ネタバレ考察『ロキ』4話エンディングは何を意味するのか ポストクレジットシーンを徹底解説 | VG+ (バゴプラ)

ネタバレ考察『ロキ』4話エンディングは何を意味するのか ポストクレジットシーンを徹底解説

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ドラマ『ロキ』は驚愕の展開の連続

MCU屈指の人気キャラ・ロキを主人公に据えたドラマ『ロキ』は、2021年6月より配信を開始。『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2015) で四次元キューブを手に入れて脱走したロキのその後を描き、MCU世界の常識を覆す展開の数々でファンを魅了している。

とりわけ、全6話の折り返し地点となる第4話では衝撃的な展開が待っていた。今回は、エンディングからポストクレジットシーンにかけて一体何が起きたのかを解説&考察していく。

ネタバレ注意
以下の内容は、ドラマ『ロキ』第4話の内容に関するネタバレを含みます。

ドラマ『ロキ』第4話のエンディング解説

ドラマ『ロキ』第4話「分岐イベント」は、ロキが“もう一人の自分”であるシルヴィに恋をするという衝撃的な展開が待っていた。そちらの件については主演のトム・ヒドルストン、監督のケイト・ヘロン、脚本家のマイケル・ウォルドロンが解説してくれているので、こちらの記事を参照していただきたい。

そして、もう一つの衝撃的な展開はラストシーンにあった。タイムキーパーがハリボテだと発覚した後、ロキはラヴォーナに“剪定”されてしまう。まさかの主人公退場でシルヴィが引継ぎか、と思われたが、エンディングクレジットの後にもう一つの展開が待っていた。

消されたと思われていたロキは目を覚ますと「ここは地獄か? 死んだのか?」と自問する。ちなみにこのシーンの「地獄」の英語字幕は「Hell」ではなく「Hel」になっており北欧神話における「冥界」を指している。死の女神ヘラが支配する冥界である。

だがここは冥界ではない。ある人物が「まだだ、だが一緒に来ないと死ぬ」とロキに声をかける。この声の主は吹き替え声優のクレジットで明らかになる。「古典的ロキ」のみ宮田博徳による吹き替えと表記されているため、この時声を発したのは古典的ロキ(クラシック・ロキ)だということになる(ちなみに英語版には吹き替え表記がないため、英語圏では誰がこの声を発したのか判明していないことになっている)。

ロキの目に飛び込んできたのは、三人のロキと一匹のワニ。映画『アベンジャーズ』(2012) でアベンジャーズの面々に取り囲まれた時と同じ構図でロキを見下ろしている。これらのロキは一体誰なのだろうか。

解説:三人と一匹のロキ

中央にいる子どものロキは原作コミックにも登場したキッド・ロキだ。原作コミックではロキの魂が少年の身体に入った設定となっており、後にヤングアベンジャーズに合流する。ヤングアベンジャーズとは、『ワンダヴィジョン』(2021) に登場したビリーとトミーも参加している次世代のアベンジャーズだ。ビリーとトミーがMCUに合流した時点でキッド・ロキの登場も噂されていたが、『ロキ』第4話で意外な形で登場することになった。

キッド・ロキを演じたのは『このサイテーな世界の終わり』(2017)、映画『Come Away』(2020) などに出演したジャック・ヴィール。今後のMCUでもキッド・ロキを演じていくことになるのだろうか。そして原作コミックではキッド・ロキは純粋なロキだったが、どのようなキャラクターになっているのだろうか。

キッド・ロキは後述のとおりワニのロキを抱えているが、よく見るとワニの下にカバンを置いている。こういうコスチュームなのか、リュックを背負っているようにも見える。足元のカバンはワニロキのものなのかもしれない。

日本語のクレジットで「古典的ロキ」となっている人物は英語ではClasic Loki=クラシック・ロキと表記されている。こちらのヴィラン考察記事でも紹介した通り、1960年代の“古き悪しき”ロキが登場する可能性はかねてより予想されていた。そのコスチュームは明るい緑と黄色を基調にしており、60年代のかつてのコミックにおけるロキと同じ姿になっている。

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019) でプライド将軍を演じたリチャード・E・グランドが古典的ロキを演じており、「まだだ、だが一緒に来ないと死ぬ」という断定的な表現を見るに、ロキ変異体の中でもリーダー格であるように思われる。第5話では、剪定されたはずのトムヒロキが飛ばされた世界について解説してくれることになりそうだ。

そしてやはり右肩にバッグを下げている。コスチュームと不釣り合いなこのバッグには何が入っているのだろうか。

英語クレジットで「Boastiful Loki」=得意気なロキと表記されたデオビア・オパレイ演じるロキはソーのハンマー・ムジョルニアを思わせる物体を持っている。だがその柄の部分は錆びたレンチのようにも見える。ヘッドの部分も金色ではあるが傷があり、手作り感は否めない。

なお、Boastiful Lokiを演じたデオビア・オパレイは自身のInstagramに撮影時の様子をアップしており、ハンマーの側面が見える他、コスチュームがチェック柄であること、何か大きな荷物を背負っていることが分かる。

そして、ロキの冠を付けた“ワニロキ”は、ファンの間で「アリゲーター」に引っ掛けて「ロキゲーター」「アロキゲーター」などと呼ばれている。原作コミックではロキは度々ヘビやドラゴンなどに化けている。MCUにおいては、『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017) では幼少期のロキが蛇に化けてソーに悪戯をした話が明かされている他、劇中劇でロキがソーをカエルに変えたことがあると言及されている。コミック内でもロキはソーをカエルに変えている。

ロキというキャラクターに馴染みがあるヘビやカエルはドラマに登場させるには小さすぎるし、大きめのサイズにするにしてもCG処理が大変だ。同じ爬虫類ということでワニを選んだのだろう。

これらのロキはいったい何故この場所にいるのだろうか。まずはこの場所がどこかということから見ていこう。

場所はニューヨーク?

ロキが飛ばされた場所は、どうやらニューヨークの街のようだ。右手に見える破壊されたタワーがヒントになっており、『ロキ』第1話でも描かれた2012年のロキが逃げた場所=スターク・タワーであることが示唆されている。これだけニューヨークが荒廃したとすれば、2012年に『アベンジャーズ』でアイアンマンが処理したはずの核ミサイルが爆発した可能性が挙げられる。

しかし、このタワーは『アベンジャーズ』に登場したスターク・タワーとは見た目が違っているように見える。『アベンジャーズ』にスターク・タワーを改装して建設されたアベンジャーズ・タワーに近いのだ。『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014) で初めて登場したアベンジャーズ・タワーにはクインジェットの発着場が付いており、頭の部分が若干短い。

アベンジャーズ・タワーは『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015) で事件の発端となった場所となっただが、正史(神聖時間軸)ではアベンジャーズ・タワーは2016年の『スパイダーマン: ホームカミング』の時点で売却されている。ということは、『ロキ』第5話でロキが飛ばされた場所は、2013年から2016年の間のニューヨークということになるだろう。今回破壊されたタワーが売却された後のものだったとすれば範囲は更に広がるが、少なくとも2013年以降ということは間違い無さそうだ。

終末が迫っている?

三人と一匹のロキがいたこの場所は、やはりどこかの時点の週末なのだろうか。だとすれば、剪定されたロキがここに飛ばされた意味は何なのだろうか。考えられる可能性としては、TVAは剪定によって存在をなかったことにする技術は持っておらず、ただどこかの時点の終末に送ることによって変異体の存在を消していたという展開だ。

終末が迫っているのだとすれば、「一緒に来ないと死ぬ」という古典的ロキのセリフも腑に落ちる。第3話では終末のラメンティスに飛ばされたセルヴィが「タイムパッドに登録されている終末の中でも最悪の場所」と話していたが、TVAは剪定後の変異体の送り先としても「終末リスト」を活用しているのではないだろうか。しかし、だとすれば荒廃したニューヨークは神聖時間軸内で起きる“史実”ということになるが……。

また、同じニューヨークにはドクター・ストレンジの拠点であるサンクタム・サンクトラムがあるが、タイムストーンを持っていたドクター・ストレンジが登場する展開もあるかもしれない。

次の展開は?

では、ロキは終末のニューヨークに送られたとして、今後の展開はどうなろうのだろうか。まず気になるのは前述のロキたちの荷物だ。それぞれのロキが何かしらのバッグを持っているが、中には何が入っているのか。それぞれのロキは剪定されてここに来たのだとすれば、ニューヨークに飛ばされてから何かしらの荷物を手に入れたのだろう。これが脱出のキーアイテムになるかもしれない。

キーアイテムといえば、第1話でB15がカートごと剪定したインフィニティストーンだ。剪定=削除ではないことが判明した今、もしインフィニティストーンがロキと同じ場所に飛ばされていれば、ロキが助かる可能性も残されている。そして、インフィニティストーンや四次元キューブといったキーアイテムがないのであれば、期待できるのはシルヴィが助けに来る展開だ。三人と一匹のロキ、トムヒロキ、そしてシルヴィと、多数のロキが“ロキ”を助ける展開に期待しよう。

ドラマ『ロキ』はDisney+で独占配信中。

『ロキ』視聴ページ (Disney+)

第4話のネタバレ解説はこちらの記事で。

第4話でキーパーソンになったラヴォナ・レクサス・レンスレイヤーの設定についてはこちらの記事で。

『ロキ』のヴィラン候補はこちらから。

第4話の超展開についてトムヒ、監督、脚本家が解説した内容はこちらから。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。 編著書に『プラットフォーム新時代 ブロックチェーンか、協同組合か』(社会評論社)。 お問い合わせはコチラから
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