俳優&監督によるキャラクター解説!『トランスフォーマー/ビースト覚醒』 | VG+ (バゴプラ)

俳優&監督によるキャラクター解説!『トランスフォーマー/ビースト覚醒』

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2023年8月4日全国公開

2023年6月9日に全米公開され、米映画評論サイトRotten Tomatoesで実写版映画「トランスフォーマー」シリーズ歴代最高評価を獲得した『トランスフォーマー/ビースト覚醒』。『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』(1996-1997)の影響を大きく受けた『トランスフォーマー/ビースト覚醒』だが、スティーヴン・ケイプル・Jr監督と主人公のノア・ディアス役のアンソニー・ラモス、エレーナ・ウォレス役のドミニク・フィッシュバックのインタビュー動画が公開された。

『トランスフォーマー/ビースト覚醒』の舞台設定やそこで描かれるキャラクター像はどのようなものなのだろうか。特にスティーヴン・ケイプル・Jr監督とアンソニー・ラモスは『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』直撃世代とのことも踏まえて、インタビューを見ていきたい。

若くして重荷を背負うノア・ディアス

『トランスフォーマー/ビースト覚醒』の人間側の主人公の1人がニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン区で生まれ育ったアンソニー・ラモス演じるノア・ディアスだ。年齢はまだ若く、英語でも“Kid”と呼ばれる青年でもある。しかし、弟の医療費を稼ぐために就職活動に勤しんでいる。ちなみに演じているアンソニー・ラモス自身もニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン区の生まれで、アフリカ系、ラテン系、プエルトリコ系にルーツを持つ俳優だ。

ノア・ディアスは元アメリカ陸軍の電子機器の専門家であり、字幕では人生は失敗続きと表現されているが、英語ではノア・ディアスは時折、戦争の記憶に引き戻される旨の発言がアンソニー・ラモスによってなされている。舞台設定がリブート第1作の映画『バンブルビー』(2019)の7年後の1994年とされているため、時代背景的に1990年から1991年に起きた湾岸戦争に従軍したと考えられる。

このような元軍人のトラウマやPTSD、そして退役後の仕事が無いというのはアメリカが長らく抱える社会問題であり、特に貧しい地域や学生を中心にした退学の奨学金を引き換えにした軍隊への勧誘活動も問題視されている。弟の医療費のことを考えると、ノア・ディアスもそのようにして陸軍に入隊したのかもしれない。そのような退役軍人としてのノア・ディアスとオートボットの異端児ミラージュとの組み合わせにも期待したい。

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エレーナ・ウォレスによって明かされる謎

ドミニク・フィッシュバック演じるエレーナ・ウォレスは博物館で働いており、そこで隠されていた『トランスフォーマー/ビースト覚醒』の物語の“鍵”を握る“トランスワープキー”を解析する。それがきっかけでオートボットとマクシマル、テラーコンとユニクロンのトランスフォーマーたちの戦いに巻き込まれることになる。

オートボットでバイクから変形するアーシーを見てパニックに陥るなど、一般人らしい感性を持つエレーナ・ウォレスだが、演じているドミニク・フィッシュバックとノア・ディアス役のアンソニー・ラモスは幼少期同じ野球チームだった幼馴染である。そのため、アンソニー・ラモスはエレーナ・ウォレスのキャラクター像を聞いたとき、ドミニク・フィッシュバックが適任だと思い、猛プッシュしたとのことだ。

トランスフォーマーとの出会いと旅

オートボットだけではなく、動物に変身するマクシマルに出会い、そして“レべチ”なヴィランであるテラーコンと遭遇することになるアンソニー・ラモス演じるノア・ディアスとドミニク・フィッシュバック演じるエレーナ・ウォレス。2人とトランスフォーマーたちの冒険が史上最大かつ史上最悪の敵である惑星サイズのユニクロンとの戦いに繋がっている。

スティーヴン・ケイプル・Jr監督曰く「アクションあり、笑いあり、感動もある」となっている『トランスフォーマー/ビースト覚醒』。『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』ではSF要素とコメディな部分が巧みに融合していたため、その点を実写映画「トランスフォーマー」シリーズにも落とし込んでいるのだろうか。スティーヴン・ケイプル・Jr監督の「こんな敵、誰も見たこと無い」という言葉を信じて2023年8月4日の全国公開を待ちたい。

映画『トランスフォーマー/ビースト覚醒』は2023年8月4日(金)より全国の劇場で公開。

映画『トランスフォーマー /ビースト覚醒』公式サイト

公式ムック本『トランスフォーマー/ビースト覚醒 PERFECT BOOK』に関する記事はこちらから。

『トランスフォーマー/ビースト覚醒』本編映像の解説はこちらから。

『トランスフォーマー /ビースト覚醒』予告映像の第2弾はこちらから。

中島健人と仲里依紗による吹替声優決定に関する記事はこちらから。

オリエンタルラジオ藤森慎吾ら追加の吹替声優決定に関する記事はこちらから。

『トランスフォーマー/ビースト覚醒』の解禁されたインタビュー映像に関する記事はこちらから。

『トランスフォーマー /ビースト覚醒』の下敷きとなったアニメ『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』のキャラクター紹介記事はこちらから。

映画『バンブルビー』の振り返り記事はこちらから。

鯨ヶ岬 勇士

1998生まれのZ世代。好きだった映画鑑賞やドラマ鑑賞が高じ、その国の政治問題や差別問題に興味を持つようになり、それらのニュースを追うようになる。趣味は細々と小説を書くこと。
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