『アソーカ』シン・ハティ役イヴァンナ・ザクノが語る
「スター・ウォーズ」シリーズのアソーカ・タノを主人公に据えたドラマ『アソーカ』は2023年8月から配信をスタート。10月4日に最終話の第8話が配信された。『アソーカ』の配信期間はハリウッドにおける全米映画俳優組合のストライキ期間に重なり、配信中は俳優陣が作品について語れない状況が続いていた。
全米映画俳優組合のストライキは2023年11月9日に終結。その後、米「スター・ウォーズ」公式では俳優たちのコメントが公開されている。『アソーカ』における印象的なヴィランの一人だったシン・ハティを演じたイヴァンナ・ザクノも公式サイトのインタビューに登場している。
シン・ハティは師匠のベイラン・スコールと共にアソーカとサビーヌ・レンの前に立ちはだかった。その素性は明らかになることはなかったが、ライトセーバーとフォースを操る実力者であることは確かだった。魅力的なキャラクターではあるが、まだまだ謎に包まれているシン・ハティ。イヴァンナ・ザクノがその背景を少し明かした。
「ハティとスコル」、ダース・ベイダー
「スター・ウォーズ」公式サイトによると、ドラマ『アソーカ』を指揮したデイヴ・フィローニは、シン・ハティのイヴァンナ・ザクノと、米ラン・スコール役のレイ・スティーブンソンに『The Children of Odin(オーディンの子ども達)』というタイトルの本を贈ったという。
こちらの記事でも紹介したが、「ハティとスコル」というのは北欧神話に登場する狼の名前で、ラグナロク(北欧神話の終末)で月/太陽に追いついて災害をもたらす存在とされている。
その「ハティとスコル」の物語について、イヴァンナ・ザクノは以下のように話している。
その本の最初の物語は「遥か遠い昔」と呼ばれていて、ハティとスコルという太陽と月を追う二匹の狼について書かれています。永遠に追いつくことのないサイクルを描いているのですが、これは人生の儚さと相反する力の共存を反映させていると思っています。
そして、遥か彼方の銀河系の物語(スター・ウォーズ)と同じように、根源的な真実を映し出していると思います。それは、どんな影にも光があり、どんな光にも静かな故郷を見つけ出す影があるということです。
北欧神話と同じように、ハティとスコールもまた「相反する力の共存」を表現していたということだろう。『アソーカ』のラストでは、物語はフォースのライトサイドとダークサイドを巡るストーリーへと繋がっていった。今後ハティがどんな立ち位置になるのかという点にも注目したい。
また、イヴァンナ・ザクノはシン・ハティを演じるにあたって、堕天使ルシファーとダース・ベイダーを参考にしたという。カメラが回り始める前にダース・ベイダーの呼吸の真似をして役に入り込んだと語っている。
正直にいうと特にそういう(ダークな)シーンではダース・ベイダーのマネをするんです。キャラクターとしてのダース・ベイダーを真似るわけではなくて、彼が抱えている闇を表現するために、テイクを撮る前に彼と同じように呼吸して自分の中にある邪悪な部分にリーチしようとするんです。
演じたイヴァンナ・ザクノがダース・ベイダーの暗黒面に共通点を見出すシン・ハティ。『アソーカ』シーズン2またはデイヴ・フィローニ監督による新作「スター・ウォーズ」映画ではハティにどんな展開が待っているのか、次の展開を楽しみに待とう。
ドラマ『アソーカ』はディズニープラスで独占配信中。
Source
StarWars.com
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