『エターナルズ』マッカリはどんな人? 「収集し過ぎるタイプで、いたずら好き」演じたローレン・リドロフが語る | VG+ (バゴプラ)

『エターナルズ』マッカリはどんな人? 「収集し過ぎるタイプで、いたずら好き」演じたローレン・リドロフが語る

© 2021 Marvel

『エターナルズ』マッカリに注目

2021年11月5日(金)に公開された映画『エターナルズ』は、7,000年にわたって人類を人知れず見守ってきた不死の種族エターナルズの活躍を描く。アベンジャーズ、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーに続く、新たなヒーローチームがMCUに紹介されることになる。

エターナルズの10人は個性豊かな能力を持ったメンバーで構成されている。中でもマッカリはスピードスターとしてエターナルズの中で重要な役割を担う。超スピードのキャラクターといえば、MCUではクイックシルバーやその甥のビリー(ウィッカン)が挙げられるが、マッカリのパワーは一味違う。

今回は、マッカリ役を演じたローレン・リドロフの言葉と共に、マッカリとはどのようなキャラクターなのかを見てみよう。

「収集家であり、いたずら好き」

米マーベル公式は、マッカリのことを「宇宙で最速の女性」と表現する。そのスピードを生かして、数世紀の間に地球中を探索し終えたため、今では退屈しているのだという。マッカリは他の惑星を探索したいと思っているが、地球に危機が迫っていることを知り、その探究心を脇に置いて他のエターナルズと合流することになる。地球を救うことで、地球を離れて他の惑星を探索できるようになると信じて。

マッカリを演じたローレン・リドロフは、『エターナルズ』のワールドプレミアに出席した際に、米マーベル公式のインタビューに以下のように話している。

マッカリは第一に“走り屋”ですが、“収集家”でもあります。収集し過ぎるタイプで、いたずら好きでもあります。映画を見てもらえれば分かると思いますよ。

“速い”だけではないマッカリの魅力を紹介している。また、マーベル公式はマッカリの知識量もその特徴としており、マッカリのスマートさは演じたローレン・リドロフ自身も認めているところだ。予告映像でも高速で本を読む姿が映し出されており、単に“速く動けること”を武器にしている他のヒーローとの違いを示している。

「どうやって代表できるのか」

マッカリを演じたローレン・リドロフはシカゴ出身の俳優で、映画『サウンド・オブ・メタル 〜聞こえるということ〜』(2020) への出演や、ドラマ『ウォーキング・デッド』(2010-) でのコニー役などで知られる。自身も耳が聞こえないローレン・リドロフは、同じく耳が聞こえないという特徴を持つマッカリをどのような想いで演じたのだろうか。

ローレン・リドロフは米人気番組のGood Morning Americaに出演した際に、耳が聞こえないことの利点もあるとして「deaf gain(聞こえないことの利点)」を広めたいと話している。また、米ロサンゼルスタイムスでは、「物語の中でマッカリの耳が聞こえないことの恩恵や利点を表現した」と語った。

一方、マッカリは「MCU初の視聴覚障がいを持つヒーロー」という側面がフィーチャーされがちだが、ローレン・リドロフは黒人であり、メキシコ系でもある。Good Morning Americaでは以下のように語っている。

(大役に)呆然としました。いったいどうやって耳が聞こえない人のコミュニティを私が代表できるのだろう、耳が聞こえない人や難聴の人をどうやって代表できるのだろうと。黒人やメキシコ系の人々を代表できるのか? そして気づいたんです。一番いい方法は、私自身の物語を伝えることだと。そして、その物語が世に出ることで、耳が聞こえない人や難聴の人、黒人やメキシコ系、女性など、誰であれ自分と(マッカリを)結びつけて見ることができるのではないかと考えたんです。

様々な属性を持つローレン・リドロフは、最後にはありのままの自分を見せることで、同じ属性を持つ人々に自分を重ね合わせてもらうことを選んだのだという。

また、自身も普段からランニングに取り組んでいるというローレン・リドロフだが、役作りに当たっては走るのをやめるように言われたとも話している。ワイヤーアクションに耐えうるように体幹を鍛えることを勧められ、スピードスケーターや短距離ランナーの動きを研究したという。マッカリの役作りは肉体づくりも含めて行われていたようだ。

マッカリの能力、原作では?

ここまで見てきたように、マッカリのスーパーパワーは宇宙エネルギーを使用した超スピードだ。それは脚力だけでなく、頭脳の回転も同様で、高速で本を読むこともできる。原作コミックでも同じように超スピードが特殊能力だが、高速移動によって竜巻を起こすなど、応用技も使いこなしている。そのスピードはもちろんミュータントのクイック・シルバーよりも速い。

その名前はローマ神話のマーキュリーから来ており、原作コミックでも人類に対して協力的な態度を見せている。エイジャック同様、原作では男性だが映画版では女性のキャラクターとして描かれる。コミック版のマッカリは新たに誕生しようとしたセレスティアルズから交信役に選ばれたことも。一方で、複数回死んだり蘇ったりもしているが、MCUではどうなるだろうか。

なお、マッカリは手話で会話するため日本語の吹き替え声優は用意されていない。撮影現場では、ローレン・リドロフの夫で手話コンサルタントのダグラス・リドロフが通訳を務めた。ワールドプレミアやメディア出演でも、多くの場面でダグラス・リドロフがローレン・リドロフの手話通訳を担当している。

ローレン・リドロフが創り上げた新しいマッカリの姿はぜひ劇場でチェックして頂きたい。

映画『エターナルズ』は2021年11月5日(金) より劇場公開。

『エターナルズ』公式サイト

Source
Marvel Entertainment YouTube / Good Morning America

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【ネタバレ注意!】『エターナルズ』のエンディングとポストクレジットシーンの解説はこちらから。

【ネタバレ注意!】クロエ・ジャオ監督が『エターナルズ』のポストクレジットシーンについて明かした事実はこちらの記事で。

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