映画『スーパーマン』ホークガール、グリーンランタン、ミスター・テリフィック、メタモルフォ、ザ・エンジニア登場! | VG+ (バゴプラ)

映画『スーパーマン』ホークガール、グリーンランタン、ミスター・テリフィック、メタモルフォ、ザ・エンジニア登場!

©DC Comics

映画『スーパーマン』キャラクター&キャストは?

ジェームズ・ガン共同CEOが脚本を執筆し、2025年7月11日(金)に全米公開が予定されている映画『スーパーマン(原題:Superman )』。DC10年計画第1章「神々と怪物」の目玉企画で、クラーク・ケント/カル=エル/スーパーマン役にデヴィッド・コレンスウェット、ロイス・レイン役にレイチェル・ブロズナハンがキャスティングされている。

そして2023年7月12日にジェームズ・ガン共同CEOが公式Twitter、threadsとVANITY FIRE やDEADLINE上などで追加キャストと新キャラクターとしてホークガール、4代目グリーンランタン、ミスター・テリフィック、メタモルフォ、ザ・エンジニア、そしてスーパーマンの宿敵レックス・ルーサーの登場が発表された。本記事では追加キャストと新キャラクターについて解説していきたいと思う。

ホークガール 演:イザベラ・メルセード

キャラクターを解説する上でホークマンとホークガールほど難しいキャラクターはいないだろう。現在、DC公式サイトでのホークガールは惑星サナガー出身の戦士にして警察官のシャイアラ・ホルのものが採用されている。シャイア・ホルは2代目ホークガールにあたり、惑星サナガーで産出される貴重な金属Nthメタルのメイスを武器にして戦うヒーローだ。他にも剣や槍など近接武器を得意とする。

一方、DCEUで登場するパートナーとして描かれるホークマンは『ブラックアダム』(2022)に登場するオルディス・ホッジ演じる初代ホークマンにあたるカーター・ホールだった。カーター・ホールがともに戦った初代ホークガールはシエラ・サンダースで、2代目ホークマンは惑星サナガーの警官カーター・ホルである。この設定の複雑さにはホークマンは転生して何度も蘇り、そのたびにホークガールと結ばれるというものがあり、初代ホークマン/カーター・ホールの前世はクフ王とされる。

現時点で何代目ホークガールを演じるのかは不明だが、映画『スーパーマン』に登場するホークガールを演じるのは『100 オトナになったらできないこと』(2016-2017)で主演と主題歌を務め、『トランスフォーマ―/最後の騎士王』(2017)ではイザベラを演じたイザベラ・メルセード。イザベラ・メルセードはSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)でアーニャ・コラソン/スパイダーガールを演じるため、二つのヒーローユニバース作品に同時にヒーローとして出演することになる。

イザベラ・メルセードが演じるアーニャ・コラソンについてはこちらの記事で詳しく解説している。

4代目グリーンランタン/ガイ・ガードナー 演:ネイサン・フィリオン

マチズモとナルシズムの傾向が強く、グリーンランタンの中でも異端児なのが4代目グリーンランタンのガイ・ガードナーだ。彼の特徴といえばボウルカットのヘアスタイルだろう。そのヒーローらしからぬ性格も、今回の映画『スーパーマン』のスパイスになると思われる。

また、テレビシリーズとして人気の高い2代目グリーンランタンのハル・ジョーダンとDC初期の最も著名な黒人ヒーローと呼ばれる3代目グリーンランタンのジョン・スチュワートが中心となるドラマ『ランタンズ(原題:lanterns)』の計画も進行しており、そちらとの兼ね合いも気になるところだ。

『グリーンランタン』の映像化を巡るこれまでの経緯は、こちらの記事で詳しく解説している。

そのような4代目グリーンランタンのガイ・ガードナーを演じるのがジェームズ・ガン共同CEO監督作品の常連であり、『キャッスル 〜ミステリー作家は事件がお好き』(2009-2016)で主演を務めたネイサン・フィリオンだ。ネイサン・フィリオンは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』(2023)にも出演している。

DCEU(DCエクステンデッドユニバース)においてネイサン・フィリオンは『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(2021)でT.D.K./コリー・ピッツナーを演じており、『ピースメイカー』(2019-)でジョン・シナがピースメイカー/クリストファー・スミス を続投し、アマンダ・ウォラー役にヴィオラ・デイヴィス、ウィーゼル/ジョン・モンロー役にショーン・ガンも続投するなど、ネイサン・フィリオンの兼ね役がどう響くのか注目していきたい。

ミスター・テリフィック 演:エディ・ガテギ

サイバーウェア企業を立ち上げ、浮遊するコンピューター搭載の鉄球Tスフィアを操る知性とオリンピック金メダリストの身体能力で戦うクライムファイターがミスター・テリフィックだ。Tの形をした特殊なマスクが特徴的なヒーローで、本名はマイケル・ホルト、もしくはカーティス・ホルトとされる。

ドラマ『ARROW/アロー』(2012-2020)では貧困地域出身のアフリカ系アメリカ人という背景とゲイの置かれた状況から、銃規制についての議論を行うなど、リアリティのある等身大のクライムファイターとなっていた。コミック版ではゲイではない設定になっている。

ミスター・テリフィックを演じるのは「トワイライト・サーガ」シリーズでヴァンパイアのローラン、『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(2011)ではミュータントのダーウィンを演じたエディ・カテギ。

メタモルフォ/レックス・メイソン 演:アンソニー・キャリガン

ジェームズ・ガン共同CEOの新たなる発表により登場することが明らかになったメタモルフォ/レックス・メイソン。その最大の能力は自身の体を構成する元素を自由自在に作り変えることだ。元々は億万長者のサイモン・スタッグの命令でエジプトのピラミッドから秘宝であるラーの宝珠を盗み出そうとしたが、裏切られ、死にかけた際にラーの宝珠の放つ放射線によって自由自在に元素へ変身できる体になった。

ヒーローとして活動するようになってからは、バットマンがジャスティス・リーグでは行えない任務を遂行するために作ったヒーローチームのアウトサイダーズに所属している。『ARROW/アロー』ではミスター・テリフィックもアウトサイダーズのメンバーであるため、その関係性にも注目していきたい。

そのようなメタモルフォ/レックス・メイソンを演じるアンソニー・ギャラガンはDCコミックスのドラマ化作品の常連俳優だ。バットマン誕生以前のゴッサムシティをジム・ゴードンの視点から描いた『GOTHAM/ゴッサム』(2014-2019)では殺人のたびに自身の体を切りつける殺人鬼のヴィクター・ザーズ、『ARROW/アロー』と同じアローバース作品の『THE FLASH/フラッシュ』(2014-2023)では自由自在にガスに変身できるザ・ミスト/カイル・ニンバスなどのヴィランを演じている。

ザ・エンジニア/アンジェラ・スピカ 演:マリア・ガブリエラ・デ・ファリア

自分の血液をナノテクノロジーに置き換え、それによって全身を金属で覆ったり、飛行の能力などの機械化が可能なのがザ・エンジニアで、アンジェラ・スピカは2代目に当たる。全身を機械化することで自分のコピーの製造などあらゆることが可能とされる。また、ザ・オーソリティーのメンバーであるため、同じくDC10年計画「神々と怪物」の一つである『THE AUTHORITY』との関係性も気になるところだ。

海外報道ではザ・エンジニアはヴィランになるのではないかと報じられたが、脚本と監督も務めるジェームズ・ガン共同CEOはそれを明確に否定。そして、ザ・エンジニアを演じるマリア・ガブリエラ・デ・ファリアを好意的に受け入れる旨をthreadsで発言した。

“悪役 “というのは蔑称だ!DCUへようこそ!ファリアは素晴らしい俳優であるだけでなく、IGフィードで見るよりも実際に会った方がもっと笑えます!(“Villain” is such a disparaging term! Welcome to the DCU the faria, who is not only a wonderful actor, but she laughs in person even more than she does in her IG feed!)

 

投稿者: @jamesgunn
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レックス・ルーサー 演:ニコラス・ホルト

以前より登場が噂されていたレックス・ルーサーだが、DEADLINEの報道によって正式に映画『スーパーマン』に登場することが明らかになった。レックス・ルーサーこと、アレクサンダー・ジョセフ・”レックス”・ルーサーはスーパーパワーは持たないものの、知略と自らが経営するレックス・コープの豊富な資産で世界征服や打倒スーパーマンを企む人物だ。

レックス・コープの社長としては同じく大企業であるウェイン・エンタープライズのオーナーであるバットマン/ブルース・ウェインと対決することもある。表向きの顔は慈善家であることが多く、スーパーマンをエイリアンとして危険視する一方、自分もスーパーマンのように愛されたいと考えて大統領選に出馬したり、ときには市民の声を利用してジャスティス・リーグにも加盟している。

これまでのDCEUでは『ソーシャル・ネットワーク』(2010)でマーク・ザッカーバーグを演じたジェシー・アイゼンバーグが演じていたが、DCUではソニー版『X-MEN』のビースト/ハンク・マッコイや『マッドマックス 怒りのデスロード』(2015)でニュークスを演じたニコラス・ホルトがレックス・ルーサーを演じることが発表された。

レックス・ルーサーはスーパーマン最大の宿敵ではあるが、『スーパーマン:レガシー』のメイン・ヴィランになるかどうかは2023年11月時点では定かではない。一部海外報道では、宇宙中の知識を収集する冷酷で計算高い世界そのもののコレクターと呼ばれるブレイニアックがメイン・ヴィランになるとの報道もある。エイリアンのテクノロジーで自らを改造し、生けるコンピューターとも言うべきブレイニアックは、レックス・ルーサー同様にスーパーマンを知略で追い詰める宿敵の1人だ。

ジミー・オルセン 演:スカイラー・ギソンド

クラーク・ケント、ロイス・レインらと共にデイリー・プラネットで働くフォトジャーナリスト。スーパーマンが出動する騒動によく遭遇することでもお馴染みでもある。アローバースのドラマ『SUPERGIRL/スーパーガール』(2015-2021)ではアフリカ系アメリカ人のメカード・ブルックスが演じるジェームズ・“ジミー”・オルセンとして登場し、盾を武器とするヒーローのガーディアンとしても活動していた。

映画『スーパーマン』では7歳からキャリアを積み、「アメイジング・スパイダーマン」や数多くのドラマ、コメディ映画などに出演するスカイラー・ギソンドが演じることを米The Hollywood Reporterが報じた。

イヴ・テシュマッカー  演:サラ・サンパイオ

ジミー・オルセンと共に発表されたのがイヴ・テシュマッカーだ。イヴ・テシュマッカーはレックス・ルーサーはアシスタントであり、設定上で恋人だったときもあるキャラクターだ。

演じるのはポルトガル出身のモデルのサラ・サンパイオだ。サラ・サンパイオはポルトガルのゴールデングローブ賞と呼ばれるグロボス・デ・オウロに2011年から2012年、2014年から2016年と連続して最優秀女性モデルにノミネートされており、2019年にはファッション・パーソナリティ・オブ・ザ・イヤーを受賞した。

どうなる?映画『スーパーマン』

スーパーマンとロイス・レインを中心とした「クリプトン人の伝統と人間としての生い立ちを調和させるスーパーマンの旅の物語」となると発表されていた『スーパーマン:レガシー』だが、今回の発表で他にもスーパーヒーローが出演するなど、より目の離せなくなってきた映画『スーパーマン』。今後の展開にも注目していきたい。

映画『スーパーマン』は2025年7月11日(金)に全米公開予定。

Source
VANITY FIRE/The Hollywood Report/DEADLINE/Hollywood Reporter

デヴィッド・コレンスウェット版スーパーマンとヘンリー・カヴィル版スーパーマンの年齢差に関する記事はこちらから。

映画『スーパーマン』の公開日に関する記事はこちらから。

『ザ・フラッシュ』のヴィランとスーパーガールについての解説&考察はこちらの記事で。

DCU最初の映画となる『ブルービートル』予告の解説&考察はこちらから。

『ザ・フラッシュ』公開までの経緯のまとめはこちらから。

DCU10年計画『神々と怪物』の全作品の紹介はこちらから。

ヘンリー・カヴィルのスーパーマン降板に関する経緯はこちらから。

鯨ヶ岬 勇士

1998生まれのZ世代。好きだった映画鑑賞やドラマ鑑賞が高じ、その国の政治問題や差別問題に興味を持つようになり、それらのニュースを追うようになる。趣味は細々と小説を書くこと。
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