ドラマ『ホークアイ』ケイトに注目
Disney+オリジナルのMCUドラマとして4作目となる『ホークアイ』が2021年11月24日(水) より配信を開始した。ワンダ・マキシモフのその後を描いた『ワンダヴィジョン』、サム・ウィルソンにスポットライトを当てた『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』、ロキを主役に据えた『ロキ』(いずれも2021年配信) に続き、本作ではホークアイことクリント・バートンの物語が描かれる。
一方で、忘れてはいけないのはヘイリー・スタインフェルド演じるケイト・ビショップの存在だ。原作コミックでは二代目ホークアイになるケイトは、ドラマ版では“アベンジャーズを辞めたい”と思っているクリントを厄介な事件に巻き込んでいく。ケイトはホークアイに憧れを持っていることも確かだ。豪華なメンバーが揃うアベンジャーズの中で、ケイトはなぜホークアイに憧れたのだろうか。演じたヘイリー・スタインフェルドがその理由を語っている。
ケイトがホークアイに憧れた理由
英BBC Radio 1のインタビューに登場したヘイリー・スタインフェルドは、ケイトはどのような人物かと聞かれ、以下のように話している。
ケイトはホークアイに心酔しています。誰かを助け、自分が身体的にできることを善い行いのために使っている人物だからです。彼女は人々の人生の光になりたいと思っていて、人々の笑顔が見たいんです。クリント みたいに他の人を助けたいと思ってる。(ケイトは)家族を大切にする人だし、自分の周りの人をとても気遣っています。
そしてホークアイに出会って、結局、彼女が大ファンだった人物と犯罪組織の陰謀が絡む危険な冒険に行き着くんです。二人のダイナミックな関係は、もちろんパートナーシップに発展していきます。彼(クリント)が望んでいるかどうかに関わらずね。
注目すべきは、ケイトがホークアイに憧れた理由として「身体的にできること」を善い行いのために使っているからだと語られた点である。つまり、魔法の力やスーパーパワーを使ったり、ハイテクなアーマーに身を包まずとも、自分の身体でできることを正義のために活用しているとことだ。スーパーパワーはないが、小さい頃からヒーローに憧れ、自身を鍛えてきたケイトにとっては、ホークアイは自分の姿を重ね合わせられるロールモデルだったのだろう。
スーパーパワーを持たない女性ヒーロー
米マーベル公式が公開したメイキング動画でも、この件については触れられている。女性監督のアンバー・フィンレイソン(バート)とケイティ・エルウッド(バーティ)からなる監督ユニットのバート&バーティのバートは、ケイトについて以下のように語っている。
私たちが注目したい点は、スーパーパワーを持たず、スーパースキルを持ち、何よりも愉快な女性のスーパーヒーローが誕生するということです。
スーパーパワーを持たないケイトだが、武器は努力して掴んだスーパースキルだ。そしてその愉快(funny)さを魅力とした女性のスーパーヒーローへと進化していくことが予告されている。なお、バート&バーティは『ホークアイ』第3話から各話監督を務める。この先の展開に期待しよう。
なお、スーパーパワーがないアベンジャーズといえば、ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフを思いだす。ナターシャはクリントの親友だったが、ケイトが新たなクリントの相棒になるのだろうか。
また、映画『ブラック・ウィドウ』で登場したエレーナ・ベロワもスーパーパワーを持たない女性ヒーローの筆頭候補だ。エレーナはドラマ『ホークアイ』に登場する予定となっており、エレーナとどのような関係になるのかにも注目したい。ワンダにエターナルズの面々など、スパーパワーを持つ女性ヒーローは増えつつあるが、女性ヒーローの中でも多様なキャラクターが増えていくことになりそうだ。
そして、初代ホークアイことクリントは、ヒーローだった自分に憧れるケイトとどのように向き合っていくのか。『ホークアイ』の物語から目が離せない。
ドラマ『ホークアイ』は2021年11月24日(水)より、Disney+で独占配信中。
原作コミック『ホークアイ』はKindleで日本語訳版が発売中。
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