第五福竜丸事件から70年
日本が誇る世界的コンテンツ「ゴジラ」シリーズ。そのきっかけとなった1954年の第五福竜丸事件から2024年で70年が経つ。第1作『ゴジラ』(1954)は第五福竜丸の被爆という報道を受けてつくられた作品であり、「ゴジラ」シリーズは原爆や核の恐怖を描き続けてきた。
ハリウッドでも「ゴジラ」シリーズは製作され続け、そのユニバースであるモンスター・ヴァースの最新作である『モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ』第3話「秘密とウソ」が2023年11月22日からApple TV+より配信が開始された。
本記事ではモンスター・ヴァースの最新作である『モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ』第3話「秘密とウソ」について解説と考察をしていこう。なお、本記事には『モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ』第3話「秘密とウソ」のネタバレを含むため、本編視聴後に読んでいただけると幸いである。
以下の内容は、ドラマ『モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ』の内容に関するネタバレを含みます。
Contents
核開発競争が生んだもの
フタバ憩いの里からの脱出
2015年、社会法人フタバ憩いの里に軟禁状態だったカート・ラッセル演じる現在のリー・ショウ大佐。リーが追跡装置を外したことで、リーの面会に訪れていた渡部蓮演じるケンタロウ、アンナ・サワイ演じるケイト、カーシー・クレモンズ演じるメイの3人は平岳大演じるケンタロウとケイトの父親のヒロシ捜索と特別研究機関MONARCHの陰謀に巻き込まれる。
追跡装置が外されただけで社会法人フタバ憩いの里のあちこちでアラームが鳴りはじめることから、社会法人フタバ憩いの里が通常の老人ホームではなく特別研究機関MONARCHの管理下の施設であることがわかる。このときリーが久しぶりの運転に戸惑うが、その際の車のナンバーが多摩ナンバーながら、「多摩302 と3F-7K」と一連指定番号がアルファベットであることから3話目からアメリカやカナダでの撮影が始まったと考察できる。
車の運転は久しぶりというには激しいカースタントを見せるリー。このときケイトに「気は確か?」と問わられると、「おばあちゃんの運転を見たことないだろう」と荒っぽい運転をしていた山本真理演じるミウラ・ケイコのジープの運転にリーが思いを馳せていることがうかがえる。
アイク式のやり方
1954年、フィリピンでの怪獣遭遇から2年後の米軍基地。ワイアット・ラッセル演じる若き日のリー、アンダース・ホルム演じるビリー、ケイコの3人はクリストファー・ヘイエルダール演じるパケット将軍に怪獣(タイタン)のことを報告しようとしていた。ビリーとケイコは独立性が保てなくなると不満を漏らすが、リーは怪獣捜索には軍の支援が必要不可欠になると確信しているようだ。
この時点でリーはこの3人のチームをMONARCHと称している。第2話「旅立ち」の記事で考察した通り、1952年以降の時点で特別研究機関MONARCHの原形が既に出来上がっていたことがうかがい知れる。
また、ケイコの護衛任務にリーを就かせたときパケットの階級は大佐であったが、米陸軍では元帥、大将、中将、少将。准将問わず将官の敬称は将軍であり、首元の星が一つであることからパケットの階級が准将であることがわかる。
ここでリー、ビリー、ケイコの3人は3週間前のモンスーン直前にインドネシアの湿地帯で発見された巨大な怪獣の足跡を報告する。リーが遮ったがパケットの「このような巨大な生物が人に見られずに歩きまわったのか」という問いに対してビリーが「テレポーテーションのようなものがあったのではないか」と報告しようとしていることから、この時点でビリーの中では地球空洞説に基づく地底空洞を利用した怪獣(タイタン)の長距離の移動という学説が存在していたと考察できる。
ここでMONARCHは怪獣をおびき出す餌として70kgのウラニウムを必要としているが、そこでパケットが日本に落とした原爆と同じ量だと話し、ケイコが苦い顔をすることからアメリカ人と日本人の間に存在する原子力に対する認識の差が浮き彫りになってくる。
第1話「余波」でこれまでのモンスター・ヴァースとは異なりゴジラを怪獣の王や神々ではなく災害やトラウマの対象として描いたように、本作では原爆という人類そのものの罪についても『モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ』ではゴジラを通して掘り下げていくことが考察できる。ある意味では、米国本土に上陸する前に対流圏で確認された放射能を捕食する怪獣、おそらくゴジラを迎え撃とうと考えるのには母国に原爆を落とされた経験を持つケイコの意志もあると考察できる。
ここでドワイト・デイヴィッド・アイゼンハワー大統領のことを引き合いに出すのはアイゼンハワー大統領が当時の大統領だっただけではなく、連合国遠征軍最高司令官、アメリカ陸軍参謀総長、NATO軍最高司令官を歴任した元軍人の大統領だったからだと考察できる。リーは陸軍所属のためかアイクという愛称で呼んでおり、パケットがアイゼンハワー大統領なら国防のためにウラニウムを一粒残さず使うと言い返していることからもアイゼンハワー大統領への敬意を感じさせる。
それもそのはずでリーとパケットが赴任していたフィリピンのマニラに、後のGHQ司令官であるダグラス・マッカーサー少将がフィリピン政府の軍事顧問を務めることになった時、マッカーサーの希望でアイゼンハワーは副官としてマニラに赴任している。その後の軍事パレードのミスなどでマッカーサーとは不仲になったとのことだが、アイゼンハワーは第二次世界大戦時にはフィリピンの知識を買われて参謀本部戦争計画局次長に就任している。
その後はロンドンに司令部を置くヨーロッパ戦域の連合国軍最高司令官(CINCAF)に着任し、イギリス軍などとの調整役を担い、第二次世界大戦時の大統領であるフランクリン・ルーズベルト大統領からも「国威発揚をもたらし、高い調整能力を持つ」と高く評価され大将へとスピード出世している。連合国遠征軍最高司令官となってからは、「サンフランシスコの悲劇」、通称G-Dayの元となったと思われるノルマンディー上陸作戦(D-Day)の計画に携わっている。
そのような米陸軍人に人気の高いアイゼンハワー大統領の言葉も借りながら、地球規模の防衛としてウラニウムと軍事的支援は必要不可欠だとリーは提言し、それにパケットも承諾。それによってMONARCHは資金源を米軍から獲得することに成功するのだった。
ビリーは米軍のことを事の重大さがわかっていないとこき下ろすが、ケイコはリーに対し、リーという理解ある軍人がいなければ今のMONARCHはないとしつつ、今後の調査において真実を隠すようなことがあればすべてが無駄になると語るのだった。この言葉が現在のリーを突き動かす原動力になっていると考察できる。
特別研究機関MONARCHの変化
2015年、残されたテープの中に特別研究機関MONARCHが知られたくない情報が入っていると確信するリー。そして、その情報の中にケイトとケンタロウの父親のヒロシの行方も入っているはずだと語る。テープの解析にはメイの設備が必要だったが、メイは万が一に備えて既にテープをデジタル化していた。
ここでリーは特別研究機関MONARCHの設立は1940年代後半だと語り、それをもとにすると創設に関わっていたリーは90歳を越えているはずだとメイは指摘するがリーはジョークでごまかす。しかし、1954年の時点でようやく米軍から資金を獲得していた特別研究機関MONARCHが、1940年代後半に明確に組織化されていたとは思えない。
おそらく、リーの語る「1940年代後半に設立された」ということはモンスター・ヴァースにおけるゴジラへの最初の攻撃である1946年7月にアメリカがビキニ環礁で行ったクロスロード作戦を差しているのだと考察できる。つまり、1940年代の時点で軍上層部はゴジラを含むMUTO(Massive Unidentified Terrestrial Organism、未確認巨大陸生生命体の意)を確認しており、ゴジラに関する情報が尉官クラスにまで情報が下りてきたのが1952年のケイコとリーの調査任務だったと考察できる。
当初、ケイコ、ビリー、リーの3人が原形となった特別研究機関MONARCHは過去のリーが語ったようなアイク式で、怪獣を追い、事前に対処する研究機関だったが、実際の怪獣災害の一部を見てそれを絶望視してしまったことがうかがえる。そのため、対処できない巨大災害を世間に知らしめてパニックを引き起こすべきではないと考える派閥と世間に公表すべきという派閥に組織は割れ、公表すべきと考えていたリーやヒロシは追われる身となり監視下に置かれてしまったのだと考察できる。
キャッスル作戦
1954年、ビキニ諸島。現実の1954年のビキニ諸島では4度の水爆実験が行われている。この水爆実験はキャッスル作戦と呼ばれ、キャッスル作戦によって放射能に塗れた死の灰がビキニ環礁から約240km離れたロンゲラップ環礁にまで降り積もり、島民64人が被爆してしまい避難している。日本のマグロ漁船の第五福竜丸もここで死の灰を浴びて被爆しており、第五福竜丸無線長の久保山愛吉が半年後に死亡するという痛ましい事件も起きた。
この第五福竜丸事件こそ第1作『ゴジラ』の制作のきっかけになった事件であり、現在でも3月1日はビキニ・デーとして原水爆禁止運動の記念日となった。更にこの死の灰は日本本土まで到達しており、当時の日本各地で放射能汚染が観測されている。
その歴史的背景を反映させるようにケイコ、ビリー、リーの依頼とは裏腹にビキニ諸島にはウラニウム70㎏ではなく、水爆が用意されており、米軍がケイコとビリーの忠告を無視してゴジラを水爆によって殺害しようと試みていたことがわかる。この際、パケットが自分の星の数を引き合いに出しているがパケットの言う通り、キャッスル作戦が行なわれるには3つ星の大将、4つ星の元帥以上の命令があったことが考察できる。
ここで軍上層部が1954年に怪獣の報告を受けて、同年の3月には水爆を用意していることから軍上層部はかねてよりゴジラの存在を知っており、ソ連との核開発競争に紛れてゴジラを始末しようとしていたと考察できる。この軍上層部の秘密が、リーが特別研究機関MONARCHの設立は核実験がはじまった1940年代後半だと考察した一因だと考えられる。このときのケイコの目には核へと向けられた深い怒りのようなものが感じられ、「ゴジラ」シリーズの根底をなす原爆という人類の罪を想起させる。
最後の友人
2015年、輸送船の上。リーはヒロシの痕跡を追うことに躍起になっている。ケイトとケンタロウの2人とは違い、血も繋がっていない上に知りもしない人物のために仕事から家まですべてを失ったメイ。ケンタロウはメイに話しかけるが、それはメイの神経を逆なでするだけだった。
ヒロシが失踪したアラスカではなく韓国の浦項の港へ向かい、更には父親の遺産かもしれない機密書類まで処分しようとするリーに不信感を抱くケンタロウ。決断権はすべて血縁者であるケイトとケンタロウにあるとリーはテープという遺産を託す。ケイトとケンタロウは覚悟を決め、テープをすべて海へと捨てるのだった。
浦項の港で警備員たちに怪しまれるリーたちだったが、その警備員の1人のドゥホこそが、リーが最後の友人と語る人物であり、ドゥホの手助けによって港からの脱出をするのだった。その頃、日本ではジョー・ティペット演じるティムとエリサ・ラソウスキー演じるデュバルの元に特別研究機関MONARCHの上層部の人間であるミレリー・テイラー演じるナタリア・ベルドゥーゴが訪れる。
リーの握っている情報はさほど重要ではないと言い切るナタリアだったが、それを利用してヒロシが何かを企んでいたとティムが話すと、何故それを同じく上層部の人間であるセリザワ博士などに報告しなかったのかと責める。ここで登場するセリザワ博士とは『GODZILLA ゴジラ』(2014)から『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)に登場する渡辺謙演じる芹沢猪四郎博士のことだ。
芹沢猪四郎博士は父親が広島で被爆した被爆2世であり、『GODZILLA ゴジラ』における原爆という人類の罪の影響を象徴する人物だ。ここでキャッスル作戦のときにケイコが浮かべていた怒りとも悲しみともとれる人類への感情が『モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ』と映画を通してリンクしていると考察できる。
また、デュバルの電話の内容から特別研究機関MONARCHが韓国にまで広がっていることが解説されており、リーが米軍の核実験の開始時期を特別研究機関MONARCHの創設時期と考えていることと合わせると、特別研究機関MONARCHは米軍基地と共に世界各国に諜報機関を有していると考察できる。事実、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』では世界各国で休眠状態だった怪獣の周辺に秘密裏に前哨基地を設けていた。
ビキニ・デー
1954年、ビキニ諸島。ゴジラが餌に引き寄せられるのを待つ軍人達だったが、核実験が行われるというのにも関わらず、まるで観光でもしているのかという雰囲気がケイコら日本と米軍との原爆の認識の差を表現している。また、ゴジラの背びれを見てビリーが「装甲板か?」と言い、リーが「何から身を守るつもりだ」という言葉を返したのに対し、ケイコが「人間」とだけ言うのには原爆への重い恐怖を感じさせる。
「キャッスル・ブラボーはじめ」という合図とともにゴジラに水爆を爆破させる米軍。悲鳴を上げてまで阻止しようとしたケイコの涙とビリーの「大馬鹿野郎」という一言が核の脅威と人類の愚かさを生々しく語り、それに対して放射能を浴びる距離でありながら軽装で歓喜をあげて「素晴らしい」というパケットら米軍の姿が原爆を軽視していたアメリカへの非難を強く感じさせる。
事実、かつてモンスター・ヴァースにおいては映画から原爆の負の側面が削除された歴史がある。特別研究機関MONARCH上層部の生物学者である芹沢猪四郎博士は被爆2世という設定だが、広島での父親の経験を語る場面は製作に協力していたアメリカ国防総省が抗議したためカットされている。現実でも悲しいことに日米でケイコとパケットのような原爆への理解の違いが存在している。
ヒロシの行き先
2015年、T-50ボブキャット、通称「バンブー・ボマー」でアラスカへと向かうリー、ケイト、ケンタロウ、メイ、ドゥホの5人。T-50はアメリカのセスナ社が発売していた飛行機で、そのあだ名の由来は主翼が木製のフレームに布張りで、胴体もチューブラー鋼管フレームに布張りだったことに由来する。
そのような空飛ぶ棺桶の中で、ヒロシの仕事について訊ねるケンタロウ。既にヒロシの時代の特別研究機関MONARCHは怪獣を追うことはなく、データ解析などが主な任務となっていた。そのようなデータ解析の任務の中、ヒロシは父親のビリーの手書きメモに残されていた座標をもとにアメリカ合衆国最北端の都市のウトキアグヴィク、旧名バローを目指していたことがメイの解析で判明する。
特別研究機関MONARCH設立
水爆実験を受けて、倉庫で目に涙を浮かべゴジラの足跡を見つめるケイコ。その様子を見てビリーがケイコを慰める。そこに現れたリーは、MONARCHは解散に追い込まれるものだと思い、各地に前哨基地を設置し、人員と資金の増加を申し出たことを告げる。その答えはそれだけでは不十分だというもので、リーの「あんな生物が太平洋ではなくニューヨークやワシントンに現れたらどうしますか?」という問いが効いたとのことだった。
それならば安全のために界に怪獣(タイタン)の存在を公にしなければならないと言うビリー。しかし、リーはそれに対して「ローゼンバーグ夫妻になりたいか?」と言い返す。ローゼンバーグ夫妻はロスアラモスの原爆工場に勤務していたソ連のスパイであるデイヴィッド・グリーングラスから核に関する情報を受け取り、ソ連に流していた人物でローゼンバーグ夫妻の逮捕により数多くのソ連のスパイがアメリカの核開発に潜り込んでいることが明らかになった事件だ。
そのため、ゴジラの存在を世界に公にすれば芋づる式に米軍が有する水爆の威力も公になるため、リーは1951年4月5日に死刑判決が下り、アメリカ最初の女性死刑囚の死刑執行となったローゼンバーグ夫妻を引き合いに出してビリーを諫めた形を取ったと考察できる。核の時代だった1950年代はそれほどまでにソ連とアメリカの間で熾烈な核開発競争が繰り広げられていたのだ。その点では「ゴジラ」シリーズそのものが核開発競争の被害者だと考えられる。
ケイコは怪獣(タイタン)を発見したら、すべてパケットや軍上層部に報告するのかと訊ねる。それは暗に「次に怪獣(タイタン)を見つけた場所を第二、第三の広島や長崎にするのか」という問いでもあった。
それに対して、リーは秘密とウソを軍事法廷は区別してくれないとは言いながらも、あくまでも軍上層部に報告するのはケイコやビリーが報告した内容だけにするという密約を交わした。この時点でケイコ、ビリー、リーの3人が特別研究機関MONARCHの方向性に関する意見は「抱いていた核の脅威を抑えつつ、怪獣を捜索する」という形で同じだったと考察できる。
メガファウナ発見
2015年、ウトキアグヴィクより先の山脈。荒れる天候の中、着陸したリーたちだったが、そこで墜落したヒロシの飛行機を見つける。その飛行機に遺体はあったがヒロシではない。近くにはテントが建てられており、何者かがアラスカで調査を行っていた痕跡が残されていた。
そこに残された地図には「熱?反応?」「メガファウナ発見」「生物核兵器の存在の形跡」というヒロシの筆跡が残されていた。メガファウナとは人類に匹敵、もしくはそれ以上の大型野生動物を表す言葉で、主に体重46㎏から1tほどの生物をメガファウナと呼ぶ。恐竜や鯨、ダイオウイカなどもメガファウナに区分される。また、生物核兵器の形跡という言葉からは、ケイコが危惧していた次なる核実験を想起させる。
父親のヒロシの生存に安堵するケイトとケンタロウだったが、テントの外では飛行機の残骸をドゥホが調査し、飛行機が墜落ではなく着陸していたことを知る。そして飛行機に爪痕を遺した何かの存在に勘付くのだった。そこに現れたのは口元に触手を持ち、鱗に覆われた怪獣(タイタン)「フロスト・ヴァーク」であり、フロスト・ヴァークは飛行機から熱を奪い、凍結させてドゥホの命を奪うのだった。
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のエンドロールでは一部の怪獣が南極の氷河を安定化させたという記述があり、口元に触手を持つという共通点から、フロスト・ヴァークは南極の氷河を安定化させた怪獣(タイタン)である蜘蛛に似た頭足類のスキュラの近縁種の可能性がある。
第4話では何が描かれるのか
ハリウッド作品では珍しく原爆を生々しく描写し、ゴジラを原爆の被害者とした第3話「秘密とウソ」。この第3話「秘密とウソ」では「ゴジラ」シリーズの起源とも言える悲惨な第五福竜丸事件を起こしたキャッスル作戦とそれを目の前にした日本人、アメリカ人、米軍人という三者三様の反応を見ることができた。
原爆や水爆がもたらす恐怖を描きながら、イオン・ドラゴンに続く新しい怪獣「フロスト・ヴァーク」も登場させたため、第4話ではこの怪獣にどのように立ち向かうのか、そして核開発競争の中でモンスター・ヴァースの世界はどのように動いたのか、ゴジラはその後どうなったのか気になる展開となった。この世界観をどのように広げていくのか注目していきたい。
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