『エターナルズ』新映像が米公開
2021年11月5日(金)の公開を予定しているMCU映画『エターナルズ』より、キャストと製作陣がその魅力を語る英語版の新映像が公開された。遂に公開まで1ヶ月を切ったこのタイミングで、新たな大作映画としての『エターナルズ』の魅力がたっぷりと語られている。
今回の映像は、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギが「エターナルズはマーベル宇宙そのものの創造に迫る」と豪語し、マーベル・スタジオ副社長のネイト・ムーアは「この映画は、アベンジャーズ4(エンドゲーム)の余波と世界が置かれている状況を扱うものになる」と話す場面からスタートする。
エターナルズの一人であるセルシを演じたジェンマ・チャンは、エターナルズの10人について「5人は頭脳派で、残りの5人は強力な戦士」と解説する。前者の5名はスプライト、ドルイグ、エイジャック、セルシ、ファストスのこと。特にサルマ・ハエック演じるエイジャックはエターナルズのリーダーであり、エターナルズの創造主であるセレスティアルズとコミュニケーションをとることができる。後者の5名はギルガメッシュ、キンゴ、イカリス、セナ、マッカリのことだ。
続く映像では目からビームを放つイカリス、デヴィアンツの怪物を殴り飛ばすギルガメッシュと斬り倒すセナ、仲間を透明化するスプライトらの姿が映し出されている。ケヴィン・ファイギはエターナルズの多様なスーパパワーを称賛すると同時に「機能不全に陥った一家」と表現する。人間の上位存在でありながらも、“人間的”なエターナルズの側面も描かれるようだ。
そして、『ノマドランド』(2021) でアカデミー監督賞と作品賞を受賞したクロエ・ジャオ監督の撮影現場での姿も捉えられている。クロエ・ジャオ監督は以下のようにコメントを寄せている。
私たちは、エターナルズと共に、エターナルズが何者で、人間であるということはどういうことなのかを探求するために、この感動的な旅に出ます。
エターナルズのリーダーであるエイジャック役を演じるサルマ・ハエックが「ありきたりな場所やありきたりなショットはなく、ありきたりなキャストもいません」と話すと、キンゴ役のクメイル・ナンジアニは「全員が違う見た目で、全員が違う雰囲気を持っています」とアピールする。画面に映し出されているのは、MCUで初めて聴覚に障がいを持つスーパーヒーローとして登場するマッカリだ。キンゴと手話でコミュニケーションをとっている。
セナを演じるアンジェリーナ・ジョリーは、「多くの人が初めて自分自身をスーパーヒーローと重ね合わせることになるでしょう」と語る。エターナルズにはゲイのファストスや韓国系アメリカ人のドン・リー(マ・ドンソク)演じるギルガメッシュ、パキスタン系アメリカ人のクメイル・ナンジアニ演じるキンゴなどもいるからだ。
更にセルシ役のジェンマ・チャンは「グローバルな大作映画になります。視野とスケールが桁違いです」と話せば、ケヴィン・ファイギが「『エターナルズ』がMCUに与えるインパクトは、MCUを完全に再定義することになります」と豪語して今回の新映像は幕を閉じる。
直近のMCUでは、アニメ『ホワット・イフ…?』では、コズミック・ビーイング(宇宙の上位存在)であるウォッチャーの視点から物語が描かれた。そして映画『エターナルズ』では、何世紀にも渡って人類を見守ってきたエターナルズの創造主であるセレスティアルズの存在にもスポットライトが当てられる。今回の新映像の最後には幻想的な場所の風景も映し出されているが、セレスティアルズと関係があるのだろうか。
また、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019) の余波によって地球に迫る危機にエターナルズが挑むなど、再び大きな物語が描かれることになる。2021年は、個人的な物語に焦点を当てた『ブラック・ウィドウ』と『シャン・チー/テン・リングスの伝説』がMCU映画の先陣を切ったが、『エターナルズ』ではどのような物語が描かれるのか、注目が集まる。
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映画『エターナルズ』は2021年11月5日(金) より劇場公開。
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