ドラマ『ロキ』最終話へ
MCUドラマ『ロキ』は、2021年6月9日(水) に第1話が公開されて以降、毎週配信されるエピソードで驚きの展開を見せてきた。MCU作品で初めてヴィランのキャラクターを主人公に据えた『ロキ』は、MCUの未来を左右する重大な設定を紹介し、7月14日(水) にはいよいよ最終話の第6話が配信される。これに先立ち、『ロキ』製作の重要人物が最終話について口を開いている。
以下の内容は、ドラマ『ロキ』第5話までの内容に関するネタバレを含みます。
プロダクション・デザイナーが語る
ドラマ『ロキ』最終回となる第6話についてヒントを与えてくれたのは、プロダクション・デザイナーのカスラ・ファラハニ。プロダクション・デザイナーとは、作品全体の設計に責任を持つポジションで、監督に次ぐ大事な役割でもある。ファラハニはThe Art Newspaperのインタビューで「第5話の最後にはロキとシルヴィが街の中に歩いて行きます。これらのシーンにインスピレーションを与えたもの、そしてこれから見られるものについて教えていただけますか」と聞かれ、「一週間後にまた電話してください」とユーモアを交えてかわしつつも、以下のように回答している。
(今)私が言えることは、TVAは間違いなくこの物語における視覚上、物語上の中心的な存在ですが、同時に私たちが見ることができる素晴らしい世界はたくさんあるということです。そして、視聴者の皆さんが反応してくださっているのは、このドラマのバラエティ豊かなビジュアルの幅広さだと思っています。第6話もこれまで通りです。とてもクールですし、私のお気に入りになるはずです。
かなり遠回しな表現だが、「これから見られるもの」という質問に対して、最終話の第6話でも新たなビジュアルの世界が登場すると教えてくれているようだ。『ロキ』ではこれまで、第1話でTVAが紹介され、第2話では未来のショッピングモールであるロックスカート、第3話では惑星ラメンティス、第4話ではタイムキーパーが潜むTVAの地下、そして第5話ではロキの隠れ家も含む “虚無 (The Void)” など、バラエティに富んだ世界が描かれてきた。
各話ごとにビジュアルが異なる大きな舞台を設定してきた『ロキ』は、最終回でも「これまで通り」新たな舞台が描かれるようだ。
『ロキ』のセットへのこだわり
カスラ・ファラハニのセットへのこだわりは相当なものがある。『ロキ』第4話「分岐イベント」の脚本を担当したエリック・マーティンは、自身のTwitterで“虚無”を作り出す途中の写真を公開。「何トンの土と芝が持ち込まれたか分からない」とコメントしている。
While this episode takes place outside, it was almost totally shot on a soundstage. @kasrafarahani brought in I don’t know how many tons of dirt and grass from a nearby field and created the world of the Void inside. #LokiMidnightTheater pic.twitter.com/EC1qkDRthy
— Eric Martin (@MrEricMartin) July 8, 2021
また、第5話に登場したロキの隠れ家 “ロキ・パレス” のセットを作るために、ファラハニはネブラスカ州のオマハでボウリングレーンを買い付け、それをアトランタのスタジオまで輸送したというエピソードも明かされている。
Okay, now we’re coming to my favorite set of the series. @kasrafarahani literally bought a bowling alley in Omaha and had it shipped out to Atlanta to be turned into The Loki Palace #LokiMidnightTheater pic.twitter.com/1tDARVqrjc
— Eric Martin (@MrEricMartin) July 8, 2021
先のインタビューでは、「他の映画のセットを参考にしないことが重要」と述べていたカスラ・ファラハニ。最終話ではアライオスが守っていた城の中身が明らかになる。今回も驚異のビジュアルに注目しよう。
ドラマ『ロキ』最終話第6話のネタバレ解説はこちらから。
ドラマ『ロキ』はDisney+で独占配信中。
Source
The Art Newspaper / Eric Martin Twitter 1, 2
製作陣が“ワニロキ”について語った内容はこちらの記事で。
シルヴィ役のソフィア・ディ・マルティーノが第5話のワンシーンについて語った内容はこちらの記事で。
脚本家が明かしたクラシック・ロキ誕生秘話はこちらで紹介している。