『シャン・チー』続編はどうなる? マーベルは既にアイデアあり、監督も続投希望「入れられなかった設定ある」 | VG+ (バゴプラ)

『シャン・チー』続編はどうなる? マーベルは既にアイデアあり、監督も続投希望「入れられなかった設定ある」

© 2021 Marvel

『シャン・チー テン・リングスの伝説』公開

MCU第25作目の映画『シャン・チー テン・リングスの伝説』は、2021年9月3日(金)に劇場公開され、SNS上でも大きな話題を集めている。『シャン・チー』は、サンフランシスコで自由な生活をおくる主人公シャン・チーが、悪の組織テン・リングスを率いる父のマンダリンことウェンウーに連れ戻されるという物語。シム・リウが主演を務め、ベテラン俳優のトニー・レオンがウェンウー役を好演している。

マーベルの新ヒーローとしても、MCUの一作品としても意外な結末を迎えた『シャン・チー』。エンディングとポストクレジットシーンの解説はこちらの記事に詳しいが、気になるのは続編の存在だ。『ブラックパンサー』(2018)、『キャプテン・マーベル』(2019) に続いて、『シャン・チー』は新フランチャイズの幕を開くのだろうか。

『シャン・チー』続編の可能性は?

マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギは、『シャン・チー』の続編が製作される可能性について、米ComicBookに以下のように語っている。

『シャン・チー』の登場人物達と作品に対する初期のリアクションは、皆さんがこれらのキャラクターをもっと見たいと思ってくれるということに大きな希望を与えてくれました。彼女ら/彼らをどこに連れていくかということについては、多くのアイデアがあります。皆さんが言うように、映画が楽しくなるのは、主人公以外の登場人物についても質問が寄せられる時ですよね。特にこの映画では、彼女ら/彼らの存在が素晴らしくて心強いです。将来的にも大きな可能性を秘めていると考えています。

ケヴィン・ファイギが語るのは、『シャン・チー』には主人公のシャン・チー以外にも魅力的なキャラクターが揃っており、それによって今後のシリーズが作りやすくなっているということだ。また、「多くのアイデアがある」と今後の展開について示唆している。これらの発言だけをとっても、「シャン・チー」のシリーズ化は間違いないだろう。

あるシーンがカットされた理由は…

また、『シャン・チー テン・リングスの伝説』の監督を務めたデスティン・ダニエル・クレットンは、撮影はしたものの本編からカットされたシーンについて、こう話す。

本作には入れられなかった設定があるんですが、それが何かは言いません。なぜなら、別の映画でそれを改めてやりたいと心から願っているからです。

つまり、『シャン・チー』の続編用に本作では使わなかったアイデアが存在しているというのだ。132分に及ぶ大ボリュームで製作された『シャン・チー』だが、それでも入り切らないアイデアがあったとは……。同時に重要なのは、デスティン・ダニエル・クレットン監督が次作で指揮をとることを「心から願っている」と語っている点だ。同じ監督、同じキャストによる続編製作の可能性は高いと言っていいだろう。

続編はどうなる?

映画『シャン・チー テン・リングスの伝説』の続編が作られるとすれば、どのようなストーリーになるのだろうか。やはりシャン・チーの妹のシャーリンの再登場に期待したい。メンガー・チャン演じるシャーリンを主役に据えたスピンオフやドラマシリーズの可能性も考えられる。シャン・チーとの関係性で言えば、MCUではソー/ロキ以来の兄妹対決、あるいは兄妹コンビの姿を見ることができるかもしれない。

また、シャン・チーというキャラクター自体は、年齢の設定が20代後半になっており、これまでのMCUではあまりなかった設定である。『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011) のスティーブ・ロジャースは24歳、「スパイダーマン」シリーズのピーター・パーカーは高校生だが、男性キャラクターは主に中年に設定されていた。シャン・チーが今後のアベンジャーズで中心的な役割を担うことは間違いないが、アベンジャーズ内では“若手”に分類されるのだろうか。その描き方にも注目しよう。

唯一続編がなかったあのシリーズも再始動

『シャン・チー』の続編が製作される可能性が非常に高い理由は、“統計”から見ても明らかだ。実は、MCUで続編が作られていない作品は『インクレディブル・ハルク』(2008) しかない。それも2022年にドラマ『シー・ハルク(原題)』が配信されるまでのこと。こちらは女性のハルクを主人公に据えたシリーズになる。

アニメ『ホワット・イフ…?』第3話では、MCUでこれまでほとんど触れられてこなかった『インクレディブル・ハルク』にもスポットライトが当てられ、「ハルク」フランチャイズの復活が期待されている。また、ドラマ『梨泰院クラス』(2019) のパク・セロイ役で知られるパク・ソジュンは、2021年9月3日(金) にMCU作品への出演が正式発表されたが、コミック版で新ハルクになった韓国系アメリカ人のキャラクター、アマデウス・チョウを演じる可能性がある。詳しくはこちらから。

映画とドラマを通じてフランチャイズを拡大していくMCU。『シャン・チー』の続編発表に期待しよう。

映画『シャン・チー テン・リングスの伝説』は2021年9月3日(金)より全国で公開中。

『シャン・チー/テン・リングスの伝説』公式サイト

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Source
ComicBook

『シャン・チー』のエンディングおよびポストクレジットシーンのネタバレ解説はこちらから。

シャーリンがフェーズ4に呼び込んだ新たな流れについては、こちらで詳しく考察している。

シャーリンを演じたメンガー・チャンが語るシャーリンの撮影秘話はこちらから。

『シャン・チー』に登場したジブリオマージュについてはこちらの記事で。

MCUにおけるテン・リングスの歴史はこちらにまとめている。

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の予告編解説とマルチバース合流までの経緯はこちらに詳しい。

『キャプテン・マーベル』の続編『ザ・マーベルズ』の最新情報はこちらから。

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