ネタバレ解説&考察『アソーカ』第2話 アソーカの力に注目 「スター・ウォーズ」は古代と別の銀河へ? | VG+ (バゴプラ)

ネタバレ解説&考察『アソーカ』第2話 アソーカの力に注目 「スター・ウォーズ」は古代と別の銀河へ?

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ドラマ『アソーカ』配信開始

「スター・ウォーズ」最新作の『アソーカ』は、アニメ『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』(2008-2020) や『スター・ウォーズ 反乱者たち』(2014-2018) に登場したアソーカ・タノが主人公に据えられたドラマ。ドラマ『マンダロリアン』(2019-) と『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』(2021-2022) で実写版アソーカを演じたロザリオ・ドーソンが同役を続投し、「スター・ウォーズ」の宇宙を熟知するデイヴ・フィローニが指揮する作品だ。

配信初週は第1話と第2話が同時配信されている。第2話ではどんな展開が待っていたのだろうか。今回もネタバレありで各シーンを解説していく。なお、以下の内容は必ずDisney+で本編を視聴してから読んでいただきたい。

ネタバレ注意
以下の内容は、ドラマ『アソーカ』第2話の内容に関するネタバレを含みます。

ドラマ『アソーカ』第2話ネタバレ解説

アソーカのサイコメトリー

ドラマ『アソーカ』第2話のタイトルは「苦労と苦悩 (Toil and Trable)」。第1話のタイトルは「師と弟子」だったので、本作では「〇〇と××」というタイトルが踏襲されていくのかもしれない。第1話のラストでシン・ハティに腹部を貫かれたサビーヌ・レンは一命を取り留めていた。

クワイ=ガン・ジンと同じくライトセーバーで腹部を貫かれたサビーヌが生きていた理由の考察は、こちらの記事で行なっている。

だが、アソーカは地図を持ち出すことを止めたにもかかわらず勝手な行動をしたサビーヌを許していない様子で、第2話のアソーカはヘラ・シンドゥーラ将軍を頼ることになる。地図の襲撃現場であるサビーヌの家を調べるアソーカは、手をかざしてそこで起きたことの記憶を読み取る。

この過去の情報を読み取る力は、おそらく“サイコメトリー”と呼ばれるフォースの能力の一つだ。ゲーム『Star Wars ジェダイ:フォールン・オーダー』(2019) の主人公カル・ケスティスが使用できる能力で、ジェダイの中でもこの力を使える者は珍しいとされている。ジェダイ・オーダーは感情を読み取るサイコメトリーは危険であるとして武器として利用することを禁止している。

今回、アソーカがサイコメトリーを使ったのはジェダイ・オーダーに属していないことを強調する演出とも考えられる。一方で、過去のジェダイはサイコメトリーを利用するには物質に触れる必要があったのに対し、アソーカは手をかざすだけで過去に起きた出来事の声を聞き取っていることから、アソーカが持つフォースの力の強力さがより強調されているとも言える。

加えてそこでは、サビーヌのペットの存在や、家 (home) でのサビーヌの生活感を目にする。前話の解説から繰り返しになるが、これはドラマ『マンダロリアン』シーズン3のラストでディン・ジャリンとグローグーが家=homeを手に入れたこととのつながりを感じさせる。帝国が倒れた後も、アソーカは船での放浪の旅を続けているのだ。

師匠と弟子

サビーヌが大事にしていたエズラのホログラムを見つけたアソーカは、背後から前回サビーヌが倒した暗殺用ドロイドに襲撃されるが、流石の強さでこれを一蹴。メカニックに強いサビーヌがこのドロイドからデータを抜き取ることになる。

“弟子”がメカニックに強いというのはアナキンやルークと同じだ。失敗を恐れない向こう見ずさも。ドロイドの爆発が迫る中で焦るヒュイヤンをよそに、アソーカはサビーヌを信頼しているように見える。パダワン時代の自分の姿を重ね合わせる部分もあったのだろうか。

サビーヌは、この暗殺ドロイドが惑星コレリアから派遣されていることを発見する。コレリアはハン・ソロの出身の惑星で巨大な造船場がある。だが、アソーカはサビーヌに治療を優先して残るよう告げ、ヒュイヤンとヘラとコレリアに向かう。

「頑固な二人が理想の師弟になるかと」とは、ヘラの言葉。ずっと近くで見ていたエズラ・ブリッジャーとケイナン・ジャラスの師弟関係を踏まえての考えだろうか。加えて、この場面ではヘラがサビーヌに助言を与え、二人の友情がアニメ『反乱者たち』から変わらぬものであることを示している。

古代の力と新たな銀河

第1話でダソミアのナイトシスターの生き残りであることが明かされたモーガン・エルズベス。モーガンは解錠された地図を使って古代の人々の力を見せると、時空を超えた場所にあるスローン大提督の居場所を示す。

「スター・ウォーズ」フランチャイズでは、映画『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999) の100年前を舞台にしたドラマ『アコライト(原題)』の配信を予定している。また、映画シリーズでは『エピソード1』の2万5000年前を舞台にした新作も準備されている。

アニメ『スター・ウォーズ/バッド・バッチ』(2021-) シーズン2第5話では太古の兵器が登場。ドラマ『キャシアン・アンドー』(2022-) でも古代の種族について言及されるなど、「スター・ウォーズ」の宇宙を過去に広げようとする流れが窺える。

スコールはスローンの居場所に通じる道を「ペリディアへの道」と呼ぶ。ジェダイ聖堂の子ども達の間で知られるおとぎ話だという。モーガンは、スローンが「時空を超えて」呼んでいると話すが、エズラとスローンは時間すら超えた場所に行ってしまったということだろうか。

モーガンは更に「シオンの目が来る」と言い、スコールは「マロックなら責任を果たす」と、聞き覚えのない固有名詞を口にする。「シオンの目」とは、スローンがいる場所に向かうための巨大な船のこと。マロックは後でアソーカの前に立ちはだかる尋問官のことだ。

スローンの帰還に意味を素直に質問するハティに対し、スコールは、自分たちにとっては強大な力だと話す。ここまでは傭兵として忠実な態度を見せているスコールだが、真の狙いはどこにあるのだろうか。

新共和国の不安定さ

アソーカはヘラと共にミン・ウィーバーが仕切る造船所に到着。視察を拒むウィーバーにヘラは公式な査察にもできると脅しをかけ、中を見せてもらうことに。ヘラの実家は惑星来ロスを仕切る氏族だったが、革命の成就後はヘラも政治家としても手腕を発揮しているようだ。

モーガンは帝国時代、ここでスター・デストロイヤー用のハイパードライブの原材料を供給していたという。ウィーバーの「国は一夜で変わりはしない」という言葉は、『マンダロリアン』シーズン3でも示されたこと。続三部作で描かれたファースト・オーダーの台頭は、帝国の残存勢力が新共和国内にも浸透していたことも一因になっている。その状況に対して、同作では新共和国が洗脳のような強硬な手段を振るっていたことも明かされている。

「一般労働者は国の機微など気にしない」と話すウィーバーは、実業家として投資家に忠を尽くすという。「スター・ウォーズ」の宇宙にも労働者・政治家・実業家・投資家がおり、それぞれの立場を選んでいるのだ。

自分で決めること

ヘラはサビーヌとアソーカを仲直りさせようとするが、アソーカは「彼女は未熟」と取り合わない。何(誰)が成熟したか決めるのかという問いには、アソーカは「本人が悟るのみ」と答える。師匠から離れたアソーカはそうするしかなかったのだろうし、ジェダイ・オーダーからなかなか認められず自分で成熟したと判断したアナキンのことも彷彿とさせる。

師匠が全てを決めるのではなく、弟子自身がどうするかを決めるというのがアソーカの考え方なのだろう。それは、『ボバ・フェット』で最終的にはグローグーにジェダイになるかマンダロリアンになるかの選択を委ねたルークの判断にも通じるものだ。

その頃、治療を受けているサビーヌは、ヒュイヤンとの会話でライトセーバーがエズラから受け継いだものであること、改良を加えていることが明かす。改造を加えるのはサビーヌの十八番だ。訓練を再開するよう告げられたサビーヌは、それはアソーカ次第だと反論する。アソーカが言っていることの真逆だ。サビーヌはアソーカがもう自分のことを気にしていないと思っていた。

ヒュイヤンから「フォースの使いとしての資質は最低」と指摘されつつも、サビーヌはアソーカを言い訳にしていたが、これは自分自身の問題であることに気づく。アソーカを言い訳にしたところで決めるのは自分自身だし、その結果が返ってくるのは自分自身なのだ。

マロックは元尋問官?

プロトコル・ドロイドの報告により、暗殺ドロイド(HK級ドロイド)がこの場所にいたことが明かされ、ミン・ウィーバーが仕切る部署全体が帝国の残存勢力だったことが明らかになる。ハイパードライブの輸送船が飛び立とうとする中、アソーカの前に立ちはだかったのは先ほどスコールが名前を挙げたマロックだった。

マロックはパルパティーンやダース・ベイダーに仕えていた尋問官が操るライトセーバーを持っており、尋問官の生き残りで傭兵になった人物だと思われる。尋問官は元ジェダイで帝国設立後にダークサイドに転向した面々であり、ベイダーの指揮下でジェダイ狩りを行っていた。ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』(2022) では、オビ=ワンの前に尋問官達が立ちはだかった。

マロックとアソーカがライトセーバーを交える間にヘラは輸送船を追う。ここで登場したのが初の実写化となるドロイドのチョッパーだ。アニメ『反乱者たち』では主人公達の反乱グループであるゴーストの一員として愛らしい姿を見せた人気キャラ。その声や仕草もアニメと同じで完全再現されている。特にヘラとの親子のような会話は微笑ましい。

マロックはそれなりの腕前の相手で、ハティと共にアソーカの前から逃れてしまう。しかし、ヘラとチョッパーは輸送船に追跡装置を付けることに成功。これでアソーカ達はモーガン達の元に辿り着けることになった。

ジェダイになる者、惜しむ者

傷が治ったサビーヌは自宅でマンダロリアンのアーマーを取り出す。『反乱者たち』の頃には身につけていたアーマーであり、『アソーカ』第1話で『反乱者たち』シーズン4のラストが再現された際には、サビーヌがもうアーマーを着ていないという違いがあった。更にサビーヌはナイフで断髪して決意を新たにする。この断髪は『反乱者たち』シーズン4第10話でケイナンが弟子のエズラを助けるために決意の断髪をしたことのオマージュだ。

強力なフォースの感応者でありながらマンダロリアンになる道を選んだグローグーに対し、マンダロリアンでありながら再びジェダイの道を歩み出したサビーヌ。ケイナンのもとでエズラと訓練を積んでいた時もマンダロリアンの武器を駆使して戦う姿を見せた。サビーヌが新たなジェダイ像を見せてくれることになるだろうか。

そしてサビーヌは記念碑に描かれたエズラの頬に触れ、迎えに来たアソーカの船へと歩み出していく。このシーンもまた『反乱者たち』のラストで描かれたシーンの再現である。ヒュイヤンは輸送船がデナブ星系に向かったと報告。惑星シートスの軌道に停留していると言い、ベイラン・スコールの冒頭での「シートス上の起点を特定した」というセリフと繋がる。おそらく地図が示した銀河へと惑星シートスを経由して向かうのだろう。

アソーカはサビーヌを「パダワン」と呼び、弟子と認める。第1話ではヒュイヤンが船でマスターをバックアップすることを「パダワンの仕事」と言っていたが、アソーカもようやくその役目を任せる人が隣に現れたのだ。ジェダイの掟に対する愛憎が入り混じったアソーカのなりのバランス感覚が感じられる。

ラストは、ハイパードライブでシオンの目の完成を目指すモーガンチームの会話シーン。ベイラン・スコールはアソーカの存在をみくびっておらず、この姿勢はスローン大提督のものと一致する。一方でスコールはアソーカのフォースは掴みづらいと話しており、この点もジェダイ・オーダーを離脱したアソーカ特有のものなのだろう。

更にスコールは残り少ないジェダイを殺してしまうことに若干の抵抗を感じている様子。シスになったわけではなく、フォースの力を傭兵として利用している様子のスコールは、同じくジェダイに対する複雑な感情を持つアソーカとどのような決着をつけることになるのだろうか。

ドラマ『アソーカ』第2話ネタバレ考察&感想

サビーヌの物語?

ドラマ『アソーカ』第1話と第2話がセットで配信された理由の一つは、この2エピソードでサビーヌがアソーカの弟子に戻る流れが完結するからだろう。ここまで観ていると『サビーヌ』というタイトルでもおかしくないような内容だが、むしろ第2話まででサビーヌにフォーカスした内容は一旦落ち着くのかもしれない。

もちろんサビーヌはサイドキックとしてエズラ救出までの流れをアソーカの側で支えていくことになるのだろうが、ここからはマスターとなったアソーカ自身の物語がフォーカスされることにも期待したい。それは、アナキンとの関係を乗り越えていくことかもしれないし、ジェダイとは違うやり方で正義を成そうとするアソーカと傭兵になったスコールとの対比という形で行われるかもしれない。

サビーヌもまたジェダイとしての訓練を積んでどのような着地点を見せるのかにも注目だ。マンダロリアンであるサビーヌを通して、ボ=カターン・クライスやディン・ジャリン、延いてはグローグーが登場する展開にも期待したい。

「スター・ウォーズ」の銀河が広がる?

『アソーカ』第2話の注目ポイントは、“別の銀河”の存在が示されたことだ。スローン大提督をそんなところまで連れ去ったエズラは流石なのだが、別の宇宙が存在しているということは「スター・ウォーズ」の世界観が更に広がっていくことになりそうだ。

モーガンがその道の存在を知っていたということは、その銀河系はダソミアの魔女とも関係の深い場所なのかもしれない。「スター・ウォーズ」の宇宙における未知の存在のルーツが示されることにもなり得るだろう。

そして、スローンはそこで何をしているのだろうか。そこで一大帝国を築き上げていたとしたら恐ろしいことだ。すでに数年を費やしているはずで、生きているならエズラとどのような関係になっているのかも気になるところ。『アソーカ』は全8話で構成される。残り6話でどんな物語が描かれるのか、引き続き楽しみに観ていこう。

ドラマ『アソーカ』は2023年8月23日(水)より、ディズニープラスで独占配信。

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『アソーカ』第2話のネタバレ解説&考察はこちらから。

第1話のネタバレ解説&考察はこちらから。

クワイ=ガン・ジンと同じくライトセーバーで腹部を貫かれたサビーヌが生きていた理由の考察はこちらの記事で。

ドラマ『アソーカ』の時系列についてはこちらの記事で。

 

新キャラたちが並ぶ『アソーカ』のヴィランについての考察はこちらの記事で。

『アソーカ』は『マンダロリアン』と同じく1シーズン8話で構成されることが明らかになっている。詳しくはこちらから。

 

『マンダロリアン』シーズン3最終話のネタバレ解説はこちらから。

 

「スター・ウォーズ」映画の新三部作についての発表の詳細はこちらの記事で。

ドラマ『スター・ウォーズ:アコライト(原題)』の情報はこちらから。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。編著書に『プラットフォーム新時代 ブロックチェーンか、協同組合か』(社会評論社)。
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