『猿の惑星/キングダム』5月10日(金)公開
SF映画「猿の惑星」から最新作が登場する。2022年9月に『キングダム・オブ・ザ・プラネット・オブ・ジ・エイプス(原題:Kingdom of the Planet of the Apes)』という原題が発表されていたが、2023年11月8日(水)に邦題が『猿の惑星/キングダム』となることが発表された。また、公開日は2024年初夏とされていたが、2024年2月には米国と同じく5月10日(金)に日本公開されることが明らかになった。
『猿の惑星/キングダム』の予告映像では、惑星の支配者となった猿たちが生き残った人間たちを追う場面や、猿同士で争う場面も見られる。また、人類が惑星の支配者の立場から立ち去った後の地球には自然が戻っている様子も見られる。
新たに公開された情報では、『猿の惑星/キングダム』の舞台は前作『猿の惑星:聖戦記』から300年後とされている。シーザーの教えを曲解して人間を奴隷化する新たなリーダーが登場し、ノアという主人公の若いチンパンジーは苦難の旅に出ることになる。
受け継がれる「猿の惑星」
「猿の惑星」シリーズはフランスの作家ピエール・ブールが1963年に発表した小説をベースに、フランクリン・J・シャフナーが監督した映画第1作目『猿の惑星』が1968年に公開された。1973年までに第5作目『最後の猿の惑星』まで制作され、人間が猿に支配されている惑星とその歴史を描き、映画史に残る作品となった。
2001年にはティム・バートン監督によってリメイク版『PLANET OF THE APES/猿の惑星』で再ブームを巻き起こした。同作はリメイクとされているが、オリジナル版とは異なる新しい物語が語られた。興行収入は3億6,000万ドル超のヒットを記録している。
2011年から2017年にかけては『猿の惑星:創世記』から始まるリブート三部作が公開され、高度な知性を得た猿たちを最初に率いることになるシーザーのオリジンを中心とした物語が描かれた。本作は「プリクエル(前日譚)」シリーズとされ、アンディ・サーキスが主人公シーザーのモーションキャプチャーを務めた。興行的には計20億ドル以上の興行収入を記録する大成功を収め、三部作としては完結したが続編の登場が待ち望まれていた。
リブート三部作では『猿の惑星:創世記』をルパート・ワイアット監督が、続く『猿の惑星:新世紀』(2011) と『猿の惑星:聖戦記』(2017) をマット・リーヴス監督が手がけた。新作となる『猿の惑星/キングダム』では、新たにウェス・ボール監督が指揮をとる。ウェス・ボール監督は「メイズ・ランナー」三部作を手がけたことで知られる。
また、ウェス・ボール監督は実写映画版『ゼルダの伝説』でも監督を務めることが発表された。『猿の惑星/キングダム』と同じくモーションキャプチャーを多用する作品になることが予想され、こちらにも注目が集まっている。『猿の惑星/キングダム』の映像が実写版『ゼルダの伝説』の見本となると見てもよいだろう。
当初、『猿の惑星/キングダム』は『猿の惑星:聖戦記』から数年後が舞台になると発表されていた。以前公開されたファーストルックの画像や特報映像からは、馬に乗る猿が大型の鳥を従えている姿が収められていた。猿が動物世界の頂点に君臨している様子が示されている他、その周辺はかつてビルだったと思われる建物が緑に覆われ、大きな川が走っているなど、人類の文明が崩壊した様子も示されていた。
『猿の惑星:聖戦記』では一度シーザーの物語は幕を閉じた。『猿の惑星/キングダム』で新たに主人公になるのは息子のコーネリアスとされていたが、300年後が舞台であるならば、英雄となったシーザーの志を引き継ぐのは誰なのか。そして、ついに「キングダム=王国」となる猿のコミュニティは、どのようにして「猿の惑星」へと繋がっていくのだろうか。
『猿の惑星/キングダム』の出演者は、ドラマ『ウィッチャー』(2019-) でシリラ王女を演じたフレイヤ・アーラン、ドラマ『ブラック・ミラー』(2011-) シーズン4の「アークエンジェル」などに出演したオーウェン・ティーグ、ドラマ『宇宙探査艦オーヴィル』(2017-) でボータス少佐役を演じるピーター・メイコン、『LOST』(2004-2010) のケヴィン・デュランドらが発表されている。
映画『猿の惑星/キングダム』は2024年5月10日(金)日米同時公開。
◤『#猿の惑星キングダム』ポスター解禁◢
神話的名作『猿の惑星』の新章開幕!人間と猿、地球の支配者の
劇的な交代劇が起こってから
何年も後の世界―。『メイズ・ランナー』シリーズ#ウェスボール 監督が
伝説的サーガの“次章”を描き出す‼𝟮𝟬𝟮𝟰年初夏公開🐵https://t.co/7CtrgAXNTj pic.twitter.com/rALAZkwMFy
— 20世紀スタジオ (@20thcenturyjp) November 7, 2023
「猿の惑星」は、第1作目からリメイク版までの6作品がセットになったBlu-rayセットが発売中。
リブート三部作=プリクエル・トリロジーのBlu-rayセットも発売中。
脚本家のリック・ジャッファは、本作を直接『猿の惑星』に繋るかどうかについて語った。詳しくはこちらから。
ウェス・ボール監督が手がける実写版『ゼルダの伝説』の情報はこちらから。