2023年11月17日(金)から毎週金曜日にApple TV+より世界独占配信開始
ギャレス・エドワーズ監督作『GODZILLA』(2014)から始まり、東宝とレジェンダリー・ピクチャーズとの提携で拡大していくモンスター・ヴァース。その最新作であり、全10話からなる『モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ』(2023-2024)の新予告映像が公開された。そこではこれまで秘密機関モナークの視点で描かれることの多かったモンスター・ヴァースの世界を、一般市民の目を通して描かれることが明らかになった。また「世界は燃えている(World is on fire)」というキーワードも明かされた。
新予告映像では『GODZILLA』で起きたゴジラとムートーの戦い、通称「サンフランシスコの惨劇」を一般市民の目線で生々しく描かれている。そこでの秘密機関モナークの様子について、同じくApple TV+の『パチンコ』(2022-)で一躍有名になったアンナ・サワイ演じるケイト・ランダから秘密機関モナークは「サンフランシスコの惨劇」の直後にサンフランシスコに現れ、まるでゴジラとムートーの出現を待っていたかのように資料映像の撮影などに勤しんでいたと解説されている。
また、その後のゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)での怪獣・タイタンの出現多発により、空港や駅などで「ゴジラが出現した際の避難指示」のための電光掲示板などが配置されるようになっている。
ケイト・ランダが父から残された遺産として持つファイルが重要な意味を持ち、秘密機関モナークの面々もそのファイルを狙っていることが描かれている。その一方で秘密機関モナークの資料はほとんどが黒塗りで情報が得られないなど、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』や『ゴジラvsコング』(2021)で組織の実態が世間に明らかになったはずの秘密機関モナークが未だ謎の多い組織であることも解説されている。
怪獣の物語であるモンスター・ヴァースである以上、怪獣の活躍も十分に描かれている。怪獣の無数の卵や蜘蛛のような足を持つ頭足類の怪獣「スキュラ」らしき怪獣や、『キングコング:髑髏島の巨神』(2017)で登場したバンプー・スパイダーも新予告映像で登場した。特に「スキュラ」らしき頭足類型の怪獣はヘリのパイロットを一瞬で凍結させており、この能力はおそらくゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のエンドクレジットで説明されていた南極の氷河を安定状態にした能力だと考察できる。
もちろんゴジラも登場しており、今回の新予告映像では定番の海からの登場だけではなく、地面を割り、土や砂にまみれながら地底より登場も果たしている。これは名作と名高い『モスラ対ゴジラ』(1964)でゴジラが倉田浜干拓地から土や砂にまみれながら地底より出現し、四日市市のコンビナート地帯と名古屋市を蹂躙したことのオマージュと考察できる。
カート・ラッセル演じる現在のリー・ショウと彼の語る「世界は燃えている(World is on fire)」という言葉の意味の謎、ケイト・ランダの持つ父からの遺産であるファイルの謎に、秘密機関モナークがケイト・ランダに対して多くの人命を救うために手を貸してほしいと語った謎など、新たな情報が明かされた一方で秘密も深まった『モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ』。今後の情報公開に注目していきたい。
『モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ』は2023年11月17日(金)から毎週金曜日にApple TV+より世界独占配信開始。
『モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ』初情報解禁時の記事はこちらから。
『モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ』予告編第1弾の記事はこちらから。
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