ネタバレ『エターナルズ』サノスの設定変更も! あの人はやっぱり〇〇 クロエ・ジャオ監督が重大証言 | VG+ (バゴプラ)

ネタバレ『エターナルズ』サノスの設定変更も! あの人はやっぱり〇〇 クロエ・ジャオ監督が重大証言

© 2021 Marvel

『エターナルズ』新事実が明らかに

2021年11月5日(金) より公開された映画『エターナルズ』は、同年からスタートしたMCUフェーズ4に新たなヒーローたちを紹介している。エターナルズは7,000年前にコズミック・ビーイング(宇宙的存在)のセレスティアルズによって地球に派遣された不死の種族。人類を襲うディヴィアンツの脅威に対処し、影から人類を見守ってきた。

公開直後から大きな話題になっているように、『エターナルズ』は更にMCU世界を拡張する一大イベントであった。ミッドクレジットシーン、ポストクレジットシーンも驚きの展開が待っていた。そんな中、指揮をとったクロエ・ジャオ監督とマッカリ役を演じたローレン・リドロフは、『エターナルズ』とMCUの今後にも関わる重大な事実を明かした。

以下の内容は『エターナルズ』の結末部分に関するネタバレを含むため、必ず本編を鑑賞した上で読んでいただきたい。

ネタバレ注意
以下の内容は、映画『エターナルズ』の結末に関するネタバレを含みます。

スターフォックスはエターナルズ

その事実とは、ミッドクレジットシーンに登場したスターフォックス/エロスに関するものだ。『エターナルズ』のミッドクレジットシーンでは、宇宙船ドーモで宇宙に出たセナ、マッカリ、ドルイグの前にピップ・ザ・トロールが登場。

ピップの「サノスの弟」という紹介に続いて登場したのはスターフォックス/エロスを名乗る人物だった。ピップとスターフォックスが登場した意義についてはこちらのポストクレジット解説記事を参照していただきたい。

スターフォックスはエイジャックやセルシがセレスティアルズと交信するために使用していた球体を持っており、アリシェムに拐われたセルシらの居場所を知っていると話していた。それ以上の情報は明かされることがなかったが、スターフォックスはエターナルズの一人なのだろうか。米Cinema Blendのインタビューに登場したクロエ・ジャオ監督は以下のように話している。

サノスの弟が登場するというのはとても良いアイデアですよね。ちなみに私たちのバージョン(MCU)では彼(スターフォックス)はエターナルで、(地球の)エターナルズと同じ経験をしたこと、セレスティアルズのために働いたということはとても興味深いことです。

そして、それがサノスにどのような影響を与え、サノスがあのようになったのかというアイデアも大好きです。

めちゃくちゃ重要な証言ではないか。まず、クロエ・ジャオ監督はMCUのスターフォックスが原作コミックと同じようにエターナルズの一人であることを認めている。セナ、マッカリ、ドルイグの三人は他の惑星に派遣されたエターナルズを探しに宇宙へ旅立ったが、スターフォックスがその一人だったのだ。

次に、スターフォックスもまた、地球で任務に就いていたエイジャックら10人のエターナルズと同様に、セレスティアルズのために働いていたことが明かされている。やはりスターフォックスも新たなセレスティアルを生み出すために、一つの惑星で文明を育て、滅びへと導く仕事に従事していたようだ。

スターフォックスの場合は、その仕事をやり遂げたのかどうかは定かではない。だが、注目すべきはクロエ・ジャオ監督がエターナルズの仕事が「サノスに与えた影響」に触れている点だ。スターフォックスはサノスの故郷でもある「タイタン星の王子」と紹介されている。そして、タイタン星は既に滅亡している。

これまでのMCUの設定では、サノスは食糧危機を案じ、人口半減を提案したことでタイタン星を追放されたことになっていた。その後に来るタイタン星の滅亡を食い止めることができなかったことから、サノスは飢餓をなくすためにインフィニティ・ストーンを使って全宇宙の人口を半分にしようとしていたのだ。

もし、タイタン星が滅びた理由が、飢餓ではなくセレスティアルズの《出現》によるものだったとしたら……。サノスとスターフォックスもまた、地球のエターナルズのように《出現》を阻止しようとしていたとしたら……。サノスが人口半減を目指していた理由が、人口のパワーを利用した《出現》を銀河中で阻止するためだったという説が成り立つ。

もちろん、フェーズ3まででサノスは人口半減の目的を「飢餓をなくすため」と明言しており、上記は後付けの設定になってしまう。あるいは、サノスは何らかの理由で真実を悟られないために嘘をつき続けたのかもしれない。いずれにしても、クロエ・ジャオ監督が「サノスへの影響」に触れたからには、今後、サノスについて何らかの新事実が明かされることになるのだろう。

サノスもエターナルズ?

となれば、原作コミックと同じくサノスもまたエターナルズの一人である可能性が高くなる。「サノスの弟」とされるスターフォックスがエターナルであることが明かされたのだから、ほぼ確定と言ってもよいのではないだろうか。「兄弟」というのは、地球のエターナルズが互いを「家族」と認識していたように、サノスとスターフォックスが同じ惑星に派遣されたエターナルズのメンバーだったということではないだろうか。

だが、サノスにはエターナルズ特有の宇宙エネルギーを活用した黄金色に輝くパワーがない。これはセレスティアルズの加護を失ったためと理由づけることはできる。一方で、仮にサノスが銀河中のセレスティアルズの野望を阻止していたとすれば、セレスティアルズが放っておかないはずだ。この点については、こちらの記事で示したとおり、セレスティアルズのメンバーは管轄の惑星外での出来事には介入できないと理由づけることができる。

なお、米ComicBookでは、MCUのプロデューサーであるネイト・ムーアが、エターナルズのセナとキャプテン・マーベルの力は互角であると話している。『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019) ではサノスとキャプテン・マーベルがほぼ互角の戦いを演じており、サノスは地球のエターナルズと同等の力を持っていると考えることができる。

11人目が“エロス”である意味

マッカリ役のローレン・リドロフは、米MUSE TVのインタビューに出演。スターフォックスに関するヒントを示している。「MCUでは見たことのない展開が待っていますが、どんな風にお勧めしたいですか」と聞かれたローレン・リドロフは、以下のように答えている。

この映画を見るべき理由は、大きなサプライズにあると思います。この映画はとてもパワフルな人々について描かれています。それぞれの異なるスーパーパワーが、それぞれにどのように重要で、どのようにグループに貢献できるかということです。

そして、11人目のスーパーヒーローがサプライズになります。それは愛です。それが11人目のエターナルなんです。皆が持てる最もパワフルなものは愛なのです。

「大きなサプライズ」を「11人目のエターナル」という言葉を使って説明している。それは「愛」だとしているが、これが性愛の神の名前である“エロス”の二つ名を持つスターフォックスを示唆していることは明らかだ。

破壊と恐怖をもたらしたサノスに対して、エロスは愛の象徴。エターナルズが直面する危機を“愛の力”で乗り越えていく展開が想像できる。ポストクレジットシーンでは、恋人のセルシを拐われたデインがブラックナイトになろうとする。スターフォックスとブラックナイトは共に“愛”に立脚するヒーローとして描かれるのかもしれない。

なお、クロエ・ジャオ監督はデインのポストクレジットシーンが映画『ブレイド』へとつながっていくことを明かしている。詳しくはこちらから。

また、映画『エターナルズ』のミッドクレジットシーンでスターフォックスを登場させることや、スターフォックス役にワン・ダイレクションのハリー・スタイルズを起用することは、クロエ・ジャオ監督がマーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギに提案した内容だという。

クロエ・ジャオ監督はコミック版の設定を熟知していたのだろう。サノスの設定にまで影響を及ぼす、つまりMCUの未来だけでなく過去まで変えうるクロエ・ジャオ監督の采配は、MCUをどこに連れていってくれるのだろうか。

映画『エターナルズ』は2021年11月5日(金) より劇場公開。

『エターナルズ』公式サイト

Source
Cinema Blend / ComicBook / MUSE TV

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『エターナルズ』のミッドクレジットシーンとポストクレジットシーンの解説はこちらから。

ポストクレジットシーンの声の主についてはこちらの記事で。

『エターナルズ』のエンディングはマーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギによるアイデアだという。エンディングが当初の案から変更された理由はこちらから。

キンゴの選択とアリシェムの謎についてのネタバレ考察はこちらの記事で。

セルシとイカリスが惹かれ合った理由について両俳優が語った内容はこちらから。

 

エターナルズのリーダーであるエイジャックについての解説はこちらから。

セルシについての解説はこちらから。

ギルガメッシュについての解説はこちらから。

セナについての紹介はこちらから。

キンゴについての紹介はこちらから。

マッカリについての紹介はこちらから。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。編著書に『プラットフォーム新時代 ブロックチェーンか、協同組合か』(社会評論社)。
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