『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』公開!
MCU映画最新作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は2022年1月7日(金)に日本で公開された。『ノー・ウェイ・ホーム』はMCU「スパイダーマン」の第3作目。これで三部作に一旦の幕が降ろされる。
『ノー・ウェイ・ホーム』では過去のソニー製作の「スパイダーマン」シリーズからグリーン・ゴブリンやエレクトロといったヴィラン達が集結。会社の枠を超えた夢のコラボにシリーズのファンだけでなく映画ファンは大いに湧き立っている。
今回、米マーベル公式は主人公ピーター・パーカーを演じたトム・ホランドとMJ役を演じたゼンデイヤが、『ノー・ウェイ・ホーム』での共演について語ったコメントを公開した。二人はあの共演をどのように感じたのだろうか。
以下の内容は『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の結末についての重大なネタバレを含むので、必ず本編を鑑賞してから読んでいただきたい。
以下の内容は、映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の内容に関する重大なネタバレを含みます。
あの二人との共演を振り返る
トム・ホランドとゼンデイヤが振り返ったのは、二人のピーター・パーカーとの共演。サム・ライミ監督版「スパイダーマン」シリーズでスパイダーマンを演じたトビー・マグワイアと、マーク・ウェブ監督版「アメイジング・スパイダーマン」シリーズでスパイダーマンを演じたアンドリュー・ガーフィールドである。
二人は、トム・ホランド版ピーター・パーカーがおばのメイを失うというまさかの展開の中で、ネッドがドクター・ストレンジのリングを使って召喚。ネッドはトム・ホランド版ピーターを呼び出そうと思っていたのだが、別のユニバースから別のピーター・パーカーを呼び出してしまったのだ。
二人は過去の映画で描かれた時よりも歳を重ねており、様々な苦労を重ねてきたことを伺わせる。アンドリュー・ガーフィールド演じるピーターは、最愛のグウェンを守ることができず、後に暴力衝動を抑えられなかったことを告白。トビー・マグワイアのピーターはベンおじさんを死に追いやったことへの怒りがきっかけでヴェノムに取り込まれた件を示唆する。
三人は「大いなる力には大いなる責任が伴う」というフレーズをシェアし、協力して別ユニバースからやってきたヴィラン達から力を奪う作戦を開始。トビー・マグワイアとアンドリュー・ガーフィールドの『ノー・ウェイ・ホーム』出演は以前から噂が後を断たなかったが、これほどストーリーにコミットする形で出演することになるとは、誰も思わなかったことだろう。
トビー・マグワイアとの共演を語る
米マーベル公式では、トビー・マグワイアとアンドリュー・ガーフィールドという二人のレジェンドと共演したトム・ホランドとゼンデイヤのコメントを公開している。
共に25歳の二人は、まず、46歳のトビー・マグワイアとの共演について、以下のように話している。
トム・ホランド:トビーはとても面白かったですよ。
ゼンデイヤ:すごくクールでした。
トム・ホランド:トビーと一緒に働いたことで生まれた内輪ネタがたくさんあります。「絶対に君のお父さんじゃない」とかね。
ゼンデイヤ:Tマグ!(トビー・マグワイアの略)
トム・ホランド:Tマグ。彼はとても面白くて、戻ってこられたことを本当に喜んでいました。スーツを再び着るということは、彼にとって非常に重要なことだったんだと思います。私たちにとっては戻ってきてくれて一緒にやれたということが(重要でした)。最高でしたね。
ゼンデイヤ:初日は緊張しました。
トム・ホランド:ですね。
ゼンデイヤ:リハーサルをしなければならなかったのですが、私と(ネッド役の)ジェイコブはまるで両親のような気持ちでした。
トム・ホランド:学校まで送っていく感じ?
ゼンデイヤ:幼稚園の初日に送り出すような気分です。「他の子ども達が彼を気に入ってくれるといいんだけど」「泣いて戻ってこないでね」みたいな。それでトム達の写真を撮ってあげたんです。トムが一緒に写れるようにね。とてもキュートでした。
トム・ホランド:すごい写真があるよね。
ゼンデイヤ:そうそう。彼(トビー)はとても素敵で陽気な人でした。それが無意識で出るんですよ。
トム・ホランド:彼は陽気な人でしたね。
トビー・マグワイアとの共演時には、親のような気持ちでトム・ホランドの心配をしていたというゼンデイヤ。三人のピーターがスリーショットを撮れるように写真の撮影役も買って出たことを明かしている。また、トビー・マグワイアについては陽気な人柄と共に、再びスパイダーマンのスーツを着たことを喜んでいたということも明らかになっている。
サム・ライミ監督版「スパイダーマン」での成功後、トビー・マグワイアを待っていたのはパパラッチに追い回される日々で、2012年に映画制作会社を設立してからは出演よりもプロデュース業の方が多くなっていた。歳の離れたトム・ホランドと明るく陽気に共演していたというバックステージのエピソードにはなんだか安心させられる。
アンドリュー・ガーフィールドとの共演を語る
続いてトム・ホランドとゼンデイヤはアンドリュー・ガーフィールドとの共演についても語っている。『ノー・ウェイ・ホーム』公開時点でアンドリュー・ガーフィールドは38歳。二人よりも13歳年上だ。
トム・ホランド:アンドリュー・ガーフィールド、レジェンドですね。彼は本当にラブリーな人です。この映画は彼なりのスパイダーマンとの和解の方法だったのだと思いますし、共に取り組むことができたことは幸せでした。
ゼンデイヤ:本当に美しかったです。(トビー、アンドリュー、トムは)キャラクターについて、彼らのキャラクター——スパイダーマンとしての彼らの旅路について非常によく考えていました。このスーツを着られるのはほんの一握りの人だけであり、そんな特別な経験について、三人が互いに語り合う姿は本当に美しかったです。三人がどれだけ互いを思いやり、支え合っているかが伝わってきた、とても嬉しかったです。めちゃスイートでした。
トム・ホランド:兄弟のような感じでしたね。
トム・ホランドが「アンドリューなりの和解」「兄弟のよう」と語っているが、アンドリュー・ガーフィールド自身も別のインタビューで同じように語っている。
「アメイジング・スパイダーマン」シリーズが中途半端な形で終わったこと、グウェンについての贖罪が済んでいないことなど、アンドリュー・ガーフィールド自身が「置き去りにした」と感じていたことに『ノー・ウェイ・ホーム』では取り組めたと語っているのだ。また、自身を「三兄弟の次男」と表現していたのもアンドリュー・ガーフィールドだ。
なお、アンドリュー・ガーフィールドは『アメイジング・スパイダーマン3』を含む次作でのスパイダーマン再演について前向きな姿勢を見せている。これらの発言の詳細はこちらの記事に詳しい。アンドリュー・ガーフィールドもトム・ホランドとの現場でのやり取りを明かしている。
「スパイダーマン」界のレジェンド二人と共演した25歳のトム・ホランドとゼンデイヤ。MCU「スパイダーマン」三部作は一旦幕を閉じるが、新三部作も用意されており、二人のキャリアはまだまだ続いていく。次の展開を楽しみに待とう。
ゼンデイヤとトム・ホランドが『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のエンディングについて語った内容はこちらから。
映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は2022年1月7日(金) より、日本全国の劇場で公開。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のサウンドトラックはAmazonで配信中。
Source
Marvel
エンディングからミッドクレジット、ポストクレジットの解説はこちらの記事で。
『ノー・ウェイ・ホーム』の終わり方を受けたスパイダーマン達とその他のキャラクターの今後については、こちらの記事で考察している。
脚本家が語ったヴェノム登場の裏話はこちらの記事で。
『ノー・ウェイ・ホーム』に登場したあの弁護士についての解説はこちらから。
トビー・マグワイア演じるスパイダーマンの呼称について公式が示した見解はこちらから。
他のユニバースのスパイダーマンとは異なるトムホのピーターを噛んだクモについての考察はこちらの記事で。
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ネッドのこれまでの活躍と原作コミックでの設定はこちらの記事にまとめている。