『ソー:ラブ&サンダー』ヴィランのゴアとは誰か クリスチャン・ベールが参考にしたのは? 原作の設定は? | VG+ (バゴプラ)

『ソー:ラブ&サンダー』ヴィランのゴアとは誰か クリスチャン・ベールが参考にしたのは? 原作の設定は?

© 2022 Marvel

『ソー:ラブ&サンダー』いよいよ公開

MCU映画第29弾にして、「マイティ・ソー」シリーズ最新作『ソー:ラブ&サンダー』が2022年7月8日(金)より全国の劇場で公開される。単独キャラクターのシリーズで第4作目が公開されるのはMCU史上初のこと。『アベンジャーズ:エンドゲーム』(2019) を経て宇宙に飛び出したソーがビッグスクリーンに舞い戻る。

MCUにとっても記念すべき作品となる『ソー:ラブ&サンダー』だが、注目したいのは本作のヴィランであるゴアだ。これまで、いたずらの神様ロキにダーク・エルフの支配者マレキス、死の女神ヘラと、強敵に相対してきたソー。本作では、ソーと同じ力を手に入れたジェーン・フォスターとニュー・アスガルドの王になったヴァルキリーと共に新たな敵に挑む。

『ソー:ラブ&サンダー』のヴィランとして登場するゴアは、“神殺し”の異名を持つ。原作コミックでは“ゴア・ザ・ゴッド・ブッチャー”と呼ばれるキャラクターだ。神に恨みを持つゴアはその名の通り、全ての神々を殺すことで復讐を果たそうとする。

ゴアを演じるのは、クリストファー・ノーラン監督の「ダークナイト」シリーズでバットマンことブルース・ウェインを演じたクリスチャン・ベール。映画『ダークナイト ライジング』(2012) 以来10年ぶりのスーパーヒーロー映画への出演で強力なヴィランを演じることになった。

では、このゴア・ザ・ゴッド・ブッチャーとはどんな人物なのだろうか。演じたクリスチャン・ベールと『ラブ&サンダー』の指揮をとったタイカ・ワイティティ監督の発言、そして原作コミックでの設定を見てみよう。

共感できる? “神殺しのゴア”

『ソー:ラブ&サンダー』のワールドプレミアに登場したクリスチャン・ベールは、ワールドプレミアの舞台で、自身が演じたゴア・ザ・ゴッド・ブッチャーというキャラクターについて語っている。

マーベル公式のインタビュアーの「MCUにおける全てのヴィランが言うことには、いつも少しだけ正当性があり、支持者がいます。ゴアには皆が『彼にも正しい部分がある』と思う要素があると思いますか?」という質問に、こう答えている。

まず、間違いのないようにしておきましょう。彼は殺し屋で、怪物です。しかし、そうですね、「う〜ん、これは難しいところだ」と思う部分があるでしょう。「少し、彼の気持ちも分かる」と思うかもしれません。

かつてバットマンというヒーローを演じたクリスチャン・ベールは謙虚に答えているが、指揮をとったタイカ・ワイティティ監督は、より明確にゴアが「共感できるヴィラン」であることに触れている。米Fandangoのインタビューで、言葉を選びつつも「彼はこれまでで最も共感できるヴィランだと言えます」と明言したのだ。

加えて、マーベル・スタジオのプロデューサーで配信部門の総指揮を担当するブラッド・ウィンダーバウムは、米The Directでゴアについてこう述べている。

ゴアはルールに則って生きてきました。ですから、彼が神に裏切られたと分かったときに激しい怒りに飲み込まれ、邪悪な古代の力を手に入れて人間の面倒を見ようとしない神々を宇宙から排除しようとするのです。

ルールに則ってやってきたものの、力を持つ在が助けてくれないことを知る……というのは、多くの人にとって共感できる部分だろう。“元神”であるソーは、ゴアの論理を乗り越えていくことができるのだろうか。

参考にしたのは意外にも…

MCUの歴史に名を残すことは確実となったゴアを演じたクリスチャン・ベール。演じるにあたっての苦労と工夫についても話している。米Entertainment Tonightのインタビューでは、クリスチャン・ベールは前に撮影していた映画を撮り終えてから、わずか三日間で『ソー:ラブ&サンダー』の撮影に入ったことを明かしている。

しかし、その撮影もパンデミックによってすぐに撮影が中断。長い自主隔離期間に入ることになる。外出できない生活の中で、クリスチャン・ベールの体重は自然と落ちていったといい、『ラブ&サンダー』のゴアの体型は「自然な状態だった」と話す。最終的に、MCUでは数少ない“痩せたヴィラン”となったゴアだが、クリスチャン・ベールはこう話している。

コミックを見ると、とても筋肉質なキャラクターであることが分かります。でも、「これは無理です」と言ったんですよ。代わりに彼に超自然的な力を見出すことにしたんです。そうすれば(ソー役の)クリスの筋肉と張り合うことができるでしょ。私がどれだけ鍛えたかに拘らずね。ただ比べても私が哀れに見えるだけです。

無理に身体を鍛えるのではなく、超自然的な雰囲気をまとわせることで、筋骨隆々のソーと張り合うヴィランに仕立てることに成功したクリスチャン・ベール。正直に「無理」と言ってしまえるところがチャーミングだ。

なお、ゴアの造形については、クリスチャン・ベールとタイカ・ワイティティ監督が共に大ファンだったというAphex Twin「Come To Daddy」(1997) のミュージックビデオを参考にしたという。このビデオの映像はCGを使わずに制作されているのだが、映像に登場する痩せた人物の印象的なキャラクター像は確かにゴアに引き継がれている。

(ショッキングな映像が含まれるのでご注意ください。)

原作コミックでは?

では、ゴア・ザ・ゴッド・ブッチャーは、原作コミックではどのようなキャラクターだったのだろうか。ここからは、原作コミックの内容を含むので、原作の情報を入れずに本編を観たいという方は注意していただきたい。

ゴアは幼い頃から神を信じるよう教えられて育ち、神へ祈りを捧げて生きてきた人物。生まれ育った星は災害と飢餓に苦しむ貧しい惑星で、ゴアの種族は信心深い種族だった。

神に祈り続けていたゴアだったが、父は病気で死に、母はモンスターに襲われて死に、妻のアッラは妊娠していた子どもと共に地震で死に、既に生まれていた子ども達も病気で死んでしまう。ゴアは残った息子と共に病気の治療法を探す旅に出るが、旅の途中で息子も息絶える。この時にゴアは神へ信仰を完全に失い、信心深い一族からは追放されてしまう。

そこに現れたのが、もう一人の神と戦いを繰り広げる邪神ヌルだった。ヌルが生み出したシンビオートのオールブラックがゴアに寄生すると、ゴアの右腕は黒い剣に変化。それは神をも殺せるネクロソードで、ゴアは戦っていた二人の神を殺すと、神々への復讐を果たすため旅に出る。

オールブラックは、ヴェノムと同じ寄生生物(シンビオート)だが、歴史上最初のシンビオートであり、その性能にはかなりの違いがある。ゴアは、オールブラックによって、「ヴェノム」シリーズのエディ・ブロックを上回る身体強化を受け、更に神をも殺せる右腕のネクロソードを武器に戦う。

ゴアが恐ろしいのは、過去に戻り太古の神を殺そうとしたり、未来の神を殺そうとしたり、どこまでも神々を「追っていく」ということ。ソーはもちろん、映画『エターナルズ』(2021) やドラマ『ムーンナイト』(2022) など、MCUでは“神”が紹介される場面が増えている。前者では宇宙の上位存在であるセレスティアルズが大々的に紹介され、後者ではエジプト神話の神々が人類への興味を失っていることが語られた。

同時にマルチバース展開に入っているMCUにおいては、ゴアの復讐対象は無限に広がる。そんな危険なキャラクターに、ソー、ジェーン、ヴァルキリーはどのように挑むのか。その結末は、劇場で確認しよう。

映画『ソー:ラブ&サンダー』は2022年7月8日(金)劇場公開。

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Source
Marvel / Fandango / The Direct / Entertainment Tonight

ソーの背中に入っている説が濃厚なロキのタトゥーについてはこちらの記事で。

『ソー:ラブ&サンダー』へのロキ登場についてのトム・ヒドルストンのコメントはこちらから。

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