『アクアマン/失われた王国』ジェームズ・ワンとジェームズ・ガンは○○ファン? 解説&考察 | VG+ (バゴプラ)

『アクアマン/失われた王国』ジェームズ・ワンとジェームズ・ガンは○○ファン? 解説&考察

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DCEUからDCUのバトンタッチ

ザック・スナイダー監督作『マン・オブ・スティール』でスーパーマンの誕生を描いたDCEU(DCエクステンデッドユニバース)。その約10年の歴史の幕を閉じる大役を担うのが2024年1月12日より全国公開されるジェームズ・ワン監督作、ジェイソン・モモア原案『アクアマン/失われた王国』だ。

ジェイソン・モモアが金髪白人のアクアマンではなく、ポリネシア系の長髪に豊かな髭を蓄えた姿という新しいアクアマン像を生み出してきたDCEU「アクアマン」シリーズ。そのようなDCコミックスの歴史を変えたとも考察できる『アクアマン/失われた王国』。そのような作品を生み出したジェームズ・ワン監督と、跡を継ぐDCU(DCユニバース)を率いるジェームズ・ガン共同CEOにはとある共通点がある。

2人の監督を繋ぐ日本の○○

ジェームズ・ワン監督が前作『アクアマン』(2018)で海溝に棲む種族トレンチなどホラー作品のエッセンスを入れて生み出されたDCEUの世界観が、ジェームズ・ガン共同CEOへとバトンタッチされる。ジェームズ・ガン共同CEOも『ブライトバーン/恐怖の拡散者』(2019)というヒーロー映画とホラー映画を掛け合わせた作品を撮っているが、それ以外に2人にはとある共通点がある。それが日本の特撮ファンであるということだ。

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ジェームズ・ガン共同CEOが日本の特撮ファン(Tokuファン)であることは以前より有名である。2014年10月31日の第27回東京国際映画祭ではウルトラマンとバルタン星人とサプライズ対面し、写真撮影している。

有名なものでは、ジェームズ・ガン共同CEOは『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(2021)のプロモーションで『シン・ウルトラマン』(2022)の樋口真嗣監督と対談し、特撮と「ウルトラマン」シリーズへの熱い想いを語っている。その他にも仮面ライダーへの愛をX(旧Twitter)でつぶやいたこともある。

それではジェームズ・ワン監督はどうなのだろうか。海溝に棲む種族トレンチによるホラー映画『ザ・トレンチ』を計画するなど、クリーチャーへの造詣が深いジェームズ・ワン監督。そんなジェームズ・ワン監督だが、自身のInstagramに『仮面ライダーBLACK』(1987-1988)と『宇宙刑事ギャバン』(1982-1988)、『ウルトラマン』(1966-1967)のフィギュアを購入したことを投稿している。


ジェームズ・ワン監督のInstagramで『仮面ライダーBLACK』と『宇宙刑事ギャバン』、『ウルトラマン』のフィギュアを購入したことを明かした投稿では、『仮面ライダーBLACK』のオープニングテーマ「仮面ライダーBLACK」をBGMとして流すなど、その愛は深いと考察できる。ジェームズ・ワン監督が自身のクリーチャーデザインに関し、「ウルトラマン」シリーズの影響があるというコメントも散見される。

もちろん、すべて日本の特撮からインスパイアされたわけではない。ジェームズ・ワン監督は原作であるDCコミックスのシルバーエイジを築いた「アクアマン」シリーズにも敬意を払っており、そこで登場したクリーチャーを現代風にアレンジしたデザインを採用したと解説されている。そのため、ジェームズ・ワン監督は様々な作品に対して敬意を払うクリエイターだと考察できる。

ジェームズ・ワン監督作品で終わりを告げ、ジェームズ・ガン共同CEO率いるDCUへとバトンタッチされるDCEU。その後の作品に日本の特撮の影響は見られるのか。今後のDCUの作風にも注目していきたい。

『アクアマン/失われた王国』は2024年1月12日より全国公開。

Source
James Wan Instagram

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『アクアマン/失われた王国』ラストとポストクレジットの解説はこちらの記事で。

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