「あれは真珠」がキューバ誌に登場
勝山海百合のSF短編小説「あれは真珠というものかしら」のスペイン語訳が、キューバのSFファンタジー誌 Koradの第38号に掲載された。「あれは真珠というものかしら」はバゴプラが主催した第一回かぐやSFコンテストの大賞受賞作品。同作をスペイン語に翻訳したのはToshiya Kameiで、掲載された『Korad 38』はPDFで無料公開されている。
Toshiya Kameiが「あれは真珠というものかしら」をスペイン語に翻訳した「¿ES ACASO UNA PERLA?」は、既にNagari Magazineに掲載されており、今回はキューバ誌に再掲載される運びとなった。『Korad 38』にはその他に、「キューバSFの父」と呼ばれるオスカー・ウルタドの名を冠した地元のSFコンテストの佳作入選作品が掲載されている。
勝山海百合の「あれは真珠というものかしら」は、かぐやSFコンテスト大賞の副賞としてイーライ・K・P・ウィリアムが翻訳した英語版、田田が翻訳した中国語簡体字版および中国語繁体字版が公開されている。日本語のオリジナル版とToshiya Kameiが翻訳したスペイン語版を合わせて、計5バージョンを楽しむことができる。
勝山海百合の作品では、Toshiya Kameiの翻訳によって「軍馬の帰還」「魚怪」と言った掌編が次々と英語誌で公開され、チェコ誌やスコットランド誌、ルーマニア誌などにも作品が掲載される。
Toshiya Kameiの翻訳作品では、梶舟景司「本が読める特別な彼女」の英訳がクラークスワールド誌に掲載され、坂崎かおる「リモート」の英訳がDaily Science Fictionに掲載されるなど、数多くの日本のSF掌編が世界に羽ばたいている。