『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』公開中
世界で大ヒット公開中の映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』。全米では2021年12月17日に公開され、公開から1ヶ月で全米の累計興行収入が『タイタニック』(1997) を抜いて歴代1位になると、全世界の累計興行収入も『アベンジャーズ』(2012) を抜いて歴代8位にランクインしている。
まだまだ数字を伸ばしていくことは明らかだが、そんな中、米マーベル公式が『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のあれの呼称をこっそり明かしている。以下の内容は本作の重大なネタバレを含むため、必ず劇場で本編を鑑賞してから読んでいただきたい。
以下の内容は、映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の内容に関する重大なネタバレを含みます。
あのスパイディーの呼び方が明らかに
それは、サム・ライミ監督版「スパイダーマン」から登場したトビー・マグワイア演じるスパイダーマンの呼称である。『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では、メイを亡くしたトム・ホランド版ピーター・パーカーの前に別ユニバースから二人のスパイダーマンが登場。マーク・ウェブ監督版の「アメイジング・スパイダーマン」シリーズから登場したアンドリュー・ガーフィールド版スパイダーマンと共に、トビー・マグワイア版スパイダーマンはトム・ホランド版スパイダーマンの危機に寄り添った。
だが劇中でもネタにされていたように、ややこしかったのは三人の呼び分け方だ。治療薬を作るシーンではネッドが「ピーター」と呼びかけるが、三人共から返事が返ってきて「……パーカー」と無意味な情報を付け加えてしまうというシーンも。
この場面では呼称問題は解決されず。いざ決戦となった後に、戦う中で戦術上必要と判断し、トム・ホランド版が「ピーター1」、トビー・マグワイア版が「ピーター2」、アンドリュー・ガーフィールド版が「ピーター3」という呼び名に決定した。
だがこれもこれで制作順的にはトビー・マグワイア版が「ピーター1」だったりするのでややこしい。アンドリュー・ガーフィールドについては「アメイジング・スパイダーマン」という呼び方ができるから良いのだが、トビー・マグワイアとトム・ホランドのスパイダーマンは共に無印なので、呼び方に困ってしまうのだ。
米Varietyのインタビューでは、脚本家のクリス・マッケナとエリック・ソマーズは、脚本執筆段階では二人のことを「ライミバース・スパイダーマン」と「ウェブバース・スパイダーマン」と記載していたことを明かしている。
だがこれもあくまで制作上の呼び名だ。それぞれの作品の監督であるサム・ライミとウェブ・マークにリスペクトを示した格好だが、監督や俳優の名前をキャラクターの正式名称として使うのは権利の問題でも、世界観の問題からしても難しいところである。
公式がキャラクターのデータを更新
実は、米マーベル公式サイトでは、『ノー・ウェイ・ホーム』公開翌週にトビー・マグワイア演じるスパイダーマンのキャラクターページを“こっそり”更新。サイト内検索かトレンドページからしかたどり着けない形で新しいプロフィールデータが公開されている。
トビー・マグワイアが演じているという情報こそ伏せられているが、バッチリその呼称も掲載されている。その名も「Friendly Neighborhood Spider-man(フレンドリー・ネイバーフッド・スパイダーマン)」だ。
キャラクター概要では「私たちの“親愛なる隣人”のヒーローが彼の象徴的なスーツを身にまとってMCUにスイングしてきた」と説明されている。「Connections(繋がり)」の欄にはトム・ホランド演じるスパイダーマンが単に「Spider-man(スパイダーマン)」として、アンドリュー・ガーフィールド演じるスパイダーマンが「The Amazing Spider-man(アメイジング・スパイダーマン)」として表示されている。
なお、アメイジング・スパイダーマンのキャラクター概要は「唯一無二のアメイジング・スパイダーマンがウェブでMCUへの道を切り開く」となっており、特徴的な大きめの目のコスチュームでウェブシューターから手製のウェブを放つ姿が捉えられている。
今回マーベル公式サイトで明らかになったのは、公式では以下の呼称が使われることになったということだ。
トビー・マグワイア版 → フレンドリー・ネイバーフッド・スパイダーマン
アンドリュー・ガーフィールド版 → アメイジング・スパイダーマン
MCUキャラのプロフィールに過去の二人のスパイダーマンが加わったことも感動的だが、何よりこれで呼び方問題は解消されるかも……?
映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は2022年1月7日(金) より、日本全国の劇場で公開中。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のサウンドトラックはAmazonで配信中。
『ノー・ウェイ・ホーム』エンディングからミッドクレジット、ポストクレジットの解説はこちらの記事で。
『ノー・ウェイ・ホーム』の終わり方を受けたスパイダーマン達とその他のキャラクターの今後については、こちらの記事で考察している。
全作品におけるピーターの学年とMCU「スパイダーマン」&フェーズ4の時系列解説はこちらから。
ピーターがドクター・ストレンジの魔法を超越できた理由、ピーターを噛んだクモについての考察はこちらの記事で。
脚本家が語ったヴェノム登場の意味はこちらの記事で。
エンディングについて脚本家が語った内容はこちらの記事で。
『ノー・ウェイ・ホーム』に登場したあの弁護士についての解説はこちらから。
トム・ホランドとゼンデイヤが語ったトビー・マグワイアとアンドリュー・ガーフィールドとの共演エピソードはこちらから。
ネッドのこれまでの活躍と原作コミックでの設定はこちらの記事にまとめている。