ドラマ『アソーカ』ヴィランは誰?
2023年4月7日(金)にロンドンで開催されたイベント「スター・ウォーズ・セレブレーション」にて、ドラマ『アソーカ』が同年8月から配信を開始することが発表された。ドラマ『アソーカ』はアニメ『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』(2008-2020) と『スター・ウォーズ 反乱者たち』(2014-2020) や、ドラマ『マンダロリアン』(2019-) と『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』(2021-2022) に登場したアソーカ・タノを主人公に据えた作品だ。
かつてジェダイ・オーダーを追放されたアソーカ・タノだが、各作品ではアソーカなりの正義の道を歩んできた。ドラマ『ボバ・フェット』ではルーク・スカイウォーカーにかつての師であるアナキン・スカイウォーカーの姿を重ね合わせるようなシーンも描かれた。
そして、遂に登場するアソーカ・タノの単独作品。マーベルドラマシリーズでのクレア・テンプル役などで知られるロザリオ・ドーソンが主演を務める。その他にもサビーヌ・レン役のナターシャ・リュー・ボルディッツォや、ヘラ・シンドゥーラ役のメアリー・エリザベス・ウィンステッドなどが出演するのだが、注目はヴィランを演じる俳優陣だ。
ヴィランを演じるのは…
今回公開された特報でアソーカの次にライトセーバーを振るうのは、シン・ハティ(Shin Hati)というキャラクター。シスとは微妙に異なるオレンジ色のライトセーバーを操っているように見える。ハティを演じるのは、ウクライナはキエフ生まれのイヴァンナ・ザクノ。映画『パシフィック・リム:アップライジング』(2013) でヴィク役を演じた俳優だ。
このハティというキャラクターは特報中にはセリフはないが、右手でライトセーバーを振るいながら左手をかざしており、フォースを操る力を持っているようだ。特報の後半ではパイロットとしての姿も披露している。
そして、ハティの登場シーンで「新たな始まりだ。ある者には戦争、別の者には力」と語っているのが、ドラマ『アソーカ』のメインヴィランと思われるベイラン・スコル (Baylan Skoll) だ。そして、このスコルを演じる俳優が、映画『RRR』(2022) のスコット総督役でお馴染みのレイ・スティーヴンソンなのだ。
レイ・スティーヴンソンは、映画『パニッシャー:ウォー・ゾーン』(2008) のパニッシャー役やMCU映画「マイティ・ソー」シリーズのヴォルスタッグ役などで知られる俳優。挿入歌「ナートゥ・ナートゥ」が第95回アカデミー賞歌曲賞を受賞したインド映画の『RRR』では、大英帝国の悪徳総督役で見事な演技を見せた。
#RayStevenson, it’s a pleasure to have you play the lead antagonist #SCOTT in #RRRMovie. Can’t wait to begin shooting with you. #RRR. pic.twitter.com/T0nZnHlMxy
— RRR Movie (@RRRMovie) November 20, 2019
そして、今回のドラマ『アソーカ』でも大ヴィランとして「スター・ウォーズ」に参戦。声優としては『クローン・ウォーズ』と『反乱者たち』にマンダロリアンのガー・サクソン役で声の出演を果たしているが、実写版では初めての「スター・ウォーズ」フランチャイズへの出演になる。
ベイラン・スコルの脅威
すっかり大物の悪役が板についているレイ・スティーヴンソンが演じるベイラン・スコルは、アソーカと対峙するとやはりオレンジ色のライトセーバーを操る。アソーカが木に足をかけて踏ん張らなければ抑えられないほどのパワーを持っているようだ。この後のシーンでは反乱軍兵士と思われる相手のブラスターによる銃撃をライトセーバーで弾く姿も。
ダース・ベイダーのようにフォースの力で首を絞めるフォース・チョークも見せている。宇宙船の廊下を進むこのシーンは、映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016) でのダース・ベイダーによる襲撃シーンを思わせる作りになっており、やはりベイラン・スコルが強敵であることを窺わせる。
その後、ダース・モールが使っていたような両刃のライトセーバーを操るヴィランも登場するが、よく見るとこの敵は『反乱者たち』やドラマ『オビ=ワン・ケノービ』(2022) に登場した尋問官の可能性がある。ライトセーバーの柄の部分が回転式になっているのだ。ダース・ベイダーなどの指揮下でジェダイ狩りを進める尋問官とアソーカが戦っているということは、このシーンは帝国政権下の時期なのだろうか。
そして光の加減もあるのかもしれないが、やはり尋問官と思われる人物が使っているライトセーバーの方が赤く見えないだろうか。シン・ハティとベイラン・スコルは一体どの勢力としてアソーカ・タノの前に立ちはだかるのか、そしてスコルはフォース・チョークが使えるほどの力をどこで得たのだろうか。続報を待ちたい。
なお、既存のヴィランキャラではスローン大提督の登場も確定している。『反乱者たち』からの登場人物についてはこちらの記事に、スローン大提督のキャストについてはこちらの記事に詳しい。
「スター・ウォーズ」ファンで『RRR』未鑑賞の方は、ぜひレイ・スティーヴンソンの怪演を劇場で堪能していただきたい。『RRR』は続編の制作も始動している。詳しくはこちらの記事で。
ドラマ『アソーカ』は、2023年8月よりディズニープラスで独占配信。
同日発表された「スター・ウォーズ」映画の新三部作についての詳細はこちらの記事で。
同日発表されたドラマ『スター・ウォーズ:アコライト(原題)』の情報はこちらから。
ドラマ『アンドー』シーズン2は2024年の配信が予想されている。詳しくはこちらの記事で。