実施しています。こちらも続報をお楽しみに!

そして3月8日には、大森望さんと井上彼方さんが参加している、池澤春菜監修『現代SF小説ガイドブック 可能性の文学』(ele-king books) が刊行されます。海外作家50人と国内作家50人の紹介とコラムによって、今読むべきSFがわかる本。SF好きの方はもちろん、これからSFを知りたいという方にもおすすめです。

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大森望が語る、「ゲンロンSF創作講座・アンソロジー・引退」

Kaguya Planet × SFG、コラボ企画!

そしてKaguya Planetと『SFG vol.5』では、SF短編小説によるコラボも行います!

これまでも、坂崎かおるさんによる「アジア」をテーマにした姉妹編SF短編小説の掲載、枯木枕さんによるシェアード・ワールド企画と、ウェブと紙で小説のコラボをしてきたKaguya PlanetとSFGですが、今回のコラボは【3つの共通のお題を使ってSF短編小説を書く】です。

参加していただくのは、大阪にあるリトルプレス/インディーズ出版物の販売所 兼 ギャラリー〈犬と街灯〉の店主の谷脇栗太さんと、SF作家のもといもとさんです。谷脇さんにはKaguya Planetに掲載するSF短編小説を、もといさんには『SFG vol.5』に掲載するSF短編小説を執筆していただきます。

コラボ企画の執筆者は谷脇栗太さんともといもとさん

谷脇栗太さんは、大阪にあるリトルプレス/インディーズ出版物の販売所 兼 ギャラリー〈犬と街灯〉の店主。イラストレーター、デザイナー、作家として様々な創作活動を行なっており、2022年には井上彼方編『SFアンソロジー 新月/朧木果樹園の軌跡』(Kaguya Books)の装画・装幀を手がけ、短編集『ペテロと犬たち』を発行しています。

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また、エッセイアンソロジー『みんなの美術館』(2021) や架空の島々を舞台にした文芸アンソロジー『貝楼諸島へ/貝楼諸島より』(2022) の企画・編集を手掛けており、粘土で作った架空の島を売る島売人としての顔も持っています。

朗読活動も精力的に行なっており、各地のイベントで朗読をしたり、作家の北野勇作さん、蜂本みささんと一緒に、毎週水曜日に自作の掌編小説を朗読したりするラジオ〈犬街ラジオ〉を配信しています。

もといもとさんはwebディレクター兼ボドゲクリエイターです。「不確定要素」を追加しながら、箱の中の「ねこ」を観測しあう新感覚のカードバトル「シュレーディンガーのねこ」の制作者です。

バゴプラの主催する第一回かぐやSFコンテストをきっかけにSF小説を書き始め、「嘘つきロボット先生」が同コンテストにて選外佳作に選出されました。そして第二回かぐやSFコンテストでは、子供時代の思い出を描いた「黄金蝉の恐怖」が最終候補作品に選出されました。

その後、2021年にオンラインSF誌Kaguya Planetに「境界の街〜僕らの極秘計画〜」を寄稿。「黄金蝉の恐怖」とも共通する、生物への愛情に満ちた筆致と、躍動感のある描写で多くの人の心を掴みました。

2022年にはSF短編小説「静かな隣人」を井上彼方編『SFアンソロジー 新月/朧木果樹園の軌跡』(Kaguya Books)に寄稿しています。

そして今回お二人に執筆していただく小説の共通のお題は以下の3つです。

【共通のお題】
・落下するしましま
・野営
・ヤギ

お二人は、それぞれデザイナーと作家として、井上彼方編『SFアンソロジー 新月/朧木果樹園の軌跡』(Kaguya Books) に参加しています。そして、作風は違いますが、「生物への愛」が滲み出た作品を多数執筆しているという意味でも共通する部分があります。そんな2人が、3つのお題をそれぞれどのように調理するのか、お楽しみに!

溝渕久美子「ほぐさんとわたし」先行公開中

Kaguya Planetでは、溝渕久美子さんによる新作SF短編小説「ほぐさんとわたし」を先行公開しています。「ほぐさんとわたし」は、『遊びの国のモシカたち(仮)』と連動する形でKaguya Planetに執筆していただいたぬいぐるみSF。ぬいぐるみと暮らしている人たちの思いが、思いがけぬ方向へと繋がっていくSF短編小説です。

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Kaguya PlanetはSFウェブメディア「バゴプラ」が主催する、オンラインSF誌です。2020年12月に① 日本のSF界におけるジェンダー不均衡の是正② 新人賞以外の入り口を作ること③ 海外のようにオンラインでSF短編小説を読むカルチャーを作っていくこと、という三つの目標を掲げて活動を開始し、珠玉のSF短編小説を掲載し続けてきました。

2021年3月からは日本語の作品に加えて翻訳作品も掲載しています。邦訳が出るのはKaguya Planetが初めてという作家も数多く、海外で活躍している作家さんの作品を日本語圏に紹介するという役割も果たしています。

より多くの方の作品を読んでいただくために、作品は、一ヶ月の先行公開期間ののちに、無料で一般公開しております。

掲載している作品一覧

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