ファンの注目を集めるクラーク・ケントの年齢問題
現在、ジェームズ・ガン共同CEOが脚本を執筆し、2025年7月11日に全米公開が予定されている『スーパーマン:レガシー(原題:Superman Legacy)』。既にクラーク・ケント/カル=エル/スーパーマン役にデヴィッド・コレンスウェット、ロイス・レイン役にレイチェル・ブロズナハンがキャスティングされるなどの発表があったが、ジェームズ・ガン共同CEOは『スーパーマン:レガシー』のクラーク・ケント/カル=エル/スーパーマンは演じるデヴィッド・コレンスウェットと同じ年齢になるとBlueskyで新たに発表した。デヴィッド・コレンスウェットは現在29歳で、映画公開時には31歳になる。
これにファンの注目が集まる理由は「これまでスーパーマンを演じてきたヘンリー・カヴィルが降板させられたのは年齢が理由では?」という憶測がもともと飛び交っていたからだ。『スーパーマン:レガシー』は「クリプトン人の伝統と人間としての生い立ちを調和させるスーパーマンの旅の物語」というあらすじとのことだが、ファンの間では「自分が人間かクリプト人か悩み、そして最後はスーパーマンとして戦い、新聞社デイリー・プラネットに入社し、『プラネット(惑星)にようこそ』というダブルミーニングで終わった」DCEU第1作『マン・オブ・スティール』(2013)の焼き直しではないかという声も上がっていた。
その最中で発表されたクラーク・ケント/カル=エル/スーパーマンは演じるデヴィッド・コレンスウェットと同じ年齢になるという発表はファンの中で瞬く間に広がった。現在のヘンリー・カヴィルは40歳で、『ブラックアダム』(2022)のポストクレジットに登場しながらも降板させられた理由は40歳だったからではないかと考察されていたが、『マン・オブ・スティール』のヘンリー・カヴィルの当時の年齢は29歳で、デヴィッド・コレンスウェットが『スーパーマン:レガシー』でスーパーマンを演じる年齢が31歳のため、公開時の年齢はヘンリー・カヴィルの方が年下にあたる。また、ジェームズ・ガン共同CEOは、バットマンはスーパーマンよりも数歳年上になるといった旨の発言もしており、これによりファンの間で「ジャスティス・リーグ全体の若返りを図っているのでは?」という声が上がった。
しかし、そうなると謎なのがガル・ガドット版ワンダーウーマンの存在だ。パティ・ジェンキンス監督と共に計画が進んでいた『ワンダーウーマン3』はキャンセルされたが、ガル・ガドット版ワンダーウーマンは続投するというのがジェームズ・ガン共同CEOの見解だ。それを示すようにDCEUからDCUの過渡期にあたる近年の作品ではガル・ガドット版ワンダーウーマンが多数出演している。スーパーマンとバットマンはキャスト変更して若返りを図るが、ワンダーウーマンだけはそのままというのは、なんだかちぐはぐな話だ。
また、アクアマンでも同じことが言え、アーサー・カリー/アクアマンを演じてきたジェイソン・モモアはDCUでも出演する旨の投稿をInstagramにあげている。そのため、年齢が変更されるキャラクターと変更されないキャラクターが存在してしまうのだ。このちぐはぐな状況を生んだ要因の一つが今回のジェームズ・ガン共同CEOによるクラーク・ケント/カル=エル/スーパーマンは演じるデヴィッド・コレンスウェットと同じ年齢になるという発表だった。今後のDCUがどのように変化していくのか。注目していきたい。
『スーパーマン:レガシー』は2025年7月11日(金)に全米公開予定。
Source
Bluesky
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