『キングダム・オブ・ザ・プラネット・オブ・ジ・エイプス』はどうなる?
SF映画「猿の惑星」の最新作『キングダム・オブ・ザ・プラネット・オブ・ジ・エイプス(原題:Kingdom of the Planet of the Apes)』の制作が進んでいる。2024年の全米公開を予定しており、映画「メイズ・ランナー」三部作を手がけたウェス・ポールが監督を務める。
『キングダム・オブ・ザ・プラネット・オブ・ジ・エイプス』で描かれるのは、リブート三部作として公開された『猿の惑星:創世記』(2011)、『猿の惑星:新世紀』(2014)、『猿の惑星:聖戦記』(2017)に続く物語。舞台は『聖戦記』の数年後になる。気になるのはその中身だが、最新作で脚本を手掛けるリック・ジャッファが内容について語っている。
シーザーが遺したレガシー
リック・ジャッファは前の三部作うち、第一作目の『猿の惑星:創世記』と第二作目の『猿の惑星:新世紀』で脚本を手がけている(『猿の惑星:聖戦記』は製作で参加)。2015年には『ジュラシック・ワールド』の脚本を手がけ、2024年公開予定の『アバター3』の脚本も手掛ける予定で、SF大作映画ではお馴染みの人物となった。
米FilmSpeakのインタビューに答えたリック・ジャッファは、「猿の惑星」最新作の内容について、その方向性を決めるまでは難しい選択を迫られたという。その原因は、“主人公の不在”という要素ではなく、前作までの主人公アーサーが垣間た世界を前にするとアイデアに事欠かなかったからだとか。「語るべき物語がまだたくさん残っている」と話し、今後の新シリーズ化への期待を覗かせている。
リック・ジャッファは、『キングダム・オブ・ザ・プラネット・オブ・ジ・エイプス』で描かれる内容についてはこう語っている。
シーザーは何かを創り出し、レガシーを遺しました。そこで問題になるのは、それをどうするのか、彼のレガシーはどうなっていくのか、ということです。
猿達を新天地へと導いたシーザー。最後には自らの復讐劇に終止符を打ったが、世界は“猿の惑星”へと進んでいくはず。猿達がかつての人類と同じように他種族を見下して支配するようになるまでに、どんな展開が待っているのか。
リック・ジャッファは、次の『キングダム・オブ・ザ・プラネット・オブ・ジ・エイプス』が直接映画『猿の惑星』(1968)の世界に繋がるのかどうかにも言及している。「私たちはエンディング(『猿の惑星』の始まり)に向かって急ぐのか、それとも面白いキャラクター達が登場する面白いストーリーを探求するのか」を自問し、まだ新作を『猿の惑星』に繋げることはしないという結論に至ったという。
なお、「猿の惑星」シリーズは、「アバター」シリーズと同じく旧20世紀フォックスがディズニーに買収されてから初めての新作になる。この変化がシリーズに与える影響にも注目したい。
シーザーの物語は幕を下ろしたが、シーザーが残したレガシーと『猿の惑星』までの余白にはまだまだ語られるべき物語が残されている。続報を楽しみに待とう。
映画『キングダム・オブ・ザ・プラネット・オブ・ジ・エイプス(原題:Kingdom of the Planet of the Apes)』は2024年全米公開。
「猿の惑星」は、第1作目からリメイク版までの6作品がセットになったBlu-rayセットが発売中。
リブート三部作=プリクエル・トリロジーのBlu-rayセットも発売中。
Source
FilmSpeak
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