ネタバレ解説&考察『アソーカ』第5話 アナキンが見せるジェダイの師匠問題、『クローン・ウォーズ』ファン必見の展開に | VG+ (バゴプラ)

ネタバレ解説&考察『アソーカ』第5話 アナキンが見せるジェダイの師匠問題、『クローン・ウォーズ』ファン必見の展開に

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ドラマ『アソーカ』第5話はどうなった?

2023年8月23日(水) にディズニープラスで独占配信を開始したドラマ『アソーカ』は、「スター・ウォーズ」シリーズの最新作。アニメ『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』(2008-2020) や『スター・ウォーズ 反乱者たち』(2014-2018) を手がけてきたデイヴ・フィローニが指揮を執るドラマ作品だ。

ドラマ『マンダロリアン』(2019-) と同じく全8話で構成される『アソーカ』は、9月13日(水) 配信回で早くも後半戦となる第5話を迎える。第4話のラストでは大きなポイントとなる展開が待っていたが、第5話ではどんな展開が待っていたのだろうか。今回は『アソーカ』第5話をネタバレありで解説&考察していく。以下の内容は重大なネタバレを含むため、必ずディズニープラスで本編を鑑賞してから読んでいただきたい。

ネタバレ注意
以下の内容は、ドラマ『アソーカ』第5話の内容に関するネタバレを含みます。

『アソーカ』第5話「影武者」ネタバレ解説

遺されたもの

第4話のラストでは手負のアソーカ・タノがベイラン・スコールに敗れ、サビーヌ・レンはモーガン・エルズベスらと共にエズラ・ブリッジャーとスローン大提督が待つ“別の銀河”へと飛び立った。一方、崖から落ちたアソーカは謎の空間で目を覚まし、そこでアナキン・スカイウォーカーの姿を目にする。

後半戦の幕開けとなる第5話は、デイヴ・フィローニ自らエピソード監督を務める。『アソーカ』でデイヴ・フィローニ自身が監督を務めるのは第1話とこの第5話のみである。それもあってか、第5話は惑星シートスの雄大な自然と遺された儀式の場所をゆっくりと映す演出で幕を開ける。贅沢な時間の使い方だ。

独断で援護に来たヘラ・シンドゥーラ将軍は、誰もいなくなったシートスに着陸。ジェイセンに「チョッパーと一緒にいて」と言っているが、アニメ『反乱者たち』ではいじられ役だったチョッパーが、今ではしっかり子守り役をやっているのが微笑ましい。

アソーカとサビーヌに遺されたヒュイヤンは、サビーヌのマンダロリアンマスクを手に、二人が離れ離れになったことを察している。ヒュイヤンは第4話で、アソーカとサビーヌは一緒にいる方が強いと助言していたが、戦いの中で二人はあっさり離れてしまったのだった。

アソーカ vs アナキン

重々しい空気の中での幕開けとなった『アソーカ』第5話だが、気になるのはアソーカとアナキンの再会だ。「昔のまま」「老けたな」と微笑ましい会話をする二人だが、アナキンはアソーカがここに来た理由を「戦いに負けた」と話す。そして、「最後の訓練」としてアナキンはアソーカにライトセーバーを振るうのだった。

なお、アソーカの「私は戦わない」というセリフを受けてアナキンが「前に聞いたセリフだ」と返すのは、映画『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(1983) でルーク・スカイウォーカーが父であるダース・ベイダーに「私は戦わない」と言ったことを踏まえている。

アソーカの「今さら遅い」という言葉に対するアナキンの「歳をとっても学べる」という返答は、ダース・ベーダーとなった晩年にシスの暗黒面から帰還したアナキン・スカイウォーカーらしい言葉だ。そして、初めて二人の戦いが実写で描かれることになる。

二人の戦いは、3 BBYを舞台にした『反乱者たち』シーズン2で描かれたアソーカ vs ダース・ベイダー以来。この時はダース・ベイダーが勝利したが、『アソーカ』の舞台は 11 ABYなので約14年が経過している。アソーカも強くなったはずだ。

レイア・オーガナの助け

ヘラは、オーガナ議員が「そう長くはかばえない」と言っているという話を聞き、緊張感あふれる状況とは裏腹に笑みを浮かべている。裏を返せば、レイア・オーガナがヘラの無断出動を庇ってくれているということなのだ。レイアといえば、「スター・ウォーズ」続三部作で新共和国元老院がファースト・オーダーへの対処を渋った際にも自らの私設軍(レジスタンス)を率いてファースト・オーダーと戦っている。

逆にヘラはファースト・オーダーとの戦いに姿を見せなかった。『アソーカ』でレイアがヘラの単独行動を庇っていたことが明らかになったが、ファースト・オーダーとの戦いにヘラが参加できなかった理由があるのだろうか。あるいは、ヘラも参加していたが画面に登場しなかっただけということもあるかもしれないが。

そんな中、フォース・センシティブと思われるジェイセンが海の中から音を聞き取っていた。将軍として司令部への言い訳を考えるよりも、子どもの声を聞くことを優先するヘラ。個性的なスペクターズを率いてきただけのことはある。

ジェイセンは、なんとアソーカとアナキンのライトセーバーの音を聞き取っていたようだ。精神を研ぎ澄ませたヘラにも聞こえたようで、ヘラはカーソン・テヴァに再捜索の指示を出すのだった。この時のヘラも流石は将軍というリーダーシップを発揮している。

カーソン・テヴァがジェイセンの言うことを信じる理由を聞いた際に、ヒュイヤンが「父はケイナン・ジェラス、ジェダイだ」と答えると、カーソン・テヴァは「そうか、では急ごう」とあっさり納得している。帝国時代はジェダイは存在すら世間から忘れ去られていたし、『マンダロリアン』でもディン・ジャリンはジェダイのことを知らなかったが、新共和国側の人々にとっては、“ジェダイ”というワードは一定の説得力があるようだ。

実写版『クローン・ウォーズ』

戦いを続けるアソーカとアナキン。やはりアナキンのライトセーバー使いは超一流だ。しかもこのアナキンは、ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』(2022) でオビ=ワンと戦った時のダース・ベイダーとは違い、手足がある状態でスピード感は段違いである。防御中心のオビ=ワンに対し、アナキンの型は攻撃重視。これに対し、蹴りを交えた型破りな戦いを挑むアソーカの姿が印象的だ。

アナキンは足場を破壊するとアソーカはクローントルーパーが駆け抜ける戦場に、パダワン時代の姿で立っていた。クローン戦争の時の記憶だ。若い頃のアソーカを演じたのはアリアナ・グリーンブラット。映画『バービー』(2023) では、グロリアの反抗期を迎えた娘のサーシャ役で印象的な演技を見せている。映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018) では、サノスに引き取られる幼い頃のガモーラを演じた。

なお、アリアナ・グリーンブラットは今春公開された映画『65/シックスティ・ファイブ』(2023) では、「スター・ウォーズ」のカイロ・レン役で知られるアダム・ドライバーと共演している。2007年生まれ、配信時点で16歳だが、2023年中にヘイデン・クリステンセン、アダム・ドライバー、マーゴット・ロビーと共演したことになる。

そして、このシーンのアナキン・スカイウォーカーがアニメ『クローン・ウォーズ』で見せた髪型に服装、そして笑顔をまんま見せている。事実上の『クローン・ウォーズ』の実写化であり、ファンには堪らない演出だ。

このシーンでは、アニメ版ではお馴染みのクローン・コマンダー、キャプテン・レックスも登場している。意外にもレックスは初の実写化になる。声を当てているのはもちろんボバ・フェット役でも知られるテムエラ・モリソンだ。

師としての未熟さ

戦争を戦った二人、戦場でマスターの背中を追いかけたアソーカ。倒れたクローンの仲間たち。アソーカは若い頃から戦場で生きてきた。その中で、アナキンはアソーカに「代償はついてまわる」と説く。ここからのアナキンとアソーカの問答は「スター・ウォーズ」史においても重要な意味を持っているように思える。

「自分の命令に従って命を落とした」と自分を責めるアソーカに、アナキンは「ミスもある」と慰め、「ミスが死を招いても気にしない?」と問われても「時代に順応するんだ」と答える。かつてアナキンとオビ=ワンは平和の使者だったが、クローン戦争に突入した今は、戦争に勝つべく兵士を育てるとアナキンは話す。アソーカは「私が弟子に教えるのは戦いだけ?」と問うが、アナキンは「師なんて報われないぞ」とはぐらかす。そしてこのはぐらかしこそ重要な要素でもある。

ジョークを交えて話すアナキンにアソーカが不快感を見せ、二人の会話が口喧嘩になり始めると、アナキンは「導き方と生き残り方」を学ぶために「まずは戦え」と言い放つ。「戦いがイヤになったら?」と問うアソーカへの「お前は死ぬ」という回答は、アソーカの人生を戦場に繋ぎ止める呪いのような言葉だ。

第5話と同じくデイヴ・フィローニがエピソード監督を務めた第1話では、サビーヌは次の戦争を防ぐために新たな戦いに挑んでいるアソーカのことを疑問視していた。アソーカは、「望まれてなくても?」という問いに答えることができなかったが、アソーカ自身に「戦わなければ死ぬ」という強迫観念のようなものがあるのかもしれない。

ジェダイの師匠未熟問題

このアナキンとアソーカの会話から垣間見えるのは、師としてのアナキンの未熟さだ。戦時下という状況の中で、アナキンは悩む弟子に向き合いきることができなかったのだろう。だが、そのアナキンの未熟さの責任はその師であるオビ=ワン・ケノービにあり、そのオビ=ワンがアナキンに謝罪するというストーリーがドラマ『オビ=ワン・ケノービ』では描かれた。

オビ=ワンもまた道半ばで師匠のクワイ=ガン・ジンを失ったという背景があり、『オビ=ワン・ケノービ』では最後にフォースの霊体となったクワイ=ガンと再び訓練に挑むというラストを迎えている。だが、未熟な師匠の弟子の弟子であるアソーカの人生はまだ続いている。オビ=ワンとアナキンは死んだが、アソーカは師匠の呪いの中で生きざるを得ないのだ。

思えばジェダイの「師匠未熟問題」は、ずっと続いている気がする。続三部作ではルーク・スカイウォーカーの師としての未熟さがカイロ・レンをダークサイドに堕としたし、ドラマ『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』(2021-2022) では、若き日のルークがグローグーを弟子にしようとしてジェダイかマンダロリアンかの二択を迫り、結果弟子をとることに失敗している。

これは個々人の資質というより、人間はみな不完全なのに、師匠として弟子に強い影響力を持ってしまうこと自体に矛盾があるということなのかもしれない。「師なんて報われないぞ」と漏らしたアナキンは、その本質を見抜いていたのかもしれない。ドラマ『アソーカ』は根本的に“師匠”が抱える問題に切り込もうとしているのだろうか。

そしてアナキンは、戦場へと、炎の中へと向かっていく。その姿は、ダース・ベイダーに変化する。そう、アナキンはこの後、ジェダイの師としてではなく、シスの弟子として生きていくことになるのだ。戦場へと去っていくアナキンの後ろ姿は、アソーカは「私がアナキンから離れた」とする話とはかなり距離があるように思える。

マンダロア包囲戦

アソーカの捜索を続けるヘラに、ヒュイヤンは「情を重んじ自分を貫く、だから慕われる」と告げる。アソーカを「不屈の人」とする声には、ヒュイヤンは「師もそうだった」「激情家」と形容している。アナキンの感情的な側面をアソーカは引き継ぎもしたが、個人よりも大局を見ることにこだわっているのは、むしろアナキンのようにならないようにしているのかもしれない。

再びクローン戦争中のアソーカが映し出されるが、この時は二刀流になっており、マンダロリアン相手に戦っている。これはアニメ『クローン・ウォーズ』シーズン7で描かれた惑星マンダロアでのマンダロア包囲戦だ。ここでアソーカはボ=カターン・クライズと協力してマンダロアを支配したダース・モールを倒し、ボ=カターンがマンダロアの統治者となっている(『反乱者たち』では、後にボ=カターンは帝国に逆らったために失脚し、親帝国派のサクソン氏族がマンダロアの支配者となったことが語られている)。

また、ここでアソーカはモールからアナキンがもうじきダークサイドに堕ちるという話も聞かされている。アソーカはそれを信じなかったが、後にモールの言っていたことが事実だったと分かるわけで、アソーカの記憶に強く残っている思い出なのだろう。

ちなみにマンダロア包囲戦のストーリーは、映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005) と同時進行で進んでいる。そのためアナキンにはこの戦場の記憶がない。アソーカはマンダロア包囲戦を戦っていたため、新三部作に登場しないということになっている。

アナキンの二択

アナキンは、自分のあらゆる知識は代々師から受け継がれたものであり、アソーカも残すべきだと語る。前回、ベイラン・スコールはアナキンとアソーカは死と戦争を残すとアソーカに言っていた。その影響か、アソーカは「私が残せるのは死と戦争」と言ってしまう。「死と戦争を残す」「皆んなが思うより強力で危険」、アソーカは、その資質が自分にも受け継がれていると心配しているのだ。

その答えではダメだと否定したアナキンは、アソーカに再び生きるか死ぬかの二択を迫る。『ボバ・フェット』では、ルークはグローグーにジェダイになるかマンダロリアンになるかの二択を迫った。ちなみにこの時はグローグーを見て「学ぶ気がないのかも」とこぼしたルークに対し、アソーカは「あなたのお父さんみたい」とアナキンの姿を重ね合わせていた。

アソーカはここで迫られた二択を一度は拒否する。アソーカにとって、アナキンとおなじ「死と戦争」を選ぶことも、アナキンを捨てて生きることも難しい決断だったのではないだろうか。アナキンのライトセーバーは先ほどとは打って変わってシスのライトセーバーの色である赤色に変わり、アソーカは二刀流でそれを受ける。

アソーカはアナキンのライトセーバーを奪ってアナキンを追い詰めるも、トドメはささず。アソーカが「生きる」道を選ぶと、アナキンは「まだ望みはある」と言葉を残して消えるのだった。アソーカが一歩、アナキンを乗り越えた瞬間と言える。アナキンへの愛着がアソーカにまとわりつく呪いになりつつあったが、アソーカは生きて前に進むことを選んだのだ。

アソーカはヘラが指揮する部隊に救助され、「アナキン」と呟く。アソーカは決してアナキンを自分の中から切り捨てたわけではなく、アナキンの生き方、自分の向き合い方を踏まえてそれを乗り越えた/越えようとしているのだろう。

「留まるよりはマシ」

丸一日が経過し、目を覚ましたアソーカは頭の飾りがついていない珍しい姿を見せている。サビーヌが見つかっていないことを知ったアソーカは、破壊された地図を手がかりに“サイコメトリー”の能力を使いサビーヌに何があったのかを読み取る。この能力は第2話でも使っていたものだ。

アソーカは、サビーヌがエズラのためにベイラン・スコールに同行したことは分かったが、アソーカのせいでマンダロアのサビーヌの家族が死んだというくだりについては読み取れていない。この問題がアソーカとサビーヌの決定的な亀裂を生むことにならなければいいが……。

ヘラを呼び戻しに新共和国の艦隊が向かう中、アソーカは空を飛ぶパーギルの群れに目をやる。モン・モスマはヘラに、ヘラの指揮権を剥奪するかどうかの決議が行われるコルサントへ戻るよう要請。非を免れるためにはアソーカの証言が必要だと話す。かつての反乱軍は今や正規軍となり、キャリアやポジションが交渉の道具になってしまった。だが、ヘラがキャリアとポジションのためにサビーヌを見捨てるわけがない。

アソーカはパーギルの群れに合流し、中でも一際巨大なパーギルと接触。テヴァもまた階級剥奪で脅しをかられつつも時間稼ぎを敢行。アソーカはパーギルとフォースを通した対話を経て、ヒュイヤンと共に船ごとパーギルの中へと入っていく。

ジェイセンは、『反乱者たち』のラストでエズラがパーギルと共にスローンを連れ去った話を聞いていた様子。エズラの活躍は語り継がれているようだ。一方、アソーカはサビーヌのところへ行けるかどうかは分からないと話す。それでも「留まるよりはマシ」と言うのだ。これはアナキンとの過去に縛られ続けるより、何があるか分からない未来へ向かって進みたい=生きたいというアソーカの意志の表れではないだろうか。

そして、実写版パーギルの群れによるハイパースペースジャンプ。パーギルの力の表現は、帝国勢力の科学力に対する自然の力という対比でもある。パーギルと飛び去ったアソーカに「フォースと共にあれ」とヘラが呟き、『アソーカ』第5話は幕を閉じる。

ドラマ『アソーカ』第5話ネタバレ考察&感想

「影武者」とは? アソーカの変化

『アソーカ』第5話のタイトル「影武者 (Shadow Warrior)」とは何のことだったのだろうか。それはおそらく、アナキンに対するアソーカ自身のことだったのだろう。アナキンが死んでも、アソーカはアナキンの影のように生きてきたし、その影に飲まれることを恐れていた。第5話はアソーカがその“影の戦士”から抜け出し、“影”からも“戦士”からも脱却しようとするストーリーだったように思える。

ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』のオビ=ワンと同じく、ドラマ『アソーカ』ではアナキンについて後悔し続けるアソーカというのが物語のキーになっていた。中盤にあたる第4話ではベイラン・スコールからもそれを持ち出され、アソーカは第5話で“暗黒面に堕ちたジェダイの弟子”という事実と向き合うことになった。

アナキンはアソーカに「戦い方」を教えたが、「生きる」ということはそれ以上の意味を持つ。なぜなら国家や集団が戦いを終えても、個人はその後の人生を生きていくことになるからだ。アソーカは自分の人生を生きなければならない。スローンの帰還を阻止する戦いも大事だが、エズラとサビーヌを連れ帰り、共に生きていくこともアソーカが選べる選択肢の中にある。

第5話の終盤からアソーカの服装は白色になっており、その装いは戦士のようではなくなっている。ひょっとすると『アソーカ』のラストでは、アソーカはアナキンと共に身を投じた“戦い”から身を退く決断をするのかもしれない。であれば、続三部作にアソーカが登場しなかったことにも説明がつくが果たして……。

ジェイセンは新たなジェダイに?

第5話で活躍を見せたのはジェイセンだ。幼くしてフォースの力を発揮し、事実上アソーカの命の恩人になった。ジェイセンにとって幸運なのは、フォース・センシティブであっても、幼い時からジェダイの元へ連れて行かれて訓練を課されていないことだ。ヘラがしっかり守ってくれている。今のところは。

グローグーもベン・ソロ(カイロ・レン)も強いフォースの感応力を持っていたことから、ジェダイ・オーダーの再興を目指すルークが預かることになった。だが、二人は共にジェダイの騎士にはならなかった。もちろん、今後ジェイセンが父のケイナンの後を追ってジェダイの修行に挑むようになる可能性もあるだろう。けれどその時は、やはり保護者であるヘラが見守る形でお願いしたい……。

アソーカがジェイセンのマスターになる可能性もあるだろうか。アソーカはグローグーの面倒を見ることを断っていたし、ジェイセンをルークの元に連れて行く? そうなればルークの弟子たちはカイロ・レンに殺される運命が待っている……。であれば、ジェイセンはサビーヌのパダワンになるのが良いかもしれない。エズラが帰還できれば、かつての師ケイナンの子どもを弟子にするのもありだろう。

ちなみにジェイセンはロザルの解放とスカリフの戦いの間に生まれたとされている。これらの出来事は共に1 BBYの出来事なので、続三部作の舞台である34-35 ABYの時期にはジェイセンは30代中盤ということになる。もしジェイセンがジェダイとして生きていくことを選ぶのであれば、『エピソード9』以降を舞台にするレイ主人公の「スター・ウォーズ」新作映画にジェイセンが登場する可能性もあるだろう。

だがそれもこれも、アソーカ、サビーヌ、エズラが無事にこの銀河に戻って来れるかどうかにかかっている。第6話からはいよいよ“別の銀河”での物語が始まる。引き続き、次の展開に注目しよう。

ドラマ『アソーカ』は2023年8月23日(水)より、ディズニープラスで独占配信。

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『アソーカ』第6話のネタバレ解説&考察はこちらから。

第4話のネタバレ解説&考察はこちらから。

第3話のネタバレ解説&考察はこちらから。

第2話のネタバレ解説&考察はこちらから。

第1話のネタバレ解説&考察はこちらから。

クワイ=ガン・ジンと同じくライトセーバーで腹部を貫かれたサビーヌが生きていた理由の考察はこちらの記事で。

ドラマ『アソーカ』の時系列についてはこちらの記事で。

『アソーカ』は『マンダロリアン』と同じく1シーズン8話で構成されることが明らかになっている。詳しくはこちらから。

 

『マンダロリアン』シーズン3最終話のネタバレ解説はこちらから。

「スター・ウォーズ」映画の新三部作についての発表の詳細はこちらの記事で。

ドラマ『スター・ウォーズ:アコライト(原題)』の情報はこちらから。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。編著書に『プラットフォーム新時代 ブロックチェーンか、協同組合か』(社会評論社)。
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