ルッソ兄弟最新作のキャストが明らかに
スウェーデン出身のシモン・ストーレンハーグのストーリー付きイラスト集『エレクトリック・ステイト』(2016) を実写化する映画『エレクトリック・ステイト』に、俳優のミリー・ボビー・ブラウンが主演で起用される。米Deadlineが報じた。
映画版『エレクトリック・ステイト』は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019) などで知られるジョー・ルッソ&アンソニー・ルッソの“ルッソ兄弟”が手がける最新作。『エレクトリック・ステイト』は発売翌年にあたる2017年にルッソ兄弟が映画化権を獲得したことが報じられていたが、今回遂に続報が出たことで、同作の実写映画化が具体的に進展していることが明らかになった。
『エレクトリック・ステイト』への主演が報じられたミリー・ボビー・ブラウンは、2004年生まれ、Netflixドラマ『ストレンジャー・シングス』(2016-) でエル役を演じて人気を集めた。2019年公開の『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』ではマディソンを演じ、Netflix『エノーラ・ホームズの事件簿』(2020) では主人公エノーラ・ホームズを演じると共に、初の製作総指揮も務めた。
報道によると、ルッソ兄弟は映画『エレクトリック・ステイト』について、「ユニバーサル社が『エレクトリック・ステイト』の劇場公開を約束してくれたことに興奮しています」と語り、「映画の作り手である私たちにとっても、劇場での映画体験を待ち望んでいる観客のみなさんにとっても信じられないニュースです」話している。
また、脚本を『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014) などを手掛けたクリストファー・マルクスとスティーヴン・マクフィーリーが務めることも明らかになっている。ルッソ兄弟は2021年1月よりロサンゼルスのロングビーチでNetflix映画『The Gray Man』の撮影に入る予定で、こちらの脚本もクリストファー・マルクスとスティーヴン・マクフィーリーがジョン・ルッソと共に手がける。このため、『エレクトリック・ステイト』の製作は2021年末から2022年初頭を目指しているという。
『エレクトリック・ステイト』の原作者であるシモン・ストーレンハーグは、最新作『The Labyrinth』がクラウドファンディングで5,000万円以上を集め、2020年12月に支援者の手に渡ることが決まっている。同年4月はに『ザ・ループ TALES FROM THE LOOP』がAmazonプライムビデオでドラマ化。田舎町の風景とSF的なディストピア世界をミックスした独自の世界観が、実写においても再現可能であることが証明されている。
また、シモン・ストーレンハーグはスウェーデン出身のミュージシャン、Duvchiの「Geronimo (feat. Nadia Nair)」という曲で初監督を務めたミュージックビデオが公開されたばかり。ストーリー付きのSFイラスト集でその名を知らしめたストーレンハーグだが、映像作品との相性の良さは既に折り紙付きだ。
一方のルッソ兄弟は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』で世界歴代1位となる興行収入を記録した名監督コンビ。シモン・ストーレンハーグのSF世界をルッソ兄弟がどのように映画化して見せるのか、その結果を楽しみに待とう。
ルッソ兄弟監督作品『アベンジャーズ/エンドゲーム』は4K UHD MovieNEXで発売中。
Source
Deadline