“ワニロキ”は本当にロキ? アリゲーター・ロキの誕生秘話を製作陣が語る マーベルドラマ『ロキ』 | VG+ (バゴプラ)

“ワニロキ”は本当にロキ? アリゲーター・ロキの誕生秘話を製作陣が語る マーベルドラマ『ロキ』

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ドラマ『ロキ』が爆進中

マーベルドラマ最新作『ロキ』の第5話が配信され、いよいよ最終回第6話へ向けて物語が大詰めを迎えている。そんな中、心なごむ(?)話題を提供してくれているのが第4話から登場しているワニ姿のロキだ。

ネタバレ注意
以下の内容は、ドラマ『ロキ』第5話の内容に関するネタバレを含みます。

“ワニロキ”と人気に

日本のファンの間では“ワニロキ”と呼ばれているこのロキ変異体の正式名称は“アリゲーター・ロキ”第4話のエンディング後に登場し 、第5話で名称が明らかになるまでは英語圏では“ロキゲーター”や“アロキゲーター”などと呼ばれていた。

キッド・ロキが大切にしており、その愛くるしい表情から人気が出ることは確実視されていたが、第5話では大統領ロキの腕を食いちぎる大活躍を見せると、そのまま“目覚めたロキチーム”入り。ハシゴが降りられないので抱えてもらったり、それでも意思表示はハッキリしたり、そのギャップも魅力の一つだ。

そんなワニロキについて、ロキ役を演じるトム・ヒドルストンがマーベル公式サイトで語っている。

彼は本当にロキなのか? それともただ緑なだけ? これはロキ同士で議論するような興味深い疑問です。ロキについて一つ言えることは、ロキは正しいことが好きだということです。そしてこのワニについては、全員が異なる意見を持っています。

マーベル公式はこの疑問に対し、「まだ審議が終わっておらず、“悪戯のワニ”であるかどうかは不明」と、その真実をぼかしている。

なぜワニ?

このワニロキはコミックには登場していないキャラクターで、脚本家のマイケル・ウォルドロンとプロデューサーのスティーヴン・ブルサード、ケヴィン・ライトが初期のピッチミーティングで生み出したアイデアなのだという。マイケル・ウォルドロンはワニロキを登場させた理由について、以下のように話している。

このドラマでは、様々なバージョンのロキに会いたかったんです。私はアリゲーターがいるべきだと思いました。なぜって? だって緑だからです。

とても馬鹿げていますが、理にかなってもいますよ。彼がロキかもしれないと真剣に考える必要がある。だって、ワニバージョンのロキがいてもおかしくないでしょ? “ワニユニバース”か何かにね。このショーにおける悪戯みたいなものですよ。まっすぐ演じて、それで皆さんに真剣に考えてもらうんです。

また、トム・ヒドルストンはワニロキについて「とても、とても、とても可愛い。迷えるロキ達のために、きっと寄り添ってくれることでしょう」ともコメントしている。

撮影は人形×CGで

実際、このワニロキを登場させるにあたって、製作チームはCGIでワニロキを合成していたというが、撮影に際してはワニのぬいぐるみを使用したという。ギョロ目の目玉をつけた「マペット」のような人形だったといい、監督のケイト・ヘロンはTwitterでそのぬいぐるみの画像を投稿している。

また、キッド・ロキを演じたジャック・ヴィールが撮影地から撮影地への移動の間も、自分でワニロキの人形を抱えて移動させていたことも明かしている。

その見た目については、完成版の形に落ち着くまでに紆余曲折があったようで、ケイト・ヘロン監督は以下のように話している。

ビジュアルエフェクトを使って作った最初のバージョンは少し可愛すぎたんです。でも、本物のワニが角をつけているように見えれば見えるほど、面白くなっていったんです。それが答えだったんですよ。本物のワニのようだけど、ちょっと気の利いた角をつけている……そんな場所にたどり着いた時、私たちは「あ、彼はここにいる」って思えたんです。

ここまでワニロキの誕生ひわを明かしてくれたケイト・ヘロン監督も、ワニロキが本当にワニなのかどうかについては口を閉ざす。「ワニのロキは本当にロキなのか? 私はそれをマーベルにおける次の偉大な議論にしたいです。アリゲーター・ロキは本当にロキなのか?」とファンに新たな難題を投げかけている。

ドラマ『ロキ』の中でアリゲーター・ロキの正体が明らかになることはあるのだろうか。議論は続く……。

なお、第5話の配信後にマーベルからはワニロキグッズの発売が発表された。詳しくはこちらの記事で。

また、ワニロキのモデルとなった“セラピーワニ”の存在も明らかになっている。詳しくはこちらから。

ドラマ『ロキ』はDisney+で独占配信中。

『ロキ』視聴ページ (Disney+)

Source
Marvel.com

ドラマ『ロキ』第5話のあらすじ&ネタバレ解説はこちらの記事で。

ワニロキと同じく第5話で大活躍を見せたクラシック・ロキの舞台裏は、こちらで紹介している。

シルヴィを演じたソフィア・ディ・マルティーノが第5話におけるシルヴィの心情を解説した内容はこちらの記事で。

ミス・ミニッツについての考察はこちらの記事で。

最終話についてプロダクション・デザイナーが語った内容はこちらの記事で。

2021年7月8日(木)より劇場公開、7月9日(金)からDisney+ プレミア アクセスでの配信開始を予定している映画『ブラック・ウィドウ』のあらすじと考察はこちらの記事で。

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