『スペース・フォース』シーズン2の製作が決定
2020年5月29日(金)に配信を開始したNetflixドラマ『スペース・フォース』のシーズン2への更新が決定した。米The Hollywood Reporterが報じている。Netflixは『スペース・フォース』の撮影地をロサンゼルスからバンクーバーに移し、製作コストを削減しながらシーズン2の制作に取り掛かるという。撮影開始は2021年を見込んでいる。
シーズン2では、Amazonドラマ『アップロード ~デジタルなあの世へようこそ〜』で監督を務めたグレッグ・ダニエルズが続投。更に、コメディドラマ『ブルックリン・ナイン-ナイン』(2013-) でプロデューサーを務めたノーム・ヒスコックが、シーズン2から共同監督に就任する。また、シーズン1でチャン博士役を演じたジミー・O・ヤンがシーズン2からは脚本制作に加わるという。
情報筋によると、かつてグレッグ・ダニエルズが手掛けた『The Office』(2005-2013) と同じように、『スペース・フォース』もシーズン2以降に人気を伸ばし続けることを期待しているという。ドナルド・トランプ米大統領が創設の指示を出した“宇宙軍”を舞台にした『スペース・フォース』は、シーズン1では「政治風刺が弱い」と、批評家からは低評価を受けていた。ただ、『The Office』や『アップロード ~デジタルなあの世へようこそ〜』を成功に導いたグレッグ・ダニエルズの実績に期待してシーズン2への更新を期待する声も上がっていた。詳細はこちらの記事を参照していただきたい。
現実社会においては、大統領選において現職のドナルド・トランプ大統領が民主党のジョー・バイデンに敗れ、政権交代が確実に。“宇宙軍”を創設した張本人が退場する結果となったが、こうした変化もドラマのストーリーに反映されるのだろうか。
『スペース・フォース』は、主演と共にプロデューサーを務めたスティーヴ・カレルへの報酬が、Netflix史上最高額の1エピソードあたり100万ドル (約1億円) というディールが話題になっていた。一方、Netflixでは、製作費と視聴者数の比率を元にした独自の基準でシーズン更新の可否を決定しており、『ノット・オーケー』(2020)や『オルタード・カーボン』(2018-2020)、『Away -遠く離れて-』(2020) といった人気SFシリーズの打ち切りが発表されている。『スペース・フォース』のシーズン2への更新は、NetflixのSFシリーズでは久しぶりの朗報となる。
また、グレッグ・ダニエルズにとっては、ショーランナーを務めたAmazonドラマ『アップロード ~デジタルなあの世へようこそ〜』のシーズン2への更新も決定している。グレッグ・ダニエルズがプラットフォームを股にかけて手掛ける二つのSFコメディドラマに期待しよう。
ドラマ『スペース・フォース』シーズン1はNetflixで配信中。
『スペース・フォース』のあらすじはこちらの記事から。
グレッグ・ダニエルズが手掛けたAmazonドラマ『アップロード ~デジタルなあの世へようこそ〜』についてはこちらの記事から。
Source
The Hollywood Reporter