ドラマ『エコー』はMCU初のTV-MA作品「これまでで最もダークな作品」とケヴィン・ファイギ | VG+ (バゴプラ)

ドラマ『エコー』はMCU初のTV-MA作品「これまでで最もダークな作品」とケヴィン・ファイギ

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『エコー』は「最もダークな作品に」

MCUドラマ最新作の『エコー』が2024年1月10日(水) よりディズニープラスで配信を開始する。『エコー』は2021年に配信されたドラマ『ホークアイ』で初登場を果たしたマヤ・ロペスを主人公に据えた作品。MCUの実写作品では初めてネイティブ・アメリカンが主人公となる作品で、マヤと同じくろう者でネイティブ・アメリカンであるアラクア・コックスが同役を続投する。

『エコー』の主人公マヤ・ロペスは原作コミックにも登場する重要なキャラクターで、今後の展開にも期待がかかる。『エコー』では『ホークアイ』のその後のマヤの姿も描かれるが、キングピンことウィルソン・フィスクとの過去も掘り下げられるほか、デア・デビルの登場も予告されている。

ドラマ『エコー』の配信開始を目前に控え、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギは同作がMCUにとっても新しい風を吹き込む作品になることを認めている。『エコー』のプレミアムイベントに登場したケヴィン・ファイギは、本作の特徴についてこう話している。

ディズニープラスのドラマの素晴らしいところは、クリスマスドラマやタイムトラベルドラマ、白黒のシットコムなど、あらゆる種類の番組が作れることです。本作はTV-MA作品であり、大人のためのドラマです。エコーが生まれた「マーベル・ナイツ」のコミックシリーズのようにね。

よりディープでダークな作品になってて、それはTV-MAならではのものです。コミックの読者の皆さんが知るような作風を全てドラマでできるというのは楽しいことです。そして、本作はこれまでで最もダークな作品になります。

ケヴィン・ファイギの言う「TV-MA」とは、「Mature Audience Only(成熟した視聴者のみ)」を対象とした成人向け作品のレーティングを指す。主に、「(直接的ではない)示唆的な会話」「乱暴な言葉」「性的なコンテンツ」「暴力描写」を対象としてレートされるもので、『エコー』は「示唆的な会話」を意味する「L」と、「暴力描写」を意味する「V」の指定が入っている。

過去にはNetflixで配信をスタートしたドラマ『デアデビル』(2015-2018) や『パニッシャー』(2017-2019) など、ABC制作のマーベル作品はTV-MA作品となっている。その上で、ケヴィン・ファイギは『エコー』がMCU史上「最もダークな作品」になると宣言。キングピンが仕切るマフィアの中で育ってきたマヤ・ロペスの物語を描くとあって、これまでにないダークな展開が用意されていることが予想できる。

また、ドラマ『エコー』は全5話を一斉配信する形式を採用しており、一斉配信もMCUドラマでは初の試みとなる。文字通り異例のドラマとなる『エコー』ではどんな展開が待っているのか、マヤ・ロペスの物語を見届けよう。

ドラマ『エコー』は2024年1月10日(水)午前11時より全5話がディズニープラスで一斉配信。

ドラマ『エコー』(Disney+)

『エコー』予告編の解説はこちらから。

主演のアラクア・コックスのこれまでの道のりはこちらの記事に詳しい。

脚本家には『デアデビル』『パニッシャー』の脚本家が就任している

『ホークアイ』最終話で残された13の謎はこちらから。

 

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齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。編著書に『プラットフォーム新時代 ブロックチェーンか、協同組合か』(社会評論社)。
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